私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

伍長閣下目線、5章1話

「ど、どうした…ヨシフよ…」

ス連大天皇帝陛下と首相が退室してからしばらくして、ヨシフに重要な話があるといわれて、部屋の中で向き合っている…おっと、もちろん机を挟んで、だ

「今から言う事は、重要な話だ…」
「お、おう」

あまりの真面目顔に正直引いてる。

「わしらの目的の一つが消えた…」
「………国家建国の事か?」
「何故そうなる…」

はて、私らの目的…なんかあったかな。
そんなことを考えていたら、呆れた様子で

「伍長、地球に戻ることなのだが…」
「ああ、その話か。っで何かあったのか」
「地球には私らは戻れん…」
「そうか…………………………………………………………………………………………………………………はぁ?どういうことだ!」

一瞬何を言っているかわからず、普通に返事をしてしまったが、

「どういうことだ!説明しろヨシフ!」

怒鳴り散らすように叫びヨシフを問い詰める。

「落ち着け!…つまり、向こうの世界で一度死んだ人間は絶対に戻ってはいけないことになっている。お前もわしも一度死んだ身、戻ってはならない」
「………そ、そうか…」
「だが、考えてみろ。地球に戻れなくなったって、ここで生きていけばいいではないか。わしらが地球に戻ったら誰がレッドヴェーレルリン連合王国を守るのかね」
「う、うむ。確かにそうだ」

うーん。ヨシフが珍しく正論を唱えてくるから、リアクションに困る…

「あ、そうだ。伍長、海軍の軍船に地球艦を入れるつもりだがいいよな。」
「はぁ、こういうのは君の仕事にするよ」

私はそういいつつ、内心では嬉しかった様な、そうでないような…
そんなことを考えながら私は部屋を出た。

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