とある学園生活は制限付き能力とともに
白雪姫の遊び
「さて、ぶっちゃけ下目掛けて氷の柱を撃ち込んじゃえば詰みなんだけどそれじゃあ全然面白くないわよね…だから相手してあげる。2人同時にかかってらっしゃい。ちなみに拒否権はないから…」
ゆき姉はそう言いながらゆき姉とダイナ、ヴィオラ先輩を氷のドームで包む。ちなみに先程ゆき姉は下に氷を撃てば終わると言っていたがこのステージ、城には一切傷つかないようにできているのでゆき姉がどれだけ城の上で暴れても城が壊れることはない。
「ゆきさんって戦いになると急に性格変わりますね…」
「そう?あまり自覚はないけど…」
ゆき姉はそう言いながら2本の氷の柱を作りダイナとヴィオラ先輩に向けて伸ばす。ダイナとヴィオラ先輩は氷の柱を一度躱すが氷の柱が再び自身に迫るのを見て氷の柱が追尾式と判断して即座に能力を発動し破壊した。
「さすがね…じゃあ次はこれでどう?」
ゆき姉は大量の氷の柱を生成しヴィオラ先輩とダイナを襲う。
「ダイナ、氷の柱は任せるのかしら…私はあいつをやるのかしら」
「わかりました。なるべく早目にお願いします」
ダイナはヴィオラ先輩に返事をしながらゆき姉の氷の柱に向けてビームを放ち次々と氷の柱を破壊していく。
「くらうがいいのよ」
ヴィオラ先輩はゆき姉に狙いを定めて大量のネジを発射する。
「そんな真っ正面から正直に能力を使ってるだけじゃ私には勝てませんよ」
ゆき姉は自身を氷の壁で囲みヴィオラ先輩の攻撃を全て防ぐ。そしてゆき姉は巨大な氷の塊を上空に作り出して城目掛けて突き落とす。
「悪いけどもう終わらせてもらいますね。他に戦いたい方々がいるので」
ゆき姉はそう言い残して城から飛び降りた。そしてその場に残された2人は…
「デカすぎますね…これ、本当にお城壊れたりしませんよね」
「壊れない設定だから大丈夫なはず……なのよ…うん。きっと大丈夫なのかしら…」
ダイナとヴィオラ先輩は城が破壊されないか不安になりながらその場に立ち尽くす。
「はっ、そんなこと言ってる場合じゃないのよ。なんとかするのかしら…」
「なんとかするってどうするんですか…」
「あれを壊すのよ」
ヴィオラ先輩はそう言いながら両手を重ねて超巨大なネジを作り出す。
「お前は逃げられるようにあの空飛ぶ円盤を作るのかしら」
「わかりました」
ヴィオラ先輩の指示に従いダイナは光の球体を全て使い光の円盤を作りその上に飛び乗る。
「発射なのかしら」
ヴィオラ先輩は超巨大なネジを最高速度で、最高の回転で発射し見事氷の塊を破壊する。
「さて、さっさと逃げてフラッグの守りに回るのかしら」
ヴィオラ先輩はダイナにお姫様抱っこされた状態で言う。
「あの、ヴィオラ先輩、あの氷を破壊しなくてもよかったんじゃ…」
ダイナが抱えているヴィオラ先輩は今までにない程疲れているように見えた。
「下で巫女が戦っていたのよ。あの巨大な氷が突然降ってきたらあの巫女でも防げないかもしれない、だから壊したのよ」
「なるほど、さすがヴィオラ先輩ですね。周りがよく見えてます…」
「そんな褒められ方されても嬉しくないのよ。それにしても白雪姫強すぎなのよ」
「戦いながら笑ってましたからね…まだまだ本気とは程遠かったです」
「お前よくあの白雪姫から本気を引き出せたのよ…しかもその状態でなかなかの接戦をするし…バケモノなのかしら…」
「いや、たぶん100回やって1回くらいだと思いますよ。あそこまで接戦に持ち込めたのは…今日は完全に遊ばれてましたね」
「まったく、強すぎなのよ…」
ヴィオラ先輩はゆき姉の強さを目の当たりにしかなり恐ろしく感じていた。
「さて、はやくいくのかしら」
「はい」
その後ダイナとヴィオラ先輩は城の中に入りフラッグの守りに加わる。
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