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私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

ヨシフおじさん目線、5章5話

「お、おなか痛い…」

伍長が薬局の椅子に座りこみお腹を抱え唸る。
腹痛を訴える伍長に私は声を、げっほ!

「おい、おい、大丈夫なのかね、伍長…ゲッほげっほ」

マスクをかけ、支給された私服に身を包んだ私は、伍長に逆に心配されそうな状況である。

「おい、おい、大丈夫なのかね、ヨシフ君」
「なぁに、ただの風邪だって医者から言われたところだよ」

風邪といってもそこそこ高い熱と喉の痛み、頭痛、だるさ……全然大丈夫じゃねぇ…これインフルエンザじゃないかね。

「お前らも何やっとんだか」

視線の先に、ルーズヴェールとチャーチムの姿があった。

「私は、持病の肩こりの治療に…」

ルーズヴェールはそう答える。
チャーチムの場合は、

「私は歯の治療ついでに、いい薬があると聞いてね」

そう答える。
チャーチム…その薬は法律すれすれなものじゃないよな…
そうツッコミを入れると

「はははは。冗談になってませんね。ただの胃薬ですよ」

笑いながら言われた。
一国の元指導者4人が薬局にいるという何とも不可思議な光景がそこのあった。

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