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私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

伍長閣下目線、4章4話

さて、今私たちがいる状況を簡単に表そう。
荒れ荒れしい…、私とヨシフが議場に戻ってきて最初に思ったことがこれだった。
議場にはフェルトワンの全国家の国連大使と思わしき人たちが自国の座席に着席…している人物もいれば言い争って立っている人もいる。
まぁ、その立っている人は毎度おなじみス連邦と問題児のペルシアント王国の両国の大使だった。

「我がス連としては貴国らは我が国の保護地域に対して軍事攻撃を仕掛けたことは明白である。これはれっきとした宣戦布告であり、我が国は即座に攻撃できる立場である」

そうス連邦の大使が発言するや否や、

「あそこは我が国の領土である、それを貴様らが勝手に併合したのだろうが!」

とペルシアント王国の大使が怒鳴り散らす。
こんなやり取りが無限ループのように続く、最初は野次馬化していたほかの国の大使もうんざり顔になっていた。
しかし、議場でスマフォをいじるのは果たしてどうなのだろうか…
さすがにキリがないと判断したのだろう、議長が大きくため息をついたと同時に、
   カーンカーン!
議場内に響き渡り一斉に音のする方へと顔を向ける。

「静粛に!静粛に!」

議長のやや荒げた声が議場内を響かせた。

「切りがないので、ただいまここで緊急決議をします。ペルシアント王国が侵略国家だと思うもの、賛成票、それ以外は反対票、お手元のスイッチで!」


数分後…正面の画面に賛成票、反対票、棄権数が表示されていた、数については次のとおりである。

・賛成票22

・反対票12

・棄権0

…議場にいる全員の顔が何とも言えない表情へと変わっている。
フェルトワンに34か国もなく、23か国(レッドヴェーレルリン連合王国)しかないはずだ…
つまり、反対票に入れた……ペルシアント王国がスイッチをギリギリまで連打し架空の票を獲得しようとしたのだ。

「なんとまぁ、よくそんなことができるわい」

ヨシフの意見には全くの同意であった。
とにもかくにも賛成票が上回ったため国連はペルシアント王国を侵略国家と断定し軍の武装解除を要求した、これが守らなければ国連はペルシアント王国に対し宣戦布告をするそうだ。
それを聞いたペルシアント王国国連大使は顔をびっくりするほど真っ赤にし議場を出ていった。

翌日、ペルシアント王国はス連邦に宣戦布告した…………………………………………………………………えっ?

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