本日は性転ナリ。
After Story…Aya.5
『ふふーん♪だってぇー、初めてのプールデートでしょ??こーゆーのも良いかなって♪ふふ♪』
その時の無邪気な笑顔で子供のようにはしゃぐ稚華はすごく…愛おしかった。
『良いわよ…』
『えっ?なに?』
『すっごい良いのッ!!!!』
更衣室に響き渡った私の声に周囲の視線が集まる。
私は慌てて背後の個室へ入り稚華の手を引き込むと、ピシャリとカーテンを閉めた。
『ビックリしたぁ…どしたの??』
緊張した面持ちでカーテンの向こうをチラリと見て稚華が額に張り付いた髪をかきあげた。
『だって…恥ずかしいじゃない。』
『えっ、なんで?私…その…嬉しかったケド。』
恥じらいを隠すように視線を逸らして小さく言ったその言葉に私の胸が速さを増したのが分かった。
『ねぇ稚華…』
私は稚華の手を取り、鼓動が高鳴っている胸にそっとその手を置いた。
『えっ…すごい、ドキドキしてるね…』
その瞬間二人の目が合い、心臓の鼓動で周りの音が小さくなっていく。
視線は逸らされるコトなく、その視点はだんだんと距離を縮める。
稚華の制汗剤か香水…かしら。いい香り…
すると、稚華の胸の上とは反対の手が仄かに汗ばんだ私の肩を滑り首の後ろから髪をかきあげていく。
稚華の表情が焦点の内側へと近づいて瞼を閉じる。そして胸の鼓動に比例して荒くなった肺の空気をすぅーっと鼻から吐き出した時…
『稚華ちゃん達まだぁー??私たち終わったけど先行ってていいー??』
心臓が飛び出てしまうほどに驚いた私は、勢いで足の小指を壁へとぶつける。
そして鈍痛の走った小指を抑えようと屈んだ瞬間、同時に私の指を心配して屈んだ稚華の頭部が私の額に強打した。
『痛ぁっーぃ…あ、あっあぁぁぁ!!!!』
『稚華ッ!!』
一瞬の出来事だった。
後ろによろめいた稚華を掴もうと手を伸ばした私ごとカーテンの向こうへ転倒。
気づいた時は稚華と熱い抱擁を交わしたまま更衣室の床へと横になっていた。
『ままぁー、あの人達なんでここで"アイシアッテル"してるの??』
『っっ!!ダメじゃない、どこでそんな言葉覚えたのよっ!!お姉ちゃん達は仲が良いだけなの。他の人に言っちゃダメよ!!』
顔が真っ赤になっているのが鏡を見なくても容易に分かる…早く立たなきゃ…
と思った時"ぷっ…はははははは♪"と頭の上で稚華の笑い声が響く。
『あぁー…あとちょっとだったのにぃー。衣瑠っ!!この借りはゼッッッッタイ返してよね♪』
呆然としていた衣瑠がハッとして『えぇ?!どゆこと?!てかだいじょーぶ??』と私達を起こす。
『ホント。借りは返してよね♪』
状況が理解できていない衣瑠の後ろで莉結が"ふふん、そゆコト♪"と微笑んだ。
その時の無邪気な笑顔で子供のようにはしゃぐ稚華はすごく…愛おしかった。
『良いわよ…』
『えっ?なに?』
『すっごい良いのッ!!!!』
更衣室に響き渡った私の声に周囲の視線が集まる。
私は慌てて背後の個室へ入り稚華の手を引き込むと、ピシャリとカーテンを閉めた。
『ビックリしたぁ…どしたの??』
緊張した面持ちでカーテンの向こうをチラリと見て稚華が額に張り付いた髪をかきあげた。
『だって…恥ずかしいじゃない。』
『えっ、なんで?私…その…嬉しかったケド。』
恥じらいを隠すように視線を逸らして小さく言ったその言葉に私の胸が速さを増したのが分かった。
『ねぇ稚華…』
私は稚華の手を取り、鼓動が高鳴っている胸にそっとその手を置いた。
『えっ…すごい、ドキドキしてるね…』
その瞬間二人の目が合い、心臓の鼓動で周りの音が小さくなっていく。
視線は逸らされるコトなく、その視点はだんだんと距離を縮める。
稚華の制汗剤か香水…かしら。いい香り…
すると、稚華の胸の上とは反対の手が仄かに汗ばんだ私の肩を滑り首の後ろから髪をかきあげていく。
稚華の表情が焦点の内側へと近づいて瞼を閉じる。そして胸の鼓動に比例して荒くなった肺の空気をすぅーっと鼻から吐き出した時…
『稚華ちゃん達まだぁー??私たち終わったけど先行ってていいー??』
心臓が飛び出てしまうほどに驚いた私は、勢いで足の小指を壁へとぶつける。
そして鈍痛の走った小指を抑えようと屈んだ瞬間、同時に私の指を心配して屈んだ稚華の頭部が私の額に強打した。
『痛ぁっーぃ…あ、あっあぁぁぁ!!!!』
『稚華ッ!!』
一瞬の出来事だった。
後ろによろめいた稚華を掴もうと手を伸ばした私ごとカーテンの向こうへ転倒。
気づいた時は稚華と熱い抱擁を交わしたまま更衣室の床へと横になっていた。
『ままぁー、あの人達なんでここで"アイシアッテル"してるの??』
『っっ!!ダメじゃない、どこでそんな言葉覚えたのよっ!!お姉ちゃん達は仲が良いだけなの。他の人に言っちゃダメよ!!』
顔が真っ赤になっているのが鏡を見なくても容易に分かる…早く立たなきゃ…
と思った時"ぷっ…はははははは♪"と頭の上で稚華の笑い声が響く。
『あぁー…あとちょっとだったのにぃー。衣瑠っ!!この借りはゼッッッッタイ返してよね♪』
呆然としていた衣瑠がハッとして『えぇ?!どゆこと?!てかだいじょーぶ??』と私達を起こす。
『ホント。借りは返してよね♪』
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