よくある?異世界物語

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よくある?雪の奮闘

雪視点

慣れない風魔法で時間稼ぎをしていましたが、悠はまだ来ません。そして、魔力の消費量の問題もあり、魔力がもう切れて来ました。どうしよう、悠。そう思って諦めかけている私の頭に浮かんだのは、必死に戦う悠の姿でした。
「・・・うん、そうだよね。私も諦めてはいられないよね。」
そうして、魔力が切れた私は、頭に浮かんだその言葉を唱えました。
「『日輪は、芒種雨とともにスターテ』」
私の体内に魔力が再び満ち、そして、火の魔法を使いました。ただし、相手も火属性であるため、直接は攻撃せず、地面に魔法をぶつけて、その時に飛び散る石などで攻撃しました。非常に効率が悪くそれほど敵を減らすことはできませんでしたが、なんだか、悠が一緒にいてくれている気がして、なんでもできるような気がしました。
「『落葉は、落陽とともにウトゥーノ』」
今度は木魔法。これも火とは、相性が良く無いため、妨害に徹しました。そして、その魔力も切れた時、
「『六華は、綿虫とともにンヴェルノ』」
使えなくなっていた氷の魔法を再び使用可能にする、その言葉を唱えました。そして、周囲の温度は、さがってゆきました。

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