月島 祐

大晦日

今年最後の日。

大晦日。

僕ら家族は大晦日のお買い物に出かけた。


スーパーに寄って食材を買う。

まだ運転に自信がない僕はお父さんに運転してもらった。


「この食材がいいんじゃないかな?」

「でもこれも美味しそうだよね」


そんな会話を繰り返しながらお買い物を続けた。



結局その日の夕ご飯はしゃぶしゃぶとお刺身にした。


家族総出で晩御飯の準備に取り掛かる。



僕はお刺身を切るが上手に切れず大きくなり過ぎてしまった。

代わりにお父さんがお刺身を切る。


ばあちゃんは海老を向いていた。


そして夕ご飯の支度は整った。


家族で晩御飯を食べる。


「1年間ありがとう。本当に辛い一年だったけどこれからもよろしく!」

半分泣きそうになりながら僕は話す。

「あまり話すと泣くからやめな」

わかったかのようにお父さんは話を止めた。



僕はその後二年参りに向かうといい、良いお年を。とだけ家族に伝え二年参りに向かった。


二年参りに向かう途中。
ばあちゃんの家に寄った。

今年一番お世話になったと言っても過言ではないじいちゃんばあちゃん。

「今年一年ありがとう。本当に辛かったよ。来年もよろしく。」

気がつけば僕の目からは涙がぽろぽろと流れていた。


そんなじいちゃんばあちゃんは
「祐なら大丈夫。出来るから」

と励ましてくれた。

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品