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私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

伍長閣下目線、9章12話

「うぅ、うーん」

目が覚めた。
意識もまだはっきりしない中、私はとりあえず状況の整理を開始した。
まず、タイムマシンで並行世界の地球に行き、話を聞いて、銃撃戦を行い、それから…

「あ!」

記憶を取り戻し、今置かれている状況を再確認する。
ここがどこかはわからない、いつなのかはわからない、私は安全バーを上げ、ほかの乗組員たちが座っていた席を除く。
アイゼンハワード氏、アドレフ、シェリアちゃん全員確認できた。

「な、ここは…」

と、アドレフが目を覚ます。
それに続いて、アイゼンハワード氏、シェリアちゃんも目を覚まし始めた。
その間に私は外への扉を体当たりでぶち破る。
扉が勢いよく開き、その反動で外へとぶっ飛ばされる私。
そして、外の景色を見ておおよその場所の把握は出来た。

「レッドヴェーレルリン連合王国…」

そう、つまり無事に?帰ってこれたのである。
レッドヴェーレルリン連合王国王都郊外に…

「ついたのか?」

後ろからアドレフが尋ねる。

「ああ、」

私達はそのまま王宮まで歩き出した。



「…………ってことがあってな…」

事態は変わって王宮の応接室。
私は、アドレフ、アイゼンハワード氏、シェリアちゃんをとりあえず応接室に通し、ヨシフに今までの経緯を包み隠さず話していた。

「あのなぁ、伍長…ぎっくり腰で職務を休んでいたかと思えば、なんだ?とんだ大冒険だったじゃないか」

呆れ気味にヨシフは小言をつぶやく。

「とりあえず、この二人の国籍発行しておいて…」
「…はぁ、わかった」

さすがヨシフ、伊達に長い付き合いじゃね

「じゃあ、今度はわしが話す番じゃな」

そう言って私がいない間の事を話し始めた。

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