とある学園生活は制限付き能力とともに

りゅう

黒の蝶














僕たちがキャッスルアウトをしていた頃、神峰学園領内のとある場所で…

「やっと来たわね。待ってたわよ」

黒いフードを被った如何にも怪しい人物があとからやってきた黒フード7人に声をかける。

「あなたが依頼主ねぇ、金はちゃんと用意してあるんでしょうね?」

フードの1人にそう言われた黒フードは持っていたカバンを地面に落とす。

「契約金で1000万、依頼を果たせばもっと額は弾むわ」

「契約成立ねぇ、これより私たち黒の蝶はあなたの下につくわぁ、せいぜい上手く使うことねぇ」

「では最初の仕事よ。この子を私の元に連れてきて…」

黒フードはそう言いながら7人に一枚ずつ写真を渡す。

「この子は?」

「かつて英雄戦争で大暴れした呪われた血の少女よ。そうねぇ、生け捕りで連れてきてくれると助かるわ。こちらからだす条件は生け捕り、やり方はあなたたちに任せるわ。あと、これ、その子の情報ね」

そう言いながら黒フードは7人に呪われた血の少女に関する情報が書かれた資料を渡す。

「ちょっと待ってぇ、英雄戦争で大暴れした呪われた少女?ふざけてるの?」

「ふざけてなどいないさ、時を行き来する能力者によってこの時代にやって来たのよ。ちょっと調べてたら興味が出てきたからモルモットとして持っておきたいの…」

「なるほど、納得はした…が、モルモットときたか、やはり研究者は異常者が多いな…」

「口を慎みなさいミィリィ、依頼主に失礼よ」

先程まで依頼主と話していたフードがミィリィと呼ばれるフードに注意をする。

「まあ、やり方は任せたわ。ここは私の研究所だから自由に使ってくれていいわ…でも変なことはしないでね」

そう言いながら依頼主の黒フードは部屋から立ち去る。

「ミィリィ、あとエルザと穂花、あなたたち3人に任せるわぁ、しっかり生け捕りにして連れてきてぇ」

「「「了解」」」

そう返事をした3人は部屋から立ち去る。こうして黒の蝶は呪われた血の少女に向けて解き放たれた。















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