私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…
伍長閣下目線、11章4話。【少女は彼らの会話を静かに楽しんだ】
「それで、話って何かね?」
国王特別待機室にて、私はヨシフと正面に向かい合って座っていた。
「何個かあるが、まず最初に…。国際軍事パレードって知っているか?」
「いや…」
「まぁ、あとで調べたらわかることだが…、さっきチャーチムから連絡が入ってな…。その国際軍事パレード委員会の第1次選考会の投票結果が発表されてな、我が国レ連とス連が1次参考を通った…。」
「………………。マジで?!」
「!マジで!」
聞こえなかったことにしたかったが、はっきりとリアクションをとってしまったので聞き逃しは出来ない。
思わず大声でびっくりしてしまったものだから、ヨシフもビクッ!っとなっていて面白かった。
「まぁ、そんなことでもし我が国が開催地になったときのために会場の設置を許可してほしいのだが…」
「いや、いいけどさ。何が必要なのかね?それ次第だよ」
「今回の出場国の軍隊数にもよるけど、陸海空基本3軍にス連からは宇宙航空軍、ツァールバリカー合衆公国から強襲上陸特化海兵隊、ポルトブルクトフ皇国からは自衛警備軍、ヴェルト州連合王国から特殊工兵隊とか各国の特別軍隊も出場するから…。12車線舗装済道路が5㎞ちょっと、大型艦船用桟橋やらドッグやら、航空機滑走路4㎞、砂浜3㎞、総燃料1KLほど、空砲弾120発、を開催国が負担するそうだ」
「…。」
頭が痛くなってきた。
はぁ?!12車線の道路が5㎞?!大型艦船用のドッグ?!滑走路4㎞?!砂浜…砂浜!?とりあえず…頭がおかしくなりそうだよ。
「大丈夫か?」
「あぁ…、」
「まぁ無理もないか…。安心しろ!これは私とルーズヴェールの担当だからな!」
「すまないね」
私はちょっとヨシフがかっこよく、たくましく思えた。
「皇宮財閥が作ってくれるそうだし」
私はヨシフに不安を覚えた。ってか前言撤回!私が抱いたお主のイメージを返せ!こんにょ野郎!
腹が立ったので、ばれないように足でヨシフのに蹴りを入れた。何だろう…、こんなやり取りも久しぶりなような…。というか大の大人がやることじゃねぇ!
「まぁ、前置きはさておき…、本題はこれだ」
「本題?パレードではなく…?」
「そうだ…。伍長…、」
改まったヨシフが真剣な顔で話す。
「伍長…、アドミラル・ツェッペリンって覚えているか?」
「あぁ、私が政権を取ったとき、ナチスドイツの遺産すべてを捜索したが、それだけ見つからなかったのは覚えているが…。それがどうした?」
アドミラル・ツェッペリン…。確か地球にいた将校すらその全貌を見たことがないそうだ。私はナチス政権が崩壊した直後に西ドイツで政権を何度か取ったことがあり、その時にドイツ軍兵器を博物館などで飾ったり研究のために鹵獲や捜索したが、建造記録があるのに見つからなかった兵器であった。記録によれば、全長2㎞以上あり航空機から潜水艦、工場や農場など国家に必要なものすべてがそろっている…、『動く国家』、『動く飛行場』と書かれていたが…。
「伍長…、これを見てくれ…。」
そういわれ、ヨシフは鞄からある写真を取り出す。それを見た瞬間
「なっ?!」
私は絶句しこの世の終わりかと思った。
なぜなら…渡された写真には…
「アドミラル・ツェッペリンがなぜここにあるのだ?!」
紛れもなくそれは、記録書にイメージ図として載ってあったアドミラル・ツェッペリンその姿が写っていた。
「この写真は選挙5日前…、排他的経済水域内に入ってきた潜水艦影をソナーで撮ったものだ…。ルーズヴェールから送られてきたものは画像消去したが、これはあくまで複製として残されていたものを私がさらに複製したものだ…。」
「選挙5日前だと…?ではその時こいつがこの世界にあることがわかっていたのか?!」
「…。ああ、そうだ」
「……。」
何も考えれなかった。それほどこの兵器があることに絶望を感じていたのだ…。
「こいつは今どこに…。」
「わからん。監視を続けていたがいつのまにかいなくなっていてな…。」
「何か被害は…、」
「…。調査中のためはっきりと言えないが、第128駆逐艦隊が消失した。残骸も跡形もなく…。無差別的に攻撃されたそうだ」
「…おい、待て!128って確か…。」
「そうだ、ス連の一世代前の最新鋭型が配備されていた艦隊だ」
「では…、何故その報告が今なのだ?!」
私は怒りを覚えていた。私が知らない間に大事件が起こっていたことと、我が国の人命が失ったのにもかかわらず、何の報告もなかったことに…。
「お、落ち着け!その報告が選挙中だったこともあるし、信憑性が足りないので調査期間を設けた結果だ!」
「そうか……それはすまなかった」
「いや、別にいいのだが…」
ヨシフはちらりと私の隣を見る。うん、やっぱ気になるよね。私も気になったけどあえてスルーしてた…
私もヨシフにつられ右隣を見る。そこには…、ヨシフが持ってきた例の写真をまじまじと見ていた、アイゼンハワード氏の姿であった。
「あのぉ…アイゼンハワードさんや」
「ん…?」
「何故ここにいるのかね?」
「えぇ?最初っから来たのだけど?面白そうな話をしていたから、聞いてた!」
うん可愛い…。じゃない!…っと、
「なぁ、伍長君や」
「何かね。ヨシフ君や」
「アイゼンハワードさんだっけか?色々聞きたいのだが…。」
「…何かね?」
「何でここにいるの?」
「さぁ…?」
「…。なんか依然あった時よりも幼児っぽくなったような気がするのだが…。」
「奇遇だなヨシフ。私もそう思っていたところだ」
以前までは、年寄りらしいしゃべり方であったが、今は少女にしか見えない。あれぇ?まさか薬の副作用かなんかで弱体化しちゃった?
「なぁ、伍長。」
「何かね、ヨシフ君」
「これはツッコんだ方がいいのか…?」
「…たぶん言わない方が…」
直感的にそう思い、その後は何事もなかったように世間話を楽しんだ。
国王特別待機室にて、私はヨシフと正面に向かい合って座っていた。
「何個かあるが、まず最初に…。国際軍事パレードって知っているか?」
「いや…」
「まぁ、あとで調べたらわかることだが…、さっきチャーチムから連絡が入ってな…。その国際軍事パレード委員会の第1次選考会の投票結果が発表されてな、我が国レ連とス連が1次参考を通った…。」
「………………。マジで?!」
「!マジで!」
聞こえなかったことにしたかったが、はっきりとリアクションをとってしまったので聞き逃しは出来ない。
思わず大声でびっくりしてしまったものだから、ヨシフもビクッ!っとなっていて面白かった。
「まぁ、そんなことでもし我が国が開催地になったときのために会場の設置を許可してほしいのだが…」
「いや、いいけどさ。何が必要なのかね?それ次第だよ」
「今回の出場国の軍隊数にもよるけど、陸海空基本3軍にス連からは宇宙航空軍、ツァールバリカー合衆公国から強襲上陸特化海兵隊、ポルトブルクトフ皇国からは自衛警備軍、ヴェルト州連合王国から特殊工兵隊とか各国の特別軍隊も出場するから…。12車線舗装済道路が5㎞ちょっと、大型艦船用桟橋やらドッグやら、航空機滑走路4㎞、砂浜3㎞、総燃料1KLほど、空砲弾120発、を開催国が負担するそうだ」
「…。」
頭が痛くなってきた。
はぁ?!12車線の道路が5㎞?!大型艦船用のドッグ?!滑走路4㎞?!砂浜…砂浜!?とりあえず…頭がおかしくなりそうだよ。
「大丈夫か?」
「あぁ…、」
「まぁ無理もないか…。安心しろ!これは私とルーズヴェールの担当だからな!」
「すまないね」
私はちょっとヨシフがかっこよく、たくましく思えた。
「皇宮財閥が作ってくれるそうだし」
私はヨシフに不安を覚えた。ってか前言撤回!私が抱いたお主のイメージを返せ!こんにょ野郎!
腹が立ったので、ばれないように足でヨシフのに蹴りを入れた。何だろう…、こんなやり取りも久しぶりなような…。というか大の大人がやることじゃねぇ!
「まぁ、前置きはさておき…、本題はこれだ」
「本題?パレードではなく…?」
「そうだ…。伍長…、」
改まったヨシフが真剣な顔で話す。
「伍長…、アドミラル・ツェッペリンって覚えているか?」
「あぁ、私が政権を取ったとき、ナチスドイツの遺産すべてを捜索したが、それだけ見つからなかったのは覚えているが…。それがどうした?」
アドミラル・ツェッペリン…。確か地球にいた将校すらその全貌を見たことがないそうだ。私はナチス政権が崩壊した直後に西ドイツで政権を何度か取ったことがあり、その時にドイツ軍兵器を博物館などで飾ったり研究のために鹵獲や捜索したが、建造記録があるのに見つからなかった兵器であった。記録によれば、全長2㎞以上あり航空機から潜水艦、工場や農場など国家に必要なものすべてがそろっている…、『動く国家』、『動く飛行場』と書かれていたが…。
「伍長…、これを見てくれ…。」
そういわれ、ヨシフは鞄からある写真を取り出す。それを見た瞬間
「なっ?!」
私は絶句しこの世の終わりかと思った。
なぜなら…渡された写真には…
「アドミラル・ツェッペリンがなぜここにあるのだ?!」
紛れもなくそれは、記録書にイメージ図として載ってあったアドミラル・ツェッペリンその姿が写っていた。
「この写真は選挙5日前…、排他的経済水域内に入ってきた潜水艦影をソナーで撮ったものだ…。ルーズヴェールから送られてきたものは画像消去したが、これはあくまで複製として残されていたものを私がさらに複製したものだ…。」
「選挙5日前だと…?ではその時こいつがこの世界にあることがわかっていたのか?!」
「…。ああ、そうだ」
「……。」
何も考えれなかった。それほどこの兵器があることに絶望を感じていたのだ…。
「こいつは今どこに…。」
「わからん。監視を続けていたがいつのまにかいなくなっていてな…。」
「何か被害は…、」
「…。調査中のためはっきりと言えないが、第128駆逐艦隊が消失した。残骸も跡形もなく…。無差別的に攻撃されたそうだ」
「…おい、待て!128って確か…。」
「そうだ、ス連の一世代前の最新鋭型が配備されていた艦隊だ」
「では…、何故その報告が今なのだ?!」
私は怒りを覚えていた。私が知らない間に大事件が起こっていたことと、我が国の人命が失ったのにもかかわらず、何の報告もなかったことに…。
「お、落ち着け!その報告が選挙中だったこともあるし、信憑性が足りないので調査期間を設けた結果だ!」
「そうか……それはすまなかった」
「いや、別にいいのだが…」
ヨシフはちらりと私の隣を見る。うん、やっぱ気になるよね。私も気になったけどあえてスルーしてた…
私もヨシフにつられ右隣を見る。そこには…、ヨシフが持ってきた例の写真をまじまじと見ていた、アイゼンハワード氏の姿であった。
「あのぉ…アイゼンハワードさんや」
「ん…?」
「何故ここにいるのかね?」
「えぇ?最初っから来たのだけど?面白そうな話をしていたから、聞いてた!」
うん可愛い…。じゃない!…っと、
「なぁ、伍長君や」
「何かね。ヨシフ君や」
「アイゼンハワードさんだっけか?色々聞きたいのだが…。」
「…何かね?」
「何でここにいるの?」
「さぁ…?」
「…。なんか依然あった時よりも幼児っぽくなったような気がするのだが…。」
「奇遇だなヨシフ。私もそう思っていたところだ」
以前までは、年寄りらしいしゃべり方であったが、今は少女にしか見えない。あれぇ?まさか薬の副作用かなんかで弱体化しちゃった?
「なぁ、伍長。」
「何かね、ヨシフ君」
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