京極さんと童話荘の人々と。
お手伝いするですの。
「まだ、こんだけ荷物があるのかよ。」
三段積みのダンボールが山を作り床には荷物を包んでいた新聞紙が大平原を作り屋中を占拠していて、京極は少しの絶望を味わっている最中である。
昨日は色々ありすぎた為に全然部屋の整理が進んでいなかった。
「まだまだ先が長いな〜。」
京極は一番上のダンボールを降ろそうとしたが新聞紙に足を滑らせ豪快に店頭をした。
「痛ててて。」
ピンポ〜ン、ピンポ〜ン。
京極の部屋の呼び鈴が鳴り、地面に打ち付けた腰をさすりながら玄関に向かい扉を開けた。
「おはようございますですの!京極さん、スゴく大きい音がしましたけどどうかしましたですの?」
朝から元気バリバリのシンデレラが立っていた。
「シンデレラさん、お恥ずかしながら部屋の荷物の片付けをしていたらスッ転んでしまいまして。」
「部屋のお片付けしてたんですの。なら、私にお手伝いさせてほしいですの。」
「それは、心強い。是非お願いします。」
京極は部屋にシンデレラを上げた。
「じゃあ、先ずは衣類からお願いします。分からないことがあったら僕は台所を整理しているので呼んでください。」
「了解ですの!!」
シンデレラは目を輝かせ敬礼をした。ヤル気満々だ。
これで、片付けの量が少なくなるな。やっぱりシンデレラさんは優しい人だな。
京極は染々とシンデレラの優しさを心に刻んだ。
「きょ、京極さん!大変ですの!!」
「どうしたんですか、シンデレラさん!?」
急いで振り向くとシンデレラは京極のドクロがいっぱいの赤いボクサーパンツを広げていた。
「いつも、京極さんはこのような派手なものを履いているですの?」
少し照れた様子でこちらを見ていた。
「は、恥ずかしいですからやめてください!やっぱりシンデレラさんは本棚に本をいてれください。」
「わかりましたですの。」
シンデレラは『本類』と黒マーカーで書かれたダンボールを開けて本を取り出した。
小説や漫画本がそのダンボールにはぎっしりと詰まっていた。
そのダンボールの奥に何やらDVDのパッケージが一つだけ入っていた。
「なんなんですの?これは。えっ〜と、人○禁断の夫の○司と※※※。」
「ちょっと、シンデレラさんなにボソボソいってるんですか?」
京極が心配をして様子を見にきた。
「あの〜京極さんは人○が好きなんですの?」
さっきより顔を真っ赤にもじもじして質問をしてきた。
「あっ!え〜と、違うんだよ!!それは家の親父が独り暮らしは寂しいからってくれたんだよ。それはコレクションの中で一二を争うほどだって言ってたんだけど俺そういうの全然見ないからさ。アハハハ、」
京極は必死で冷や汗を、タラタラと額に垂らしながら言い訳をした。
「私も旦那さんがいるですのだからそういう目で見られていたのかと思っただけですの。」
 
そうか、シンデレラさんは童話世界では王子様がいるんだった。でもなんでこの世界にいるんだろう?
京極はその事を質問してみた。
「そういえばまだ説明していなかったですの。実は、」
シンデレラの顔が急に暗くなってうつ向いてしまった。
あぁこれはよっぽど深刻なことがあったんだなシンデレラさん。
京極は聞いたことを謝ろうとした。
「あの人は私の作った料理の味が薄いって怒ったですの!!そして私もカッとなって出てきてしまったですの!!」
つまり家出である。
なんだ〜そんな事か〜。
心配して損をしてしまったと京極は心の中で少し後悔をした。
だが、荷物は着々と数を減らして行きあと一つだけになった。
日も暮れかけてきていた。
「これでラストですの。この中には何が入っているですの。」
「これは、僕が詰めた記憶はないけどな。」
ダンボールを開けると中にはアルバムがぎっしりと入っていた。
アルバムを広げると京極の小さい頃の写真がたくさんファイリングされていた。
「これが、昔の京極さんですの?スゴく可愛いですの。」
「なんだか照れますね。」
「思い出を見直せるのはとてもいいことですの。」
京極はアルバムを自分の本棚にしまい引っ越しの片付けが全て終了した。
「シンデレラさん、今日はありがとうございました。」
「いえいえ、こちらこそ楽しかったですの。」
「お礼に一緒に晩飯でも行きませんか?」
「嬉しいですの!ならオススメの店がありますの。」
その後京極はシンデレラの食欲に驚くことはまだ知らない。
 
三段積みのダンボールが山を作り床には荷物を包んでいた新聞紙が大平原を作り屋中を占拠していて、京極は少しの絶望を味わっている最中である。
昨日は色々ありすぎた為に全然部屋の整理が進んでいなかった。
「まだまだ先が長いな〜。」
京極は一番上のダンボールを降ろそうとしたが新聞紙に足を滑らせ豪快に店頭をした。
「痛ててて。」
ピンポ〜ン、ピンポ〜ン。
京極の部屋の呼び鈴が鳴り、地面に打ち付けた腰をさすりながら玄関に向かい扉を開けた。
「おはようございますですの!京極さん、スゴく大きい音がしましたけどどうかしましたですの?」
朝から元気バリバリのシンデレラが立っていた。
「シンデレラさん、お恥ずかしながら部屋の荷物の片付けをしていたらスッ転んでしまいまして。」
「部屋のお片付けしてたんですの。なら、私にお手伝いさせてほしいですの。」
「それは、心強い。是非お願いします。」
京極は部屋にシンデレラを上げた。
「じゃあ、先ずは衣類からお願いします。分からないことがあったら僕は台所を整理しているので呼んでください。」
「了解ですの!!」
シンデレラは目を輝かせ敬礼をした。ヤル気満々だ。
これで、片付けの量が少なくなるな。やっぱりシンデレラさんは優しい人だな。
京極は染々とシンデレラの優しさを心に刻んだ。
「きょ、京極さん!大変ですの!!」
「どうしたんですか、シンデレラさん!?」
急いで振り向くとシンデレラは京極のドクロがいっぱいの赤いボクサーパンツを広げていた。
「いつも、京極さんはこのような派手なものを履いているですの?」
少し照れた様子でこちらを見ていた。
「は、恥ずかしいですからやめてください!やっぱりシンデレラさんは本棚に本をいてれください。」
「わかりましたですの。」
シンデレラは『本類』と黒マーカーで書かれたダンボールを開けて本を取り出した。
小説や漫画本がそのダンボールにはぎっしりと詰まっていた。
そのダンボールの奥に何やらDVDのパッケージが一つだけ入っていた。
「なんなんですの?これは。えっ〜と、人○禁断の夫の○司と※※※。」
「ちょっと、シンデレラさんなにボソボソいってるんですか?」
京極が心配をして様子を見にきた。
「あの〜京極さんは人○が好きなんですの?」
さっきより顔を真っ赤にもじもじして質問をしてきた。
「あっ!え〜と、違うんだよ!!それは家の親父が独り暮らしは寂しいからってくれたんだよ。それはコレクションの中で一二を争うほどだって言ってたんだけど俺そういうの全然見ないからさ。アハハハ、」
京極は必死で冷や汗を、タラタラと額に垂らしながら言い訳をした。
「私も旦那さんがいるですのだからそういう目で見られていたのかと思っただけですの。」
 
そうか、シンデレラさんは童話世界では王子様がいるんだった。でもなんでこの世界にいるんだろう?
京極はその事を質問してみた。
「そういえばまだ説明していなかったですの。実は、」
シンデレラの顔が急に暗くなってうつ向いてしまった。
あぁこれはよっぽど深刻なことがあったんだなシンデレラさん。
京極は聞いたことを謝ろうとした。
「あの人は私の作った料理の味が薄いって怒ったですの!!そして私もカッとなって出てきてしまったですの!!」
つまり家出である。
なんだ〜そんな事か〜。
心配して損をしてしまったと京極は心の中で少し後悔をした。
だが、荷物は着々と数を減らして行きあと一つだけになった。
日も暮れかけてきていた。
「これでラストですの。この中には何が入っているですの。」
「これは、僕が詰めた記憶はないけどな。」
ダンボールを開けると中にはアルバムがぎっしりと入っていた。
アルバムを広げると京極の小さい頃の写真がたくさんファイリングされていた。
「これが、昔の京極さんですの?スゴく可愛いですの。」
「なんだか照れますね。」
「思い出を見直せるのはとてもいいことですの。」
京極はアルバムを自分の本棚にしまい引っ越しの片付けが全て終了した。
「シンデレラさん、今日はありがとうございました。」
「いえいえ、こちらこそ楽しかったですの。」
「お礼に一緒に晩飯でも行きませんか?」
「嬉しいですの!ならオススメの店がありますの。」
その後京極はシンデレラの食欲に驚くことはまだ知らない。
 
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