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度重契約により最強の聖剣技を

初歩心

第八話 開戦

四足型の銀竜が、腕を降り下げた瞬間。
俺は、地面から迫り来る殺気を感じ、咄嗟の判断で空に向け地面を蹴り回避する。
遥か上空から見下ろすと地面から刺々しい氷柱がつきだし全体を覆っていた。
あれを喰らっていれば身体中を突き刺され即死だっただろう。
落下しながら銀竜を再び見据えると開けた口をこちらに向け魔力を貯めている。
周囲の白い冷気が段々と銀竜の開口一点に収縮していき、次の瞬間それは放たれた。
 放たれた衝撃が空気を伝い銀竜を中心に辺り一面を振動が襲う。
白い冷気を纏った紫の強大で巨大な魔力弾が、俺達三人を射程圏内にとらえ風を切り渦を巻きながら向かってくる。
空中で身動きが取れない今、この攻撃は致命的だ。

 だか、この時の為にこそグランディーネに女神化してもらったのだ。

「グランディーネ!! 」
「ええ、分かっているわ!! 」

俺達の前へ庇うように突如として現れ空中で静止した彼女のは魔弾に向き直ると両手を構える。
オレンジを基調としたドレスのような神衣は所々で白いあしらいがあり、大人の色気を持つ白い右足が膝上の股まで出ていた。
周りには橙色のオーラが放たれ橙色の瞳はいつもより輝いて見えた。

「大地の守護。豊かな大地の御礼よ。我が対峙するものに冥福を与え我が同胞たちに鉄壁なる守護を!!
反映する強固な鉄岩壁リフィ·シーラス·フェロ!!」

彼女の目の前には、魔力弾に沿って湾曲した形の黒い光沢を持った巨大な岩石の盾が出現し、俺達それぞれの着地点には下から岩石がせりだした。
どうやら傷を負うことなく無事にすみそうだ。
 着地した後、すぐに岩石の壁と魔力弾が激突し轟音をあげる。

「······もっと強力かと思っていたのだけれど、この程度ならなんとかなりそうね 」

彼女が作り出した巨大な岩石はミシミシと音をたてている。
余裕をかいている場合じゃないだろうとは思いつつ目を凝らして見てみると、魔力弾が段々と収縮していくのに気がついた。
反対に、岩石の壁は巨大化し球体状に形成されていく。
魔力弾が消失すると、黒い岩石の壁だったものは球体になっていた。
俺は、思わず空中を見上げたままあっけにとらわれた。

「さぁ、倍の力をくらいなさい!! 」

彼女は片手を上げながらそう呟やくと銀竜に向け降り下げる。
すると次の瞬間には、まさに鉄球のような岩石が凄まじい勢いで衝撃波と共に銀竜に激突した。

······やったのか?

 俺以外の全員もそう思ったに違いないこの状況下で期待を裏切る事が起こった。
 
――――――そこに銀竜の姿はなかったのだ。

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