本日は性転ナリ。
After Story…My Dearest.12
「私だって恥ずかしいもん…」
そう言って上目遣いに莉結を見ると、数秒の沈黙の後、室内に笑い声が響き渡った、
『ちょっ…なにそれ、可愛いなぁまったく』
「それは莉結でしょ?…あぁもうっ、私たち何やってんだろッ」
『ねぇ、それじゃぁさぁ、こっち向きで服脱いでさ、せーので振り向けばお互い平等なんじゃないっ?』
「うん…まぁ、なんかそれもそれで恥ずかしい気もするけどね…」
そう言いつつも、お互い背中合わせに立って服を脱いでいく。
さらさらと布の擦れる音、"カチッ"と金具が床に当たる音が妙に恥ずかしい。
ジャージのズボンを脱ぎかけたところで"私はいいよ"と莉結の声が背後に響いた。
「えっと…私もいいよっ」
そう言って間もなく『それじゃぁ、せーのっ…』と莉結が声をあげると、私は心の準備が出来ないままに身体をくるりと回転させた。
お互いに視線を合わせたまま暫くの無言が続く。
私は視線を床へと落とし「だから言ったんじゃん、余計恥ずかしいって…」と呟く。
『別に恥ずかしくなんかないよ!!早く入ろっ』
そう言って浴室へと入っていった莉結の顔だって私と一緒くらい赤いじゃん。
私は洗面台の鏡を見てフッと笑みが零れた。
「ねぇ莉結、昔みたいに背中洗ってあげよっか?」
私は恥ずかしがる莉結がとても可愛らしく思えて、ついつい悪戯心にそんな事を言った。
すると莉結はモゴモゴと呟きながら、恥ずかしそうにボディタオルを差し出してきた。
これは意外だったなぁ、てっきり"そんなの恥ずかしいよ!"とか言って断ると思ったのに。なんか私まで緊張してきちゃった…
『ねぇ、早く洗ってよ!』
「あっ、はい!」
ボディタオルを泡立てると、艶やかに光を反射するその身体を洗っていく。
私がぎこちなく背中を擦っていると、莉結の口から懐かしいメロディーが口ずさまれてきた。
「それって…」
『うん、小さい頃お風呂でよく歌ってたやつ♪』
「懐かしい…なんて曲だっけ?」
『私たちが勝手に作ったんじゃなかった?』
「えぇ!?そーだっけ?作詞作曲が私たち?ふふっ、それってすごいじゃん♪」
そんな事を話しているうちにいつのまにか緊張は解れ、なんだか昔に戻ったようなとても温かい感覚を覚えた。
小さな磨りガラスに反射する街路灯の光、薄暗い浴室の電球、そして薄っすらと木の匂いとカビの匂いが混ざる浴室。
この感じ、大好き…
私はシャワーで莉結の背中を洗い流すと、そっとその背に私の身体を重ねた。
そう言って上目遣いに莉結を見ると、数秒の沈黙の後、室内に笑い声が響き渡った、
『ちょっ…なにそれ、可愛いなぁまったく』
「それは莉結でしょ?…あぁもうっ、私たち何やってんだろッ」
『ねぇ、それじゃぁさぁ、こっち向きで服脱いでさ、せーので振り向けばお互い平等なんじゃないっ?』
「うん…まぁ、なんかそれもそれで恥ずかしい気もするけどね…」
そう言いつつも、お互い背中合わせに立って服を脱いでいく。
さらさらと布の擦れる音、"カチッ"と金具が床に当たる音が妙に恥ずかしい。
ジャージのズボンを脱ぎかけたところで"私はいいよ"と莉結の声が背後に響いた。
「えっと…私もいいよっ」
そう言って間もなく『それじゃぁ、せーのっ…』と莉結が声をあげると、私は心の準備が出来ないままに身体をくるりと回転させた。
お互いに視線を合わせたまま暫くの無言が続く。
私は視線を床へと落とし「だから言ったんじゃん、余計恥ずかしいって…」と呟く。
『別に恥ずかしくなんかないよ!!早く入ろっ』
そう言って浴室へと入っていった莉結の顔だって私と一緒くらい赤いじゃん。
私は洗面台の鏡を見てフッと笑みが零れた。
「ねぇ莉結、昔みたいに背中洗ってあげよっか?」
私は恥ずかしがる莉結がとても可愛らしく思えて、ついつい悪戯心にそんな事を言った。
すると莉結はモゴモゴと呟きながら、恥ずかしそうにボディタオルを差し出してきた。
これは意外だったなぁ、てっきり"そんなの恥ずかしいよ!"とか言って断ると思ったのに。なんか私まで緊張してきちゃった…
『ねぇ、早く洗ってよ!』
「あっ、はい!」
ボディタオルを泡立てると、艶やかに光を反射するその身体を洗っていく。
私がぎこちなく背中を擦っていると、莉結の口から懐かしいメロディーが口ずさまれてきた。
「それって…」
『うん、小さい頃お風呂でよく歌ってたやつ♪』
「懐かしい…なんて曲だっけ?」
『私たちが勝手に作ったんじゃなかった?』
「えぇ!?そーだっけ?作詞作曲が私たち?ふふっ、それってすごいじゃん♪」
そんな事を話しているうちにいつのまにか緊張は解れ、なんだか昔に戻ったようなとても温かい感覚を覚えた。
小さな磨りガラスに反射する街路灯の光、薄暗い浴室の電球、そして薄っすらと木の匂いとカビの匂いが混ざる浴室。
この感じ、大好き…
私はシャワーで莉結の背中を洗い流すと、そっとその背に私の身体を重ねた。
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