私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…
伍長閣下目線、11章11話。【彼は事後を聞き始める】
久しぶり…といっても1日ぶりなのだが、国王執務室の執務椅子に私は深々と腰掛けていた。事情聴取から釈放された後、更なる疲れが襲ってきたので寝室に戻る前に接待用のソファーに横になり、帽子で顔を覆ってうとうとしていた。
丸3日寝ていたはずなのにまだ寝たりなかったようだ。
っと、その時だった。
バン!
デジャヴ感が凄いなぁ……。ってまてぇい!私は嫌な予感がして慌てて飛び起きた。予想通り、扉付近では煙が立っており視界は悪い状態であった。まぁ扉は壊れていないようだが…。というかまたヨシフ君か!?
予感は完全に的中、薄れてゆく煙の中にいたのは誰であれヨシフであった。だが何か雰囲気のようなものが違った。
「ヨシフ?どうした?」
「ご、伍長。大変なことになったぞ!」
「分かったから、とりあえず落ち着け!紅茶を入れてきてやるからそこに座れ」
落ち着きのないヨシフを接待用のソファーに座らせ、私は奥の部屋から紅茶セットを持ってきた。あとあと思ったけどこれ国王がやる仕事じゃないよね!
「それでヨシフ君。どうしたのか?」
「フぅ…。実はな伍長の乗った航空機が落ちたあたりを調査してみたらな、微弱だが電磁波が検出されたのだ…。」
「電磁波?」
「ほら、電磁砲やT型荷電粒子砲に使われている…」
「あぁ!あれか」
この世界では他世界の科学技術と一緒になってはならない…。といわれるほど最先端である。例えばT型荷電粒子砲もその一つだ。これは荷電粒子を特殊電磁波によって+速度を与えるものである。
「それでどうした?」
「どうも電磁波の値がおかしいので偵察用潜水艦を潜らせてみたんだ。」
「それで?」
「…反応が無くなった」
「!それはつまり」
「沈んだ。だが運よく写真などのデータはこちらに送られてきていたのだが…その写真が問題だった…。」
「その写真は?」
「あぁ、これだこれ」
ヨシフはそう言って、一枚の写真をポケットから取り出す。
それを確かに見た私は、血の気が引くような恐怖感に囚われた。
「お、おいヨシフ!これはまさか…」
「あぁ、そうだ。」
「そんな…。これは、アドミラル・ツェッペリン級なんかじゃない…。アドミラル・F・ツェッペリン級ではないか!」
「………」
その写真に写っていたものは、アドミラル・ツェッペリン級なんかではなかった。あの船は空母をそのまんま沈めたような形をしていたはずだ。
だが、こいつは違った。
これを一言で表すなら、巨大な軍艦…いや、要塞とでもいえばいいのだろうか…。写真にも納まりきらない大きさ…、10㎞以上はあるだろう。鉄筋製の壁が戦艦をかたどるように建てられ、そこから50㎝試作3連装砲が搭載されていた。
これは、地球での資料には一切記載されていなかった、この世界で作られた兵器である。だから今Fとつけた。
「どういうことだ?!」
「わからん。だが、だが、電磁波はこれから出たのは間違いなさそうだ」
「……」
「……」
二人の間にしばしの沈黙が流れた。
丸3日寝ていたはずなのにまだ寝たりなかったようだ。
っと、その時だった。
バン!
デジャヴ感が凄いなぁ……。ってまてぇい!私は嫌な予感がして慌てて飛び起きた。予想通り、扉付近では煙が立っており視界は悪い状態であった。まぁ扉は壊れていないようだが…。というかまたヨシフ君か!?
予感は完全に的中、薄れてゆく煙の中にいたのは誰であれヨシフであった。だが何か雰囲気のようなものが違った。
「ヨシフ?どうした?」
「ご、伍長。大変なことになったぞ!」
「分かったから、とりあえず落ち着け!紅茶を入れてきてやるからそこに座れ」
落ち着きのないヨシフを接待用のソファーに座らせ、私は奥の部屋から紅茶セットを持ってきた。あとあと思ったけどこれ国王がやる仕事じゃないよね!
「それでヨシフ君。どうしたのか?」
「フぅ…。実はな伍長の乗った航空機が落ちたあたりを調査してみたらな、微弱だが電磁波が検出されたのだ…。」
「電磁波?」
「ほら、電磁砲やT型荷電粒子砲に使われている…」
「あぁ!あれか」
この世界では他世界の科学技術と一緒になってはならない…。といわれるほど最先端である。例えばT型荷電粒子砲もその一つだ。これは荷電粒子を特殊電磁波によって+速度を与えるものである。
「それでどうした?」
「どうも電磁波の値がおかしいので偵察用潜水艦を潜らせてみたんだ。」
「それで?」
「…反応が無くなった」
「!それはつまり」
「沈んだ。だが運よく写真などのデータはこちらに送られてきていたのだが…その写真が問題だった…。」
「その写真は?」
「あぁ、これだこれ」
ヨシフはそう言って、一枚の写真をポケットから取り出す。
それを確かに見た私は、血の気が引くような恐怖感に囚われた。
「お、おいヨシフ!これはまさか…」
「あぁ、そうだ。」
「そんな…。これは、アドミラル・ツェッペリン級なんかじゃない…。アドミラル・F・ツェッペリン級ではないか!」
「………」
その写真に写っていたものは、アドミラル・ツェッペリン級なんかではなかった。あの船は空母をそのまんま沈めたような形をしていたはずだ。
だが、こいつは違った。
これを一言で表すなら、巨大な軍艦…いや、要塞とでもいえばいいのだろうか…。写真にも納まりきらない大きさ…、10㎞以上はあるだろう。鉄筋製の壁が戦艦をかたどるように建てられ、そこから50㎝試作3連装砲が搭載されていた。
これは、地球での資料には一切記載されていなかった、この世界で作られた兵器である。だから今Fとつけた。
「どういうことだ?!」
「わからん。だが、だが、電磁波はこれから出たのは間違いなさそうだ」
「……」
「……」
二人の間にしばしの沈黙が流れた。
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