TS転生は強制的に
四十話~私と説明と勇者~
「それで、どうするんだ、あいつらは居なくなったが、それと同時に人もいなくなったぞ? それにあれは何だったんだ?」 
「あれが所謂外なる世界の侵略者、と言う物だ、勇者が倒すべき存在だ」 
 
マイクを完全に殺し、精神と魂ごと破壊し尽くすと誓ってから、数分後、勇者からようやく本題であるはずの、ライムの言う謎生命体の事になった。 
勿論、長くを生きている私や、そもそも本当の神であるアルテナならあの存在は知っている筈なのに、勇者に伝達されていないと言う事は、教えていないのだろう。アルテナは良く分からない、秘密主義と言う事だけは分かるけど。 
 
「勿論、あれ一つ一つは精神を持たないで行動している。 
ライムが殺されたあれは、良く分からないが、向こうの神か、それに連なるものの一人だろう」 
「……? 向こうの神?」 
 
……どうやら本当に何も知らされていない様だ。 
外なる世界と言う事=地球で言う宇宙、と言う等式が勇者の頭の中にあるようで、変な理解をしているみたいだ。 
 
「あぁ、こちらにも守秘義務があるから言えないところはあるが、ここと同じ様な場所が何処かにあり、そこを纏めている神が居ると言う事だ」 
「……? 神が人類を倒すと言っているのか?」 
 
本当に勇者はアルテナから何も教えてもらえていない様だ。 
こちらからも、守秘義務があるから詳しくも言えないし、肝心な事も濁して話さないといけないので伝わり辛いだろう。 
ただ、少しだけ、本当に少しだけれど大筋の話は分かるだろうから頑張って伝えようとは思うけど。 
 
「そういう神も少しは居る。勿論、それは許されない事だけど」 
「じゃあ、あの良く分からない奴はそこの人類と言う事になるのか?」 
 
勿論、先ほどまでの私の説明を聞けばそういう風に思う人は出てくるだろう。漂流者であるマイクとかは絶対にそう言う風に思っているであろう。 
流石に、あのような異形が人類の様なものな訳がない。そもそも、それを人として世界に作り出すと言う神は本当に気が知れない。 
 
「あれは向こうの神が作り出した奴だ、精神は全く存在しないし、魂なんて高等な物はない、ただの自律行動できる物体だ」 
「そうなのか、なら気兼ねなく殺せるな」 
 
勇者は一体何を考えていたのか、別に生物だからあれは殺さずに戦うと言う事をし始める予定だったのか、別にその考えは美徳の中に入るだろうけれどそれは、ただの愚か者だ。 
万物にはたとえ生物であれば、何物にも守るべきものが存在するはずだ、人なら自分の身を、神なら自分の世界を守るものだ、だからこそその考えは本当はあり得ないものだ、所詮は人が考えたことなのだからね。 
 
「一つ質問なんだが、何故あれには普通の剣や魔法が効かなかったんだ? あれはただの物体だろ?」 
「あれは、純粋な魂は無い物の疑似的な魂に近い、精神の器がある、精神の器は、精神の回廊を使うために存在しており、精神の回廊を通してあれを動かしている。だから精神や魂に影響する攻撃でしか倒せない」 
 
だから魂に影響を及ぼす深淵魔法や、害意を持っている相手限定ではあるものの勇者の魔法――まあ、これは精神の回廊を通しての害意があるという判定だ――あとは精神魔法が少しだけ聞くと言う物だ。 
 
「そうなのか、じゃあ、そういう攻撃方法を教えてくれないか?」 
「ライムが使っていた深淵、劣化版だけど勇者が使ってたり、私が使った蘇生とかがある神性、良く分からない精神系の魔法が効いて、精神系の魔剣が効いて、冥府の生物が攻撃すると相手は死ぬ」 
 
冥府の生物はかなり例外的なものだ、冥府の生物は余程高位生物ではない限り、ただ単に生者へと向かって行き、生者から魂を奪うだけなので、物体である謎生命体には反応しない。 
高位な冥府の生物だと、以前ライムが召喚してしまったオルトロスとかだ。人間では以前人間界で最強と言われていた、剣士などだ。 
 
「……それだと普通の人間なら精神系の魔法しか攻撃できないのか」 
「精神魔法は最高位である精神破壊でなければ倒すことは不可能だ。まあ、地面に埋めたりしたら一時期は安全になるが、その後は知らん」 
 
精神系と言うだけあり、実際に攻撃を与えられることは出来ず、詐欺師が違和感なく詐欺をするために使ったりする事が有るけれど、最高位まで見つけるような変人は過去に数人くらいしかいないだろう。だから一般人でも無理だろう。 
 
「だが、精神系で倒すことは……」 
「それよりもだ、これからどうするんだ? エルンストは崩壊したぞ?」 
 
流石にこれ以上話しても結局は埒が明かないだろうし、それにそれ以上にエルンストに居ると言う事態もかなり危険だ。 
多分、この事態には国軍やら騎士団やら男爵領軍も動くだろうから討伐されかねない。だから少し急いでこの場から逃げるべきなのだろうけど、少し意見を聞かなければ不味い、流石に私もライムの糞みたいな記憶だけでは今の時代では常識外れの行動をしかねないので、勇者にはいてもらいたい。 
 
「はあ、分かった。なら王城に行こう、そこの方が安全だ、『転移』」 
 
そんあ勇者の言葉に、少しだけ不安を感じつつも、私達は王城へと転移した。 
「あれが所謂外なる世界の侵略者、と言う物だ、勇者が倒すべき存在だ」 
 
マイクを完全に殺し、精神と魂ごと破壊し尽くすと誓ってから、数分後、勇者からようやく本題であるはずの、ライムの言う謎生命体の事になった。 
勿論、長くを生きている私や、そもそも本当の神であるアルテナならあの存在は知っている筈なのに、勇者に伝達されていないと言う事は、教えていないのだろう。アルテナは良く分からない、秘密主義と言う事だけは分かるけど。 
 
「勿論、あれ一つ一つは精神を持たないで行動している。 
ライムが殺されたあれは、良く分からないが、向こうの神か、それに連なるものの一人だろう」 
「……? 向こうの神?」 
 
……どうやら本当に何も知らされていない様だ。 
外なる世界と言う事=地球で言う宇宙、と言う等式が勇者の頭の中にあるようで、変な理解をしているみたいだ。 
 
「あぁ、こちらにも守秘義務があるから言えないところはあるが、ここと同じ様な場所が何処かにあり、そこを纏めている神が居ると言う事だ」 
「……? 神が人類を倒すと言っているのか?」 
 
本当に勇者はアルテナから何も教えてもらえていない様だ。 
こちらからも、守秘義務があるから詳しくも言えないし、肝心な事も濁して話さないといけないので伝わり辛いだろう。 
ただ、少しだけ、本当に少しだけれど大筋の話は分かるだろうから頑張って伝えようとは思うけど。 
 
「そういう神も少しは居る。勿論、それは許されない事だけど」 
「じゃあ、あの良く分からない奴はそこの人類と言う事になるのか?」 
 
勿論、先ほどまでの私の説明を聞けばそういう風に思う人は出てくるだろう。漂流者であるマイクとかは絶対にそう言う風に思っているであろう。 
流石に、あのような異形が人類の様なものな訳がない。そもそも、それを人として世界に作り出すと言う神は本当に気が知れない。 
 
「あれは向こうの神が作り出した奴だ、精神は全く存在しないし、魂なんて高等な物はない、ただの自律行動できる物体だ」 
「そうなのか、なら気兼ねなく殺せるな」 
 
勇者は一体何を考えていたのか、別に生物だからあれは殺さずに戦うと言う事をし始める予定だったのか、別にその考えは美徳の中に入るだろうけれどそれは、ただの愚か者だ。 
万物にはたとえ生物であれば、何物にも守るべきものが存在するはずだ、人なら自分の身を、神なら自分の世界を守るものだ、だからこそその考えは本当はあり得ないものだ、所詮は人が考えたことなのだからね。 
 
「一つ質問なんだが、何故あれには普通の剣や魔法が効かなかったんだ? あれはただの物体だろ?」 
「あれは、純粋な魂は無い物の疑似的な魂に近い、精神の器がある、精神の器は、精神の回廊を使うために存在しており、精神の回廊を通してあれを動かしている。だから精神や魂に影響する攻撃でしか倒せない」 
 
だから魂に影響を及ぼす深淵魔法や、害意を持っている相手限定ではあるものの勇者の魔法――まあ、これは精神の回廊を通しての害意があるという判定だ――あとは精神魔法が少しだけ聞くと言う物だ。 
 
「そうなのか、じゃあ、そういう攻撃方法を教えてくれないか?」 
「ライムが使っていた深淵、劣化版だけど勇者が使ってたり、私が使った蘇生とかがある神性、良く分からない精神系の魔法が効いて、精神系の魔剣が効いて、冥府の生物が攻撃すると相手は死ぬ」 
 
冥府の生物はかなり例外的なものだ、冥府の生物は余程高位生物ではない限り、ただ単に生者へと向かって行き、生者から魂を奪うだけなので、物体である謎生命体には反応しない。 
高位な冥府の生物だと、以前ライムが召喚してしまったオルトロスとかだ。人間では以前人間界で最強と言われていた、剣士などだ。 
 
「……それだと普通の人間なら精神系の魔法しか攻撃できないのか」 
「精神魔法は最高位である精神破壊でなければ倒すことは不可能だ。まあ、地面に埋めたりしたら一時期は安全になるが、その後は知らん」 
 
精神系と言うだけあり、実際に攻撃を与えられることは出来ず、詐欺師が違和感なく詐欺をするために使ったりする事が有るけれど、最高位まで見つけるような変人は過去に数人くらいしかいないだろう。だから一般人でも無理だろう。 
 
「だが、精神系で倒すことは……」 
「それよりもだ、これからどうするんだ? エルンストは崩壊したぞ?」 
 
流石にこれ以上話しても結局は埒が明かないだろうし、それにそれ以上にエルンストに居ると言う事態もかなり危険だ。 
多分、この事態には国軍やら騎士団やら男爵領軍も動くだろうから討伐されかねない。だから少し急いでこの場から逃げるべきなのだろうけど、少し意見を聞かなければ不味い、流石に私もライムの糞みたいな記憶だけでは今の時代では常識外れの行動をしかねないので、勇者にはいてもらいたい。 
 
「はあ、分かった。なら王城に行こう、そこの方が安全だ、『転移』」 
 
そんあ勇者の言葉に、少しだけ不安を感じつつも、私達は王城へと転移した。 
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