私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

ヨシフおじさん目線、11章6話。【作者は彼らをどうしたいのであろうか…?】

「でぇ?ヨシフ君。何で原価120万の高級ドアを見事に破壊してくれたのかね?」

 どういう状況下、それは私にもわからない。最後にある記憶は伍長に殴られた…。確か、報告することができたので伍長の部屋に入ろうとしたら、誤ってパワードグローブの電源を入れたまま触れてしまい、そのまま壊して…伍長に殴られて…?だめだ殴られてからの記憶がない。
 まぁ、あれは私にも日はあるので反省しています。はい

「いや、その件は本当に申し訳なかった。」
「はぁ…。まぁもういいよ。っで何か用?」

 おお、さっすが伍長君。器が大きいね。

「あぁ、さっきなチャーチムから連絡が入って…。国際軍事パレード委員会の最終抽選により………。」
「最終抽選により…?」
「…。開催地は我が国に決定したそうだぞ!」
「…………はぁ?!」
「ヨシフ君。嘘はやめなさい」
「いやいや。ほんとだよ。わし、嘘つかない」
「………」

 えっ、これ嘘だと思ったの?というか私嘘つく人みたいに思われているの?
 なんか、伍長が絶望的な表情をしているのだけれど、何かフォローした方がいいのかね…。

「まぁ、大丈夫。伍長はなんもしなくていいから。わしらが担当することになるし…。」
「…。はぁ、わかった」
「まぁ、大丈夫。伍長はなんもしなくていいから。わしらが担当することになるし…。」
「…。はぁ、わかった」

 なんか毒気が抜かれたような表情をした伍長は私をしばらく縛っていた縄をほどき、自分の席にもたれかかる。
 っと、もう一つ言う事があったのだった。

「…。なぁ伍長。」
「なんだぁ?」
「名前変えてみないか?」
「………。ヨシフや。頭がおかしくなったのかい?その頭を冷やしのちょっとシベリア行って来いよ」
「いや、わしはいたって平常だし、この世界にシベリアはないし…。お主も国王なんだ。自分の子供に、『私は王族だ!』って誇れるような名前にした方がいいんじゃないか?この世界の皇族や王族は全員国家の名前が付いているぞ…。まぁ皇族の名前を国家名に使う事が多いが…。」
「じゃああれか?私の名前を、アーゼルベルクトフ・H・アドレフからアーゼルベルクトフ・H・レッドヴェーレルリンにしろという事か?」
「左様」
「……。はぁ、考えておこう。」

 シベリアかぁ。もう一回行ってみたいなぁ…

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