偶然に偶然が重なって好きな子が妹になりました!?

リュカ

研修旅行1

──研修旅行当日──
 

 「紅凛、おはよう!」
 
  
 毎朝、朝からこんな風に鏡の前で練習していた。
 
 
 こんな感じかなぁ?今日こそ、一言くらい話したいなぁ。
 
 
 階段を下りていると、玄関に紅凛がいた。
 
 
 「お、おはよう。」
 
 
 よし、できた!
 
 
 「おはよう。」
 
 
 素っ気なく挨拶して、家を出てしまった。やっぱり、怒ってるのかな?なんで、怒ってるかわからないけど。


まぁ、今日三泊四日の研修旅行だからチャンスはいくらでもあるだろう。
 
 
 一方紅凛は、
 
 
 「あ~~!またやっちゃった。今日こそ、謝ろうとしたのに。でも、なんで私が怒ってるか翔太分かってないみたいだけど。」
 
 
 少しくらい気づいてくれてもいいのに。
 
 
 「よし、今日またチャンスがあったら、謝ろう。」
 
 
 そして、学校へ向かった。
 
 
 その後のバスでは、
 
 
 「なぁ、海人。頼みがあるんだけど、聞いてくれるか?」
 
  
 ちょっと、海人には言い難いけど…
 
 
 「なんだよ急に、なんでもいいから言ってみろよ。」
 
 
 「えっと、言い難いんだけど、数日前から紅凛と喧嘩してるんだけど。謝りたいから、手伝ってくれないか。」
 
 
 「お前、雛乃だけでなく、紅凛さんまでにも手を出したのか?」
 
 
 何言ってんだこいつ。馬鹿じゃないの?
 
 
 「何でそうなんだよ。いいから手伝え。」
 

 「まぁ、いいよ。」
 
 
 よっしゃぁぁ!これで少しは勇気出して、謝れる。
 
 
 「ありがとう。じゃあ、後で詳しいこと、話…」
 
 
 「ただし、条件がある。お前も俺の頼みを聞け。」
 
 
 話している途中に、割り込んで話してきた。
 
 
 「いいけど、頼みって何?」
 
 
 「それはまだ言えない。お前の頼みを聞いたあとに、言う。」
 
 
 こんな、海人の真剣な顔初めてみた。
相当の頼みなのかな。まぁ、いいか。
 
 
 「分かった。これで交渉成立だな。」
 
 
 その後、工場見学や美術館で、スキを見て話しかけようとしたが、そのスキさえ無かった。
 
 
 「あ~~~!ダメだ。やっぱり、上手くいかない。」
 
 
 ベットにうつ伏せになって、愚痴っていると…
 
 
 「紅凛さん全然スキ見せねぇじゃねえか!これじゃあ、いつに経っても、仲直りできないぞ。」
 
 
 こんなに、海人が僕の事考えてくれてたなんて。少し感動するな。


     だが、
 
 
 「これじゃあ、俺も頼めれないじゃん。」
 
 
 その一言で、全部台無しになった。僕の感動を返せ! 

 
 「あ、そういうことね。」
 
 
 まぁ、いいか。
 
 
 「とりあえず、風呂行こうぜ。時間
 がなくなる。」
 
 
 そう言って海人と僕は風呂へ向かった。

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