努力次第で異世界最強 ~喰えば喰うほど強くなる~
8話:修行
達也たちの事をジークに任せたレンは早速修行を始めることにした。ちなみにメルは寝足りないらしく洞窟の外に出て熟睡している。
『まず、魔法には七属性あるのは知っているな?』
「あぁ、確か火、水、風、土、雷、光、闇の七属性だったっけ?」
魔法には七属性しか存在しないが七属性を組み合わせることによって色々な属性へと変化させることができる。
『そうだ。しかし、それは本来のものではないのだ。現代の生物は魔力が足りずに使えないものが多い。まぁお前の魔力量ならば問題なく使えるだろう』
レンには常人とは比べものにならないほどの魔力を持っているが異世界へ召喚される前はただの高校生だ、なので魔法の使い方を知っているわけはないがまだ一般兵だった頃王城の書庫で魔法書を読み漁っていたため魔法の発動方法などは知っていた。しかし、その頃のレンは一般人以下のステータスだったために魔法が使えなかったのだ。
「それで、本来の魔法って何なんだ?」
『本来は七属性ではなく六属性だ。六属性とは炎、氷、嵐、山、聖、魔の六属性だ。しかしまぁこれは神になったものくらいしか魔力が足りずに使えない魔法だからな、今では神代魔法などと呼ばれている。クロにはこれから六属性をそれぞれ自由自在に操れるように儂が責任を持って伝授してやる』
魔力が足りないという理由で魔法を使うことを諦めたあの時のレンは同じ理由で神代魔法を使えないこの世界の人間に少しだけ同情しかけたが勝手に召喚した癖にステータスが悪いという理由で一般兵まで落とされたことを思い出しその考えをすぐに捨てた。何よりいつかは敵になるかもしれない邪神を信奉している国に同情をしている場合ではないと思い直した。
『クロは[全属性適性EX]を持っているからある程度は自在に使えるはずなのだが、やはり指導有りと無しでは威力に天と地ほどの差が生まれる。この洞窟の中は外の世界よりも時間が遅く流れているから好きなだけ修行する事が出来る。友のことは何か分かり次第、念話が入ることになっているから心配は要らぬ』
レンは「おぉ!リアル精神と〇の部屋じゃん!」と心の中で興奮していた。
ジークが自分のことを心配してくれている事を理解したレンはそれに報いるために修行に励むことにした。
『まずは七属性の現代魔法から始める事にしよう』
レンの修行が始まった。
◇
『ふむ、やはりスキルというのは素晴らしいな。まだ一週間程度しか経っていないにもかかわらずここまで使えるようになるとは思わなんだ』
レンが修行を始めて一週間程が経過したが[全属性適性EX]の効果なのは間違いないのだがレンは常人が生涯をかけても会得できないであろう領域にまで達していた。
しかも普通の七属性ある魔法や神代魔法だけではなくユニークスキルである再生魔法や空間魔法まである程度は扱えるようになっていた。
『あとはそうだな、近接戦闘さえ何とかなればSS級の魔物なら一対一でいい勝負ができそうだな』
このアイン・ヴァッハではA〜Eまでの魔物が無数に存在する。しかし、魔物はそれだけではなくAの上にはS、SSの魔物が数十体確認されていて更にその上にSSSの魔物が
いる。SSS級の魔物はこの世界では未だ3体しか確認されていないがその全てがこの世界の四つある王国全ての騎士団と冒険者を派遣したとしても勝ち目があるかどうかの相手である。SSも本来ならばSSSとそんなに変わりはないのだがSSになった理由は人間に危害を加えた数が少なかったり破壊した街の数が少なかったり様々である。
ちなみにAとSの間には大きな差がある。
「俺がSS級と一騎討ちで勝てるのか…」
実際レンは魔法だけならこの世界の人間の中では5本の指に入るほどの達人になっているのだが魔法使いは基本的にはパーティを組んで後方から魔法を撃つというのが普通なのに対してレンの場合はいずれ神に挑む事になるのだから魔法の鍛錬だけをしていても勝てない事は分かりきっているので近接戦闘もできるようになっていないと話にならないのである。
『まぁそう急ぐこともない。短時間で知識などを詰め込んだとしても実戦で使えなければ意味がない。長年魔法士をやっている者に圧倒的な魔力量の差があったとしてもそれをどう節約するかなどは幾千もの実戦を経験して初めて分かる事なのだ。ここを出た時、魔物に限らず実戦を経験して自分なりの戦い方を確立していけばいい。儂が教えられるのはあくまでも使い方までだからな』
ジークに魔法の使い方を教えてもらったレンは次のステップとして近接戦闘を特訓する事になった。
するとジークが光りだしその光はどんどん小さくなっていった。光が収まった後、そこには30歳前後位のダンディな男性が立っていた。
『ふむ、人化の術は少し動きにくいがまぁいいだろう。クロは剣を持っているか?』
「いや、神喰しか持ってないな」
『ならば竜族に伝わる秘伝の剣をお前にやろう、その剣の名は龍双牙。竜族の始祖、儂の前の前に竜神をやっていた方の牙を使って鍛えた双剣だ。魔力量が多いクロにうってつけの物なのだがその剣に魔力を通した時その性質によって剣の属性が変わる。例えば神代魔法の“嵐”の魔力を通した時は“嵐”の属性に変わり、現代魔法の“光”の魔力を通すと“光”の属性に変わる。まぁ、アーティファクトと呼ばれる類の唯一無二の代物だ。儂の牙を使ってもこうはならないだろう』
「そんな剣を貰ってもいいのか?」
『神と戦うのであればこれくらいの物がなければならぬだろう。これからお前にはこの双剣を使いこなしてもらうための修行をしてもらう。相手は儂がしてやるから、全力でかかってくるがいい』
「ジーさんのステータスってどれくらいなんだ?俺が全力で斬りかかったら危ないんじゃないのか?」
『ふむ、儂にある神の魔力を喰ったのなら[竜眼]というスキルを持っているだろう。それを使えば相手を見るだけで[隠蔽]を使われてない限りはステータスプレートを見るのと同じだけの情報を確認できる』
レンはジークが言った通りに[竜眼]というスキルを使ってみた。
ジーク=バハムート
レベル836/???
体力=1420000
物攻=1870000
物防=1530000
魔力=1920000
魔攻=1870000
魔防=1540000
《スキル》
[魔力操作EX][身体強化EX]
[全魔法適性EX][全魔法耐性EX][剣技][物理攻撃耐性EX]
[自己再生EX][天翔EX][気配感知EX][魔力感知EX]
[竜神化][竜眼][無詠唱][空間魔法(固有)]
【言語理解EX】
《称号》
『元竜神』『クロの師』
「………え?」
レンはてっきり自分の方がステータス値は勝っていると思っていたのだがジークが自分なんて相手にならないほどの強者である事を今はじめて知った。
『儂は18億年生きておるのだぞ?まぁ元々竜族は生まれた時からステータスが高い事も関係しているが儂は元竜神だからな、SSS級の魔物くらいならブレス一発で倒せるな。というか、それならあの小娘も魔法に関してなら儂よりも強いはずだぞ?』
レンは【喰種】でメルとジークの神の魔力を喰った事によって2人よりも強くなった気でいたがどうやら喰えたのは本当に一部分だけだったらしい事に気がついた。
「メルも……」
『まぁクロも修行次第では儂や小娘を超えることもできるだろう。まだ本当の意味でクロは神になれた訳ではないがそれでも人族ではなくなりレベルの上限も無くなった、いわば“神の領域”に一歩踏み出したところなのだ。レベルの上限が無くなるという事はそれだけ強くなれる可能性があるという事だ。儂がちゃんと鍛えてやるからその分クロは強くなるように双剣の力を充分に発揮できるように頑張れ』
「あぁ!」
レンはメルやジークに勝つためにジークが託してくれた
龍双牙を完璧に扱えるように今まで以上に真剣に修行に取り組んだ。
そんな時、ジークに念話が入ってきた。
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