ハガルの雨
鶸茶と斜陽
 まだ高い位置にある太陽は時々雲に隠れた
 電車の音が近づいて、遠ざかって
 耳に膜がはってるみたいだ
 全然聞こえない
 ぜんぜんきこえない
 くぐもった音が一定のリズムを刻みながら鳴り響く
 枯葉がカラカラ音を立てる
 乾いた音にびくっとした
 乾いた笑い声がする
 ハスキーで僕よりも少しだけ高い
 君かな
 カラカラと枯葉が僕の靴をつついて、どこかに飛んでいった
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ハガルの雨
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