TS転生は強制的に
二話~ボクとボクの事を馬鹿と罵るマイク君とただ単純に下種な男~
「貴方達、今日が魔法覚醒の儀式じゃないの?」
マイク君に急に戦闘を申し込まれ、そしてその戦闘中に事故で押し倒されてしまい、その押し倒されたボクに対して急にマイク君が色欲に目覚め、そしてその状態を呆れた目で見て来ていたナタリーの二言目はそれだった。
「「あ」」
ナタリーが言った、魔法覚醒の儀式と言う物は、このアルト王国の全国民が十五歳になった時に行われる行事で、体内に秘めている魔力を引き出し、強制的に魔法を使えるようにする行事で、これを機に大人と子供の境目がつくと言う風になっている。
日本で言う成人式だね。
まあ、強制的に魔法を使えるようにする、と言っても体内に危険はなく、魔法も普通に使える。ただ、その覚醒の儀式で覚醒できない人は領主の館に連れていかれるらしい、理由は単純で魔法覚醒の儀式でなく、自らの力で魔法を使えるようさせるらしい。
そんな風に不安な感じを醸し出しているけれど、どっちかって言うと、おいしいものも食べられるから、そっちの方が良いと言われたりしている。……本当に現金だよね。
「はあ、ライムはまだしも、マイクはしっかりしなよ」
「なんでボクがマイク君よりもしたみたいに扱われてるのさ! ボクの方が頭いいでしょ!」
しかしながら、ボクを助けてくれた? ナタリーは、ボクの事をさり気なく馬鹿にしながら、言外に急いで行って来いという風に言っているのだろうが、流石にその扱いは嫌だ。
「シスターさんが滅茶苦茶怒ってたわよ? 「あのクソガキども、今度会ったらぶちのめしてやろうか」って」
「ちょ! マイク君! 退いて! ボクは早く協会に行くんだ!」
しかし、そんな怒りは、教会のシスターさんが怒っていると言う事実には叶わなかった。
教会のシスターさんこと、シェリーさんは約束を違えるとすごく厳しい。それはもう、精神的には二十五歳なはずのボクでさえ涙が出そうになったくらいだ。
マイク君はぎゃん泣きしてた。……ナタリーは怒られてたけど、何故か平然としていた。やばい奴だよ。
「ふん! かけぬけなんて許さねぇからな?」
「ちょっと! 放してよ! 襲い掛かって時間をとったのはマイク君じゃん! 責任取ってよぉ!」
しかし、マイク君を置いて、教会へ走ると言う目論見は、マイク君がボクを抱きしめたことにより、つぶれてしまった。本当に最低な奴だ。男なのに責任も取れないなんて。
「分かった! 分かったよう! だから一緒に行くから! 早く行こう!」
「やっとわかったか、本当に物分かりの悪い貧乳だな」
……何だろうか? マイク君はボクを怒らせようとしているのかな? それだったら答えるよ? ボク最大のこぶしで。
本当にこんな奴に押し倒されただけで、赤面したけど、すごく恥ずかしい、悔しい。それにマイク君にボクの赤面を見せてしまうとか、ボクの赤面がもったいないよ。英語で頑張って言えるくらいにはもったいないよ。まあ、MOTTAINAIは世界共通語だけど。
「……あなた達は私にラブラブさを見せつけようとしているのかしら?」
「「はあ? マイク君と?」」
本当にマイク君は何がしたいんだ。単純な力でも知能的にもボクの方が上回ってるから、そんな失礼な事を言う訳がないはずでしょ。余程の馬鹿でない限り。
いや、マイク君は普通に馬鹿か。
「はっ! 何をふざけたことを、急にボクに襲い掛かって、押し倒した上に、胸に顔を押し付けたくせに、マイク君が片思いなだけなんじゃないの?」
「お前みたいな貧乳には興味がないんだよっ、自意識過剰女」
……貧乳には興味はないとか言ってるけど、だったら何故ボクの胸に顔を押し付けたって話だよ。それ位も理解できないとは、流石馬鹿。
「マイク君は身の程を知った方が良いよ? ボクは一撃で君の事を沈められるんだから」
「何言ってんだ? お前は単純な力は強いが、戦術的な知能が足りないんだよ」
一体マイク君は何がしたいんだろうか? こんなことを言っている時点でマイク君の方が馬鹿じゃないか。だって圧倒的武力の前には知能など無に等しいんだから。
「その過信が仇となるんだよ! ほれっ!」
「うわっ! ちょ、卑怯だよ!」
気の抜けるような掛け声とともに、マイク君がしたことは、ボクの目へ砂を掛ける事だった。いくらなんでも卑怯すぎる。と言うかあの掛声は何なんだ? かなりお年を召した人が怒るときみたいな感じだったけど。
「もう怒った! 覚悟、って、何一人で逃げてんのさ!」
こぶしを構えながら目を開けると、そこにはマイク君は存在しておらず、教会の方向へ走っていくマイク君の後ろ姿だけが見えた。
そして、視界の隅に見えるナタリーの表情からは、ボクを馬鹿にするような意思を感じられた。ボクは馬鹿じゃないのに。
「こういう時は逃げるが勝ちなんだよ! 馬鹿め!」
「まて! 抜け駆けは……とか言ってたのはマイク君じゃん!」
しかし、身体能力で言えば、男であるマイク君には劣っている為、単純な走り勝負ではかなわずに教会に着いた時にはかなりの差がついていた。
マイク君に急に戦闘を申し込まれ、そしてその戦闘中に事故で押し倒されてしまい、その押し倒されたボクに対して急にマイク君が色欲に目覚め、そしてその状態を呆れた目で見て来ていたナタリーの二言目はそれだった。
「「あ」」
ナタリーが言った、魔法覚醒の儀式と言う物は、このアルト王国の全国民が十五歳になった時に行われる行事で、体内に秘めている魔力を引き出し、強制的に魔法を使えるようにする行事で、これを機に大人と子供の境目がつくと言う風になっている。
日本で言う成人式だね。
まあ、強制的に魔法を使えるようにする、と言っても体内に危険はなく、魔法も普通に使える。ただ、その覚醒の儀式で覚醒できない人は領主の館に連れていかれるらしい、理由は単純で魔法覚醒の儀式でなく、自らの力で魔法を使えるようさせるらしい。
そんな風に不安な感じを醸し出しているけれど、どっちかって言うと、おいしいものも食べられるから、そっちの方が良いと言われたりしている。……本当に現金だよね。
「はあ、ライムはまだしも、マイクはしっかりしなよ」
「なんでボクがマイク君よりもしたみたいに扱われてるのさ! ボクの方が頭いいでしょ!」
しかしながら、ボクを助けてくれた? ナタリーは、ボクの事をさり気なく馬鹿にしながら、言外に急いで行って来いという風に言っているのだろうが、流石にその扱いは嫌だ。
「シスターさんが滅茶苦茶怒ってたわよ? 「あのクソガキども、今度会ったらぶちのめしてやろうか」って」
「ちょ! マイク君! 退いて! ボクは早く協会に行くんだ!」
しかし、そんな怒りは、教会のシスターさんが怒っていると言う事実には叶わなかった。
教会のシスターさんこと、シェリーさんは約束を違えるとすごく厳しい。それはもう、精神的には二十五歳なはずのボクでさえ涙が出そうになったくらいだ。
マイク君はぎゃん泣きしてた。……ナタリーは怒られてたけど、何故か平然としていた。やばい奴だよ。
「ふん! かけぬけなんて許さねぇからな?」
「ちょっと! 放してよ! 襲い掛かって時間をとったのはマイク君じゃん! 責任取ってよぉ!」
しかし、マイク君を置いて、教会へ走ると言う目論見は、マイク君がボクを抱きしめたことにより、つぶれてしまった。本当に最低な奴だ。男なのに責任も取れないなんて。
「分かった! 分かったよう! だから一緒に行くから! 早く行こう!」
「やっとわかったか、本当に物分かりの悪い貧乳だな」
……何だろうか? マイク君はボクを怒らせようとしているのかな? それだったら答えるよ? ボク最大のこぶしで。
本当にこんな奴に押し倒されただけで、赤面したけど、すごく恥ずかしい、悔しい。それにマイク君にボクの赤面を見せてしまうとか、ボクの赤面がもったいないよ。英語で頑張って言えるくらいにはもったいないよ。まあ、MOTTAINAIは世界共通語だけど。
「……あなた達は私にラブラブさを見せつけようとしているのかしら?」
「「はあ? マイク君と?」」
本当にマイク君は何がしたいんだ。単純な力でも知能的にもボクの方が上回ってるから、そんな失礼な事を言う訳がないはずでしょ。余程の馬鹿でない限り。
いや、マイク君は普通に馬鹿か。
「はっ! 何をふざけたことを、急にボクに襲い掛かって、押し倒した上に、胸に顔を押し付けたくせに、マイク君が片思いなだけなんじゃないの?」
「お前みたいな貧乳には興味がないんだよっ、自意識過剰女」
……貧乳には興味はないとか言ってるけど、だったら何故ボクの胸に顔を押し付けたって話だよ。それ位も理解できないとは、流石馬鹿。
「マイク君は身の程を知った方が良いよ? ボクは一撃で君の事を沈められるんだから」
「何言ってんだ? お前は単純な力は強いが、戦術的な知能が足りないんだよ」
一体マイク君は何がしたいんだろうか? こんなことを言っている時点でマイク君の方が馬鹿じゃないか。だって圧倒的武力の前には知能など無に等しいんだから。
「その過信が仇となるんだよ! ほれっ!」
「うわっ! ちょ、卑怯だよ!」
気の抜けるような掛け声とともに、マイク君がしたことは、ボクの目へ砂を掛ける事だった。いくらなんでも卑怯すぎる。と言うかあの掛声は何なんだ? かなりお年を召した人が怒るときみたいな感じだったけど。
「もう怒った! 覚悟、って、何一人で逃げてんのさ!」
こぶしを構えながら目を開けると、そこにはマイク君は存在しておらず、教会の方向へ走っていくマイク君の後ろ姿だけが見えた。
そして、視界の隅に見えるナタリーの表情からは、ボクを馬鹿にするような意思を感じられた。ボクは馬鹿じゃないのに。
「こういう時は逃げるが勝ちなんだよ! 馬鹿め!」
「まて! 抜け駆けは……とか言ってたのはマイク君じゃん!」
しかし、身体能力で言えば、男であるマイク君には劣っている為、単純な走り勝負ではかなわずに教会に着いた時にはかなりの差がついていた。
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