そのゴーレム、元人間につき
何故だ
実は今、大変困っている。
女冒険者は放置してきた訳だが、そこが不味かったのか、こっそり追跡されている訳だ。
木の後ろに隠れながら移動してかれこれ1時間だ。
気付かれてないと思ってるのか、そりゃ、最初の30分は気づかなかったよ。
仮にも冒険者、足音を消すとはやりおる。
でもその後だ、木に躓いて「ふぎゃ!」とかおもいっきり声に出した。
流石に気付いた。
気づかないふりをしてあげるのも優しさだろうか。
興味はないので無視する方向だ。
は、もしかするとコイツは俺を追跡して住処を探り、他の冒険者を引き連れてこの森を根絶やしにするために送り込まれた奴なのかもしれない。
女は諜報員として役に立つことは何故か知ってるが、そうか、あの3人の冒険者もグルか、殺られたのは想定外だが代わりに俺を見つけた。
仇を成すためにも俺の弱点を突き止めると言うことか、やはりここで始末するべきか。
やべ、そんなこと考えてたら着いた。
タイミング良く狐人間来ないかな、でももうバレたし良いかな。
祠の横にある、木の山に持ってきた木を起き、再び西側へ向かおうと振り向いた。
こちらが急に振り向いたからか、女冒険者は驚きのあまり尻餅を着いた、半裸で。
なんか悪いことした気がするな。
何も言ってこないし、害は今のところ無いだろうか、よし戻るか。
「あ、あの! すいま、きゃっ!」
あー、大分前に開けた穴に落ちてったな。
二メートル位はあるからな、中々抜け出せんよはっはっは。
しかし、どうしたもんかなぁ、ここ、埋めるのもちょっと面倒だしな、何処から土をもってこれば良いのやら。
すると向こう側から狐人間がやって来た、何かあったのだろうか。
「大変だよぅ! ここに、冒険者が来ていたらしい! 部下が見たらしくてねぇ、早急に対策を練らないと! 幸い、どこかに潜伏しているかもしれない、君も見つけたら殺しちゃって良いからねぇ」
そうか、それは大変だな。
もう終わりました、いやー良かった良かった。
てっきり殺したら不味いことになるぜとか言われるかと。
そうだな、騒がしくされるのは嫌だし、死体のところへ連れていくとしよう。
俺は手招きし肩に狐人間を乗せて、冒険者の残骸へと連れていく。
あ、あの女冒険者忘れてたわ。
「あのー、だれかいませんか!」
穴に落ちて放置された女冒険者の声は祠に響くだけだった。
「え? えええ? ナニコレ!? 血がいっぱいじゃないかぁ! 君が呼んだ理由はこれだった訳だねぇ、君が殺ったのかい?」
俺は頷くことで肯定した。
最近実装したボディーランゲージだ。
簡単な受け答えならできる、便利。
あと無駄に喋るのも好きじゃないからな、楽で良い。
「ふぅー助かるよぉ、私はね、君が人間を殺せるのかなと少し疑ってたからねぇ、まさかこんなにあっさり木っ端微塵にするとねぇ」
失敬な、心苦しかったぞ。
俺に血も涙もないと思っているのか? 多分無いけど。
報告も済ました、それに大きな問題にはならないとの事だ。
良かった良かった。
これで大量の冒険者が来るなんて言われたらこの森捨てて逃げるからね。
「しかし、この冒険者達だけかい? 取り逃がしたとかは無いだろうねぇ」
取り逃がしてますね、はい。
寧ろ祠にいるよ、お前の近くに居たわ、とは言えないな、ホントに言えないんだけど。
確かに、生き残りがいれば応援なんていくらでも呼べそうだからな。
相談したいが喋れない、必要最低限くらいは喋りたいものだ。
地面に文字を書くという方法も有るが、細かく指を動かせないんだよなぁ。
「全部木っ端微塵で原型とどめてないからわかんないけど、冒険者は4人、ん? 女物の服もあるねぇ、うん、全部死んでるだろうねぇ。よし、この件は終わりだ。仕事に戻ろうか」
どうやら勝手に勘違いされた様だ、実際には半裸で生きていて、穴に落ちて生きてるんだけどな。
あ、助けた方が良かっただろうか。
いや、あのくらいは自分で行けるだろう。
人間には根性というものがあるらしいじゃないか、どこぞのゴーレムにも教えてやってほしい。
俺と狐人間は再び、狼のいる西側へ行って作業をする。
とは言うものの暗くなってきているのでこの往復で終わりだ。
森が広いから作業速度は落ちてしまうが別段焦ってやることでもないのでのんびりと進めている。
もうすぐだ、もうすぐ静かに暮らせる。
それといい加減ガケトカゲのやつはどこかに行ってくれても良いと思うんだ。
「ゴーレムさぁん、オラ、牙さんとこで今日は過ごすだ、オラがいなくても悲しまないでくれぇ」
牙? 誰だっけ、まぁ、いい。
それより今日は帰らないか、朝帰りも程ほどにしろよ。
誰がお前なんぞがいなくて寂しがるか、願ったり叶ったりだバカヤロー。
さて今日はゆっくりできそうだな。
うん、精神的な休みは大事だよな。
よし、早速戻ろう。
「あのー? 誰がいませんか~」
忘れてました、女冒険者が居たわ。
すっかりその存在を忘れていた、と言うかずっとそこにいたのかよ、頑張れば出れるぞそこは。
ちょっとだけ中を覗いてみたくなった。
すっごい、人間だ、俺人間飼ってる。
「あ! ゴーレムさん! すみませんが出してもらって良いでしょうか?」
厚かましい奴だな放置だ。
川に向かおう、久しぶりにな、ここ最近はガケトカゲのお喋り野郎のせいで行けてない上に眠れなかったのだ。睡眠必要ないけど。
「あれ!? 放置ですか! 助けてくれたからてっきり言葉がわかると思ったのに! 助けてくださいよ! お願いします!」
五月蝿い奴だな。
その元気がいつまで続くか見てやろう。
「あのー、そこにいますよね多分、聞いてますよね!? 手を貸してくれるだけで良いんですよ? ほら、お願いします!」
コイツ、1時間は喋っている。
元気なやつだ、ここにいれば絶対ゆっくりできない。
なら、いっそ穴から出してどこへでも行けスタンスが良いだろうか。
よし、そうしよう。
ほら、手を貸してやるから掴め、引き上げてやる。
そして出来れば消えてくれ。
善良なゴーレムさんは見逃すのだ、こんなことは滅多にないぞ。
「ありがとうございます! わざわざ助けて頂いて」
引き上げてやった女は満面の笑みを浮かべてお礼をしてくる。
いや、俺魔物、お前人間。
敵同士、わかるかな、ま、どっちでも良いや。
助けてやったぞ、どっか行け戻ってくるなよ。
川に行くとするか、ここの魚は見てて飽きないからな。
「どこに行くんですか? 私も行きますよっ!」
いや着いてくんなよ、帰れよ自分家に邪魔。
くそ、ガケトカゲが消えたと思えば新たな刺客が来やがった。
これはおそらく誰かの陰謀だな。
許さん。
「あ、川ですね! 私体洗いたかったんですよ、土と血で汚れてますし」
川を汚すんじゃない。
あ、入っていきやがった畜生。
というか全裸だぞ、いや、まぁ服は殆ど破れてたしほぼ全裸が全裸になっただけだ。
胸なんて殆ど見えていたし、大きい。
それと冒険者で少し鍛えたからなのか足もしっかり引き締まっている感じだ。
髪は緋色のショートカットだな、顔立ちも整っているだろうか、人間の基準はわからないけどな。
羞恥心がないのか、俺も魔物だからそんなもん無いけど、何となくわかるような?
「ひゃー、冷たいですね! でも気持ちいいです! あ、魚! ゴーレムさん、魚がいますよ!」
こいつ、馴れ馴れしすぎる。
あ、魚取った素手で。
冒険者ってそんなこともできるんだな。
体の汚れを落とした女はボロボロの服を再度着けて俺の隣に来た。
魚を持ったまま。
「これ、どうしましょう。思わずとっちゃったんですが」
知らないよ還せば?
と思ったが「キュー」というなかなか聞かない音がした、敵襲?
すると女冒険者は顔を赤くして照れくさそうに笑っていた。
「へへ、お腹すいたのでこのお魚は食べちゃいます」
そこに羞恥するのかよ。
その辺の草木を集めて火を炊いていた、スゴいな、そんなこともできるのか。
ただな、俺の体を火打ち石に使ったのは減点だ。
食べ終わった女冒険者は再び俺の隣に座る。
何でだよ、どっか行けよ。
「私、どうしたら良いんでしょうか」
全く知らん。
というか俺に聞くかね?
わかるわけないじゃん、魔物よ俺。
人間の常識知らないわけだよ。
「って言っても分かる訳ないですよねっ、すみません独り言です」
分からないと思うならなぜ話す。
それにどうしたいかはコイツ次第だろうに、俺が世話をする必要はないだろう。
立派な冒険者なんだから何とかしろ。
「あ、改めて、あんな奴らに襲われている所を助けて頂いてありがとうございます」
礼を言われる筋合いはないような気がするがな。
邪魔だったのとこのまま帰すと大変なことになりそうだったから殺しただけだ。
それにスプラッタ見て喜んでた、危ない人が隣にいるんだ、こっちは全然落ち着かない。
そんなことを思ってたら、コイツ寝てやがる。
無用心過ぎないか、魔物が来たらどうする。
まあ雑魚は来れないらしいけど、あの狐人間は信用ならんからな、あまり信じてはいないぞ。
さて、ご丁寧に俺を枕がわりに凭れているコイツ、邪魔である。
……特にすることもないしこのままで良いだろう。
明日には見つかるとは思うがな。
こいつを見せたらどんなに驚くか楽しみで仕方がないな。
女冒険者は放置してきた訳だが、そこが不味かったのか、こっそり追跡されている訳だ。
木の後ろに隠れながら移動してかれこれ1時間だ。
気付かれてないと思ってるのか、そりゃ、最初の30分は気づかなかったよ。
仮にも冒険者、足音を消すとはやりおる。
でもその後だ、木に躓いて「ふぎゃ!」とかおもいっきり声に出した。
流石に気付いた。
気づかないふりをしてあげるのも優しさだろうか。
興味はないので無視する方向だ。
は、もしかするとコイツは俺を追跡して住処を探り、他の冒険者を引き連れてこの森を根絶やしにするために送り込まれた奴なのかもしれない。
女は諜報員として役に立つことは何故か知ってるが、そうか、あの3人の冒険者もグルか、殺られたのは想定外だが代わりに俺を見つけた。
仇を成すためにも俺の弱点を突き止めると言うことか、やはりここで始末するべきか。
やべ、そんなこと考えてたら着いた。
タイミング良く狐人間来ないかな、でももうバレたし良いかな。
祠の横にある、木の山に持ってきた木を起き、再び西側へ向かおうと振り向いた。
こちらが急に振り向いたからか、女冒険者は驚きのあまり尻餅を着いた、半裸で。
なんか悪いことした気がするな。
何も言ってこないし、害は今のところ無いだろうか、よし戻るか。
「あ、あの! すいま、きゃっ!」
あー、大分前に開けた穴に落ちてったな。
二メートル位はあるからな、中々抜け出せんよはっはっは。
しかし、どうしたもんかなぁ、ここ、埋めるのもちょっと面倒だしな、何処から土をもってこれば良いのやら。
すると向こう側から狐人間がやって来た、何かあったのだろうか。
「大変だよぅ! ここに、冒険者が来ていたらしい! 部下が見たらしくてねぇ、早急に対策を練らないと! 幸い、どこかに潜伏しているかもしれない、君も見つけたら殺しちゃって良いからねぇ」
そうか、それは大変だな。
もう終わりました、いやー良かった良かった。
てっきり殺したら不味いことになるぜとか言われるかと。
そうだな、騒がしくされるのは嫌だし、死体のところへ連れていくとしよう。
俺は手招きし肩に狐人間を乗せて、冒険者の残骸へと連れていく。
あ、あの女冒険者忘れてたわ。
「あのー、だれかいませんか!」
穴に落ちて放置された女冒険者の声は祠に響くだけだった。
「え? えええ? ナニコレ!? 血がいっぱいじゃないかぁ! 君が呼んだ理由はこれだった訳だねぇ、君が殺ったのかい?」
俺は頷くことで肯定した。
最近実装したボディーランゲージだ。
簡単な受け答えならできる、便利。
あと無駄に喋るのも好きじゃないからな、楽で良い。
「ふぅー助かるよぉ、私はね、君が人間を殺せるのかなと少し疑ってたからねぇ、まさかこんなにあっさり木っ端微塵にするとねぇ」
失敬な、心苦しかったぞ。
俺に血も涙もないと思っているのか? 多分無いけど。
報告も済ました、それに大きな問題にはならないとの事だ。
良かった良かった。
これで大量の冒険者が来るなんて言われたらこの森捨てて逃げるからね。
「しかし、この冒険者達だけかい? 取り逃がしたとかは無いだろうねぇ」
取り逃がしてますね、はい。
寧ろ祠にいるよ、お前の近くに居たわ、とは言えないな、ホントに言えないんだけど。
確かに、生き残りがいれば応援なんていくらでも呼べそうだからな。
相談したいが喋れない、必要最低限くらいは喋りたいものだ。
地面に文字を書くという方法も有るが、細かく指を動かせないんだよなぁ。
「全部木っ端微塵で原型とどめてないからわかんないけど、冒険者は4人、ん? 女物の服もあるねぇ、うん、全部死んでるだろうねぇ。よし、この件は終わりだ。仕事に戻ろうか」
どうやら勝手に勘違いされた様だ、実際には半裸で生きていて、穴に落ちて生きてるんだけどな。
あ、助けた方が良かっただろうか。
いや、あのくらいは自分で行けるだろう。
人間には根性というものがあるらしいじゃないか、どこぞのゴーレムにも教えてやってほしい。
俺と狐人間は再び、狼のいる西側へ行って作業をする。
とは言うものの暗くなってきているのでこの往復で終わりだ。
森が広いから作業速度は落ちてしまうが別段焦ってやることでもないのでのんびりと進めている。
もうすぐだ、もうすぐ静かに暮らせる。
それといい加減ガケトカゲのやつはどこかに行ってくれても良いと思うんだ。
「ゴーレムさぁん、オラ、牙さんとこで今日は過ごすだ、オラがいなくても悲しまないでくれぇ」
牙? 誰だっけ、まぁ、いい。
それより今日は帰らないか、朝帰りも程ほどにしろよ。
誰がお前なんぞがいなくて寂しがるか、願ったり叶ったりだバカヤロー。
さて今日はゆっくりできそうだな。
うん、精神的な休みは大事だよな。
よし、早速戻ろう。
「あのー? 誰がいませんか~」
忘れてました、女冒険者が居たわ。
すっかりその存在を忘れていた、と言うかずっとそこにいたのかよ、頑張れば出れるぞそこは。
ちょっとだけ中を覗いてみたくなった。
すっごい、人間だ、俺人間飼ってる。
「あ! ゴーレムさん! すみませんが出してもらって良いでしょうか?」
厚かましい奴だな放置だ。
川に向かおう、久しぶりにな、ここ最近はガケトカゲのお喋り野郎のせいで行けてない上に眠れなかったのだ。睡眠必要ないけど。
「あれ!? 放置ですか! 助けてくれたからてっきり言葉がわかると思ったのに! 助けてくださいよ! お願いします!」
五月蝿い奴だな。
その元気がいつまで続くか見てやろう。
「あのー、そこにいますよね多分、聞いてますよね!? 手を貸してくれるだけで良いんですよ? ほら、お願いします!」
コイツ、1時間は喋っている。
元気なやつだ、ここにいれば絶対ゆっくりできない。
なら、いっそ穴から出してどこへでも行けスタンスが良いだろうか。
よし、そうしよう。
ほら、手を貸してやるから掴め、引き上げてやる。
そして出来れば消えてくれ。
善良なゴーレムさんは見逃すのだ、こんなことは滅多にないぞ。
「ありがとうございます! わざわざ助けて頂いて」
引き上げてやった女は満面の笑みを浮かべてお礼をしてくる。
いや、俺魔物、お前人間。
敵同士、わかるかな、ま、どっちでも良いや。
助けてやったぞ、どっか行け戻ってくるなよ。
川に行くとするか、ここの魚は見てて飽きないからな。
「どこに行くんですか? 私も行きますよっ!」
いや着いてくんなよ、帰れよ自分家に邪魔。
くそ、ガケトカゲが消えたと思えば新たな刺客が来やがった。
これはおそらく誰かの陰謀だな。
許さん。
「あ、川ですね! 私体洗いたかったんですよ、土と血で汚れてますし」
川を汚すんじゃない。
あ、入っていきやがった畜生。
というか全裸だぞ、いや、まぁ服は殆ど破れてたしほぼ全裸が全裸になっただけだ。
胸なんて殆ど見えていたし、大きい。
それと冒険者で少し鍛えたからなのか足もしっかり引き締まっている感じだ。
髪は緋色のショートカットだな、顔立ちも整っているだろうか、人間の基準はわからないけどな。
羞恥心がないのか、俺も魔物だからそんなもん無いけど、何となくわかるような?
「ひゃー、冷たいですね! でも気持ちいいです! あ、魚! ゴーレムさん、魚がいますよ!」
こいつ、馴れ馴れしすぎる。
あ、魚取った素手で。
冒険者ってそんなこともできるんだな。
体の汚れを落とした女はボロボロの服を再度着けて俺の隣に来た。
魚を持ったまま。
「これ、どうしましょう。思わずとっちゃったんですが」
知らないよ還せば?
と思ったが「キュー」というなかなか聞かない音がした、敵襲?
すると女冒険者は顔を赤くして照れくさそうに笑っていた。
「へへ、お腹すいたのでこのお魚は食べちゃいます」
そこに羞恥するのかよ。
その辺の草木を集めて火を炊いていた、スゴいな、そんなこともできるのか。
ただな、俺の体を火打ち石に使ったのは減点だ。
食べ終わった女冒険者は再び俺の隣に座る。
何でだよ、どっか行けよ。
「私、どうしたら良いんでしょうか」
全く知らん。
というか俺に聞くかね?
わかるわけないじゃん、魔物よ俺。
人間の常識知らないわけだよ。
「って言っても分かる訳ないですよねっ、すみません独り言です」
分からないと思うならなぜ話す。
それにどうしたいかはコイツ次第だろうに、俺が世話をする必要はないだろう。
立派な冒険者なんだから何とかしろ。
「あ、改めて、あんな奴らに襲われている所を助けて頂いてありがとうございます」
礼を言われる筋合いはないような気がするがな。
邪魔だったのとこのまま帰すと大変なことになりそうだったから殺しただけだ。
それにスプラッタ見て喜んでた、危ない人が隣にいるんだ、こっちは全然落ち着かない。
そんなことを思ってたら、コイツ寝てやがる。
無用心過ぎないか、魔物が来たらどうする。
まあ雑魚は来れないらしいけど、あの狐人間は信用ならんからな、あまり信じてはいないぞ。
さて、ご丁寧に俺を枕がわりに凭れているコイツ、邪魔である。
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