伍長閣下目線、１０章７話選挙２日前。【謹慎生活は規則正しく楽しむもの】

　あの後、アドレフから連絡が来た。
記憶もきちんとあり、かくまってくれたことに対し感謝しているだそうだ。
　っで、私はというと、帰ってきてから周囲が、陛下が怒られている…ってドン引きされるほどこっぴどく叱られて、外出禁止命令が発令された所存でございます。

「では、陛下。王宮から外に出てはいけませんよ！」

　念を押された。
私、そんなに信用性に欠けているかね…ちょっとショックだよ。
　仕方がないので机に置かれたパソコンに向かい、ネットニュースを見ることにした。不思議なことにこの世界では地球のニュースなども見ることができる。

「なるほど…アメリカでは大統領選挙か…フェヴェリントン、女性で初の大統領有力候補。トレンペック、不動産王で評判は普通か…」

　さてさて、どちらが勝つか…
世論調査では、フェヴェリントン氏の圧勝とかで見られているけど、私はなんかトレンペック氏が勝利しそうなんだよな。
　ほかに見ていると、気になる記事を発見した。
　その記事は、地球のではなくフェルトワンの記事であったが

「クーデターの首謀者、元ク連保守派勢力、上級貴族一斉摘発。だが数人逃がし現在も指名手配中、犯人は南に逃走、顔写真を公開…か」

　一人は上級貴族の生き残りで、もう一人は保守派勢力の幹部だそうだ。
南か…ス連の南だと、ヴェルト州連合王国やスウォット連邦そして、我が国があるが、果たしてどこへ逃亡したのか…一応我が国も重要指名手配をしておくか。
　…む、今回の総選挙のニュースもあるな。
有力政党一覧が乗っているな…。

・自由連合党、ヨシフ
・国民共栄党、ルーズヴェール
・自由社会王党
・連民党、チャーチム
・社王党

　が有力政党だそうだ。
っていうか、ルーズヴェール、チャーチム…お主らも政党持っていたのかよ！
　なんか、ヨシフが政権取ったら、国民共栄党と連民党との連立政権を立ち上げそうだな…
苦笑いを浮かべながらも、今日私は外出禁止をそこそこ楽しんだ。