ソロモンズマジック

くんもり

第2話 魔人

2101年2月22日 

ソロモン龍鬼は魔人化した72の魔法を探していた。しかしネットで探しても手がかりはなく途方に暮れていた。
ソロモン龍鬼は自分の家でペンを耳にかけながら考える人のポーズをしてあることを考えていた。

「もう昼か。」

ソロモンの家は家賃10万くらいのいわゆる奥多磨にある小さなマンションの1室で暮らしていた。
1DKというところだ。
昼食を食べに外に出ると近所の人に挨拶をしていた。
人間関係も大事だとソロモンも認識していた。。
そして近くの大手 牛丼屋チェーン店に行き。生卵と牛丼のセットを頼んだ。ここの牛丼は並盛りで350円と安くて卵セットにしても380円と安い。

ソロモン龍鬼は牛丼がテーブルに届くと口一杯に牛丼を頬張り満足している。生卵と牛丼はよく合うのだ。
残り3口くらいのところでソロモンの耳にあるニュースがきた。
ニュースキャスターは次のように言う

「臨時ニュースです。今朝、青い雷が渋谷に落ちました。。しかも3日連続です。皆さま渋谷に行くときは気をつけてください。。以上、大東ニュースでした。」

ソロモン龍鬼はすぐに分かった。魔法バアル。。青い雷はアイツしかいないと。。

「第1の魔法バアル。いや魔人バアル。奴が渋谷に。。」

ソロモンは会計を済まして家に帰りノートパソコンを開いて調べ始めた。
それによると毎朝6時に渋谷に落雷が落ちたという。
そして場所はスクランブル交差点の真ん中だということ。。つまりバアルは朝6時に渋谷スクランブル交差点に現れるのだ。ところが魔方陣が再び現れた。
そして魔方陣はこう言った。

「ソロモンよ.....魔方バアルが欲しければ明日の12時に渋谷で待ってる。」

黒い魔方陣は消えた。。。ソロモンは明日に備えて魔法道具を作った。それは新聞紙とダンボールで作った黄色と黒の剣だった。そしてそれにソロモン自身の能力を入れると剣は光り輝き完成した。。
それは魔性剣だった。

そして翌日。。
ソロモン龍鬼は渋谷スクランブル交差点に着いた。あたりにはバアルらしき人はいない。。だが青い雷が突然落ちた。。

「うわっ」

だが何故かソロモンにしか見えてない。
そして背後から魔人バアルが現れた。。
やはり人間に取り憑いていたのだ。ガタイの良い目元に傷があるような男だった。。

「お前がバアルか?」

「そうだ。我の名はバアル。第1の魔人だ。」

「お前の目的はなんだ?」

「ソロモン王よ。あなたに復讐することだ。」

ソロモンはぞっとした。こいつは本気で恨んでいる俺のことを。。

「おやおやせっかくバアルの場所を教えてやったのに、、いきなりこんな人混みの中で殺しあうなんて最高じゃありませんか!!!」

背後から突然現れた男は黒い仮面を被り現れた。

「ソロモン。久しぶりだねぇwwwいやぁ主人のルシファー神魔様もお前との決着をつけることを楽しみにしてたよwww」

ソロモンは驚きこう問う

「だれだ?お前は??」

すると仮面の男はこう答える

「忘れちゃったのですか?ソロモン。僕ですよ。アポロン。。かつての世界では親友だったじゃないですかぁぁぁ。」

アポロン?ああ思い出したぞ。。そうアポロンはソロモン龍鬼のかつての親友でソロモン龍鬼が治める国で将軍をしていたものだった。。
だが.....そんな面影はなくなっていた。

「お前、ホントにアポロンか?」

「そう。。僕の名前はアポロン。かつてお前に殺された人間の1人ですよぉぉぉ。まったくお前というやつは、せっかく通信魔方陣で色々伝えてやったのに、、、案外つまらなかったなぁぁぁぁぁ!!!計画通り動いてくれよナァ。ソロモン龍鬼」

あの黒い魔方陣の声の主はアポロンだった。だが落ち着きがなくなってるw不敵な笑みを浮かべているアポロン、
ソロモンは感じた。狂ってる。。ああこいつは俺のせいで狂ったんだ。。だが記憶がまだ完全ではないのは事実だ。俺にはアポロンとの記憶は平和な思い出しかない。

「何故だ。。なにがあったアポロン?」

ソロモンが険しい顔で問うとアポロンは答える

「別に気にしなくてもいいじゃないですかぁぁぁ。ここじゃなんですねぇぇぇ、せっかくですし5次元に飛ばしますかぁぁぁ」

アポロンはそう言いながら特殊な魔方陣で5次元に飛ばす。そうそこは人間の世界であって攻撃が人間に影響できない不思議な世界だった。。

「ようこそ墓場へぇぇぇ!さぁぁぁバアルよ。今こそソロモンに復讐するのだぁぁぁぁ。」

本来の姿に戻った雷の魔人は青い雷を放つ。ソロモンは魔性剣で返すが背後にアポロンが現れ攻撃する

「うわぁ」

ソロモンが吹き飛ばされた。そうするとアポロンは言う。

「どうですか?この能力はな主人から与えられた虚無と波動の力ですよぉぉぉ。お前には分からないかも知れないが、かつての世界で俺は.....いやなんでもねぇぇぇ.....バアルとっとと決着つけろぉぉぉ」

そうするとバアルはソロモンにあることを問いかける

「その前に1つ尋ねたいことがある。ソロモン王よ。あのとき、何故...あれほどの犠牲を払ってまでかつての世界を救うことを選んだ...あれしかなかったのか?ソロモン」

ソロモンは静かに答える

「あの時は絶体絶命の状態で俺も大切な人を失って怒り狂っていた。一時的に理性を失った状態に身を任せた結果。ほとんどの国民は犠牲になってしまった。。本当にすまなかった。。。」

「そして今、その罪を償うためにもこの世界を守らなければならない。。この世界は似ても似つかぬがそれでもこの世界を愛してる人がいる限り俺は戦わなければならない。。だから力を貸してくれバアル!!!」

次の瞬間、バアルとソロモンの間に光が宿り、バアルはこう言った

「我が王ソロモンよ。貴方は責任を感じてたんだな。。貴方の想いは伝わった。今こそ力を貸そう。魔法バアル。」

次の瞬間。バアルはソロモンに宿った。。
そしてアポロンはこう呟く

「つかえネェナァ、ギャハハ。狂いそうぅぅぅ。仕方ない今回はハッピーエンドにしてやりますよぉぉぉ、また会おう、かつての王よっっ」

アポロンは消えた。。

家に帰ると魔法石があった。。名前は青雷バアル。
ソロモンは自分の記憶が完全には戻らないがアポロンのことを思い出すと涙する

「アポロン....どうして。」


続く

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