私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

ヨシフおじさん目線、8章6話

私は国王代理…首相として異世界に作られた基地を視察に来ていた。
報告により、大きめの衝突が起こったそうだが、無事勝利したそうだ。

「ヨシフ首相!お待ちしておりました」

ジープが異次元門から出てくる。
そのジープにセルヴィア・アジェネンコフ大将が白い軍服、つまり海軍服を着込みやってきた。

「やぁやぁ、初めまして、セルヴィア・アジェネンコフ大将。レッドヴェーレルリン連合王国首相ヨーゼヴェネル・シベリア・フシュガヴィリ略してヨシフです」
「はぁ、どうも」

私の本名は伍長が呼んでいたこともあってか、ヨシフという名が出回っているが、無論本名もある。
ヨーゼヴェネル・シベリア・フシュガヴィリ、これが私の本名である。
それの頭文字(日本語)をとってヨシフと呼ばれている。
一応言っておくが、安保評議常任国のあいさつの時、本名を言わなかったのは、伍長見たくなることを恐れたからである。

「では、首相、ご案内いたします。」
「すまない、お願いするよ」

私は、ジープの後部座席に乗り込み、門をくぐる。

「そういえば、今回は国王陛下が来るって聞いていたのですけど…」
「ああ、伍長君は昨日、ぎっくり腰にあってね…1週間ほど安静にするように医師から言われてるらしくて、私は国王代理として1週間やることになったわけさ…」
「はぁ、ぎっくり腰ですか」

暗くてわからないが、おそらく大将は引きつり気味でしゃべっているのだろう。
まぁ、伍長かって50をとっくに過ぎているのだから…
でもなぁ、(無き)伍長君。さすがに庭に落ちたあの装置を一人で取り出すのは無理だと思うぞ…
そんなことを考えながら、私はヴェレネシウム要塞へと足を運んだ。

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