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私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

ヨシフおじさん目線、4章2話

異次元門島、ス連、国連共同管理地。
移動方法、航空機のみ、なお国連籍またはス連籍が必要。
異次元門は地球など3世界とつながっている。
なお、一度向こうで亡くなった人間が向こう側にわたることは国際法上禁止されている。

「な……なにいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

大声を上げ、周りにいた職員が、ビク!とする。
衝撃的かつ私達の目標の地球への帰還がこの時点で消え去った。
動揺のあまり震える手で資料を元の位置に戻し、椅子に座り込む。

「このことは奴に伝えるべきなのだろうか……」

奴とはもちろん、伍長の事である。
奴と私は異次元門から地球に帰ることで、新国家を建国した。
…思えば、私たち2人が地球に帰ってしまえばいったい誰が、レッドヴェーレルリン連合王国を支えるのか、国連島に来たその時点から私にはわずかながらに、不安を感じていたがまさか、新国家を建国しても戻れないとは…

「大丈夫ですか?」

ここに案内してくれた職員が心配そうに尋ねてきたが、答える気力も起きなかった。
そして、あることを決めた。奴には新国家が世界から認められたらこのことを話そう、と

「すいません、緊急事態につき議場に来てください」
「う、うむ」

職員にせかされエレベーターに乗り議場に戻る私、そして議場につきほかの職員から衝撃的な内容を聞かされた。
第3次世界大戦の勃発と、

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