私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…
伍長閣下目線、10章1話。【彼らは仕事で山に登る】
レッドヴェーレルリン連合王国…面積にして世界最小…ではなく下から2番目の領土で地球で言うところのロシアに中国を足したぐらいであるが…
12つの諸島に分けられており、本島と5つの島を国王である私、残りはヨシフ君が領主となっている…
そして、今私は…
「のお、ヨシフよ…何故私は山登りをしないかんのかね…?」
「おいおい、忘れたのか?国王たるもの、自分の国の領土を把握しないでどうする?」
レッドヴェーレルリン連合王国本島の西にある標高約1200mの山、名付けるとするなら…思いついてないからいいか。
その山を、私とヨシフ、チャーチムの3人で登山していた。
ルーズヴェールは仕事だってさ…
「だが、国王としての職務が…」
「何をいまさら…お主、今までまっとうな国王としての職務をやってたのか?」
「うぐ…」
痛いところを突かれた…
と、後ろから…
「ははは、まぁいいじゃないですか…」
チャーチムが大爆笑とまではいかないくらいの笑いで後ろから背中を叩いてくる。
「いいってなぁ…チャーチム…」
「おそらく、ヨシフさんも必死なんでしょう。何せ1週間後第1回総選挙があるんですからね…上院、下院でヨシフさんの新党が過半数とらないと、失脚ですから」
その言葉を聞いた瞬間、ヨシフの足取りが重くなったように感じた。
ヨシフは最近、自由連合党という新党を立ち上げたばかりである。
レッドヴェーレルリン連合王国には大小合わせて12個の政党が出来てきている。
国民も増え、そろそろ議員も決めなきゃいかないという…私の判断で1週間後総選挙を開始する。
もちろん選挙区も、管理委員会も立ち上げ済みで、あとは各選挙区の候補者募集中なだけである。
そして、明日の12時、候補者が演説などを開始する。
ヨシフは王都から出馬するらしい。
「それを言わんでくれよ…わしかって政治家なのだから覚悟はしていたが、いざ選挙となると結構緊張してな…」
「それで、気晴らしに登山か?」
確信をついた質問をヨシフにぶつけると、目をそらし口笛を吹く真似をしてくる。
ああ、これ絶対そうだわ…
「まあ、登ってしまったのは仕方がない。早く山頂へ向かうぞ。」
「はいはい」
何気に今1000m地点だったり、この山私たちが初登頂だったりするのだが…
そこそこ重い荷物を50過ぎのおじさん3人が山をひたすら上っていった。
―数時間後―
「ついた!」
「つ、疲れた…」
「お疲れ様です…」
私とチャーチムは息を切らして山頂の石にへなへなと座り込んでいた。
一方のヨシフは元気よく山頂からの景色をカメラに写していた。
「しかしこれ、下山もあるのか…」
「そうですねぇ」
ヘリコプターでも呼んでもいいのだが、着陸する場所がないからな…
「ほれ、チャーチム。山頂付近のマッピングや調査などをするぞ!」
「はいはい」
実際これが目的でここまでやってきた。
っというのも、まだまだ誰も登っていない山なので、安全柵などが取り付けられておらず、危険な状況のため我々が下見をしに来た。のが本来の目的だったのだが、いつの間にか観光になっていたという…
その後は無事何事もなく下山できたことだけ伝えておこう。
12つの諸島に分けられており、本島と5つの島を国王である私、残りはヨシフ君が領主となっている…
そして、今私は…
「のお、ヨシフよ…何故私は山登りをしないかんのかね…?」
「おいおい、忘れたのか?国王たるもの、自分の国の領土を把握しないでどうする?」
レッドヴェーレルリン連合王国本島の西にある標高約1200mの山、名付けるとするなら…思いついてないからいいか。
その山を、私とヨシフ、チャーチムの3人で登山していた。
ルーズヴェールは仕事だってさ…
「だが、国王としての職務が…」
「何をいまさら…お主、今までまっとうな国王としての職務をやってたのか?」
「うぐ…」
痛いところを突かれた…
と、後ろから…
「ははは、まぁいいじゃないですか…」
チャーチムが大爆笑とまではいかないくらいの笑いで後ろから背中を叩いてくる。
「いいってなぁ…チャーチム…」
「おそらく、ヨシフさんも必死なんでしょう。何せ1週間後第1回総選挙があるんですからね…上院、下院でヨシフさんの新党が過半数とらないと、失脚ですから」
その言葉を聞いた瞬間、ヨシフの足取りが重くなったように感じた。
ヨシフは最近、自由連合党という新党を立ち上げたばかりである。
レッドヴェーレルリン連合王国には大小合わせて12個の政党が出来てきている。
国民も増え、そろそろ議員も決めなきゃいかないという…私の判断で1週間後総選挙を開始する。
もちろん選挙区も、管理委員会も立ち上げ済みで、あとは各選挙区の候補者募集中なだけである。
そして、明日の12時、候補者が演説などを開始する。
ヨシフは王都から出馬するらしい。
「それを言わんでくれよ…わしかって政治家なのだから覚悟はしていたが、いざ選挙となると結構緊張してな…」
「それで、気晴らしに登山か?」
確信をついた質問をヨシフにぶつけると、目をそらし口笛を吹く真似をしてくる。
ああ、これ絶対そうだわ…
「まあ、登ってしまったのは仕方がない。早く山頂へ向かうぞ。」
「はいはい」
何気に今1000m地点だったり、この山私たちが初登頂だったりするのだが…
そこそこ重い荷物を50過ぎのおじさん3人が山をひたすら上っていった。
―数時間後―
「ついた!」
「つ、疲れた…」
「お疲れ様です…」
私とチャーチムは息を切らして山頂の石にへなへなと座り込んでいた。
一方のヨシフは元気よく山頂からの景色をカメラに写していた。
「しかしこれ、下山もあるのか…」
「そうですねぇ」
ヘリコプターでも呼んでもいいのだが、着陸する場所がないからな…
「ほれ、チャーチム。山頂付近のマッピングや調査などをするぞ!」
「はいはい」
実際これが目的でここまでやってきた。
っというのも、まだまだ誰も登っていない山なので、安全柵などが取り付けられておらず、危険な状況のため我々が下見をしに来た。のが本来の目的だったのだが、いつの間にか観光になっていたという…
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