私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

伍長閣下目線、5章3話

森森森…

「森ばっかりじゃないか」

ヨシフがツッコミを入れる…お主ツッコミができたのか!
ま、まぁ、ヨシフがツッコミを入れるのもわからないことでもない、今いる場所を除き、360度樹木が生い茂る。

「この木々をいったいどうするのかね」
「さぁ…」

今、私たちはレッドヴェーレルリン連合王国の王都建設予定地に来ている。
ここは、地質調査で岩盤がしっかりとしていて、農業に適した環境でもあり、工業に適した川もある…最高の立地なわけだが、周りは木々しかなく、広場となったこの場所を除く全方位が樹木が生い茂る…そんな場所、に私たちが来ている訳は、ス連の皇宮財閥がここらの樹木を一瞬に消し去る…見学をしに来ている。

「お、来たぞ。伍長」

ヨシフが叫び、私たちは上空を見上げ…る…

「「なんだあれは」」

私とヨシフの声がきれいに重なる。
だが、今そんなことはどうでもよかった。何故なら上空には…

「「UFOだな(じゃな)」」

円盤状の奇妙な形をした航空機…と呼べるかは知らんが、フワフワと浮かんだ物体が飛んでいた。
国籍マークは青の五芒星にふちが白く塗られた国籍マークだった、どこだ?このマークの国…

「あれ、言ってませんでしたっけ、あのマーク、皇宮財閥の国籍マークですよ…ス連軍、国連軍、ヴィルヘルム大公国軍、スウォット連邦軍などの国々にも軍事兵器を輸出しているので一応中立的なマークを掲げているのですよ」

私達に同行してきた議長が笑いながら話す。
そして、UFOによる作業が始まった。

そして、10分後、樹木が消え去りだだっ広い平原が出てきた。
つまり、樹木が無くなった。正確に言えば、木材のみが残る形となった………はぁ?

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