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私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

伍長閣下目線、9章1話

ぎっくり腰にあってもう3日目である。
そろそろ、ヨシフ君が向こうの世界についているころだろう。

「ふぁっくしゅん!」

風邪もひいたかなぁ?
そんなことをベットの中で考えていた。

「失礼します。」

扉が開き、見知った…というより知っている女性がメイド服姿で入ってくる。
誰かって?私の娘だが何か?もちろん別の私だが。

「何で?ここにいるのかね?」
「お父さんが、『お世話になるのなら働いてこんかぁーい』って言われましたので、まぁ、私が働ける場所ってあまりなかったんですけどね」

すまないね、この国最近できた国家なもので…
あと、私よ…そちらの私はそんな言い方をするのかね…ちょっとショックだよ。

「あの、自分で自分の想像にショックするのは、ちょっと…」
「な?何故わかった?」

思考を読まれたことに対し、驚愕している私に彼女は、

「?人間なんて、他人の思考を読めるための生物でしょ」

と、おっかないことを首をかしげて答える娘、

「あの、娘ってやめてください。シェルヴェリカ・A・スウェットフェルクロードです。」
「いや…すまない。私の名前も言っておこうか、アーゼルベルクトフ・H・アドレフだ………ちょっと待ってくれ、スウェットフェルクロードだって?!」

しれっと名前にあり得ない姓名があるのだが…
驚愕の顔に彼女…シェルヴェリカは、きゅ?とかわいらしく首をかしげる。

「どうしたのですか?」
「いや…」

顔を手で覆い混乱した頭を落ち着かせる。

「君のお父さんは?」
「?アーゼルベルクトフ・H・アドレフですが何か?」
「じゃぁ、お母さんは…」
「?ツェリンシェン・スウェットフェルクロードですが…あの、何か?」

ツェリンシェン…ス連第4皇女だ…!
彼女とは、一度ス連邦皇居で見かけたことがあった。
礼儀が正しくてかわいい子だったが…

「君の母型の家の人は何をしている人たちなのかね?」
「うーん…科学者だとかなんとか、あっ!でも、並行世界タイムスリップ装置を開発したのはおじいちゃんだって…」

うーん、こうなれば、審議を確認するしかないか…
私は治ったら、もう一人の私のところに行くことにした。

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