本日は性転ナリ。
162.辿り着く先に
『衣瑠の馬鹿ッ!!…レイちゃんは…レイちゃんは衣瑠のせいって思ってると思うの??いつも何かあれば自分のせいだって勝手に悩んでさっ!!今は自分のコト責めるよりレイちゃんの心配しなよッ!!』
涙目で息切れをしながら必死に叫ぶ莉結を見て、自分は利己的な考えで行動していただけなんだと痛感する。
「…でもさぁ、私、どんな顔してレイちゃんに会えばいいかわかんないよ…」
意気消沈した私に、莉結はふぅーっと息を吐いてから静かに言った。
『私だったら…少しの心配と"いつもの笑顔"が1番嬉しいかな。』
莉結の素直な答えに不安が少し和らいだ。
きっとレイちゃんもそう、だよね。
「先生、面会できますか?」
『あ、あぁ…いまお姉さんが面会しているから1人ずつなら構わないよ。』
「1人ずつ、ですか?」
『少しでも感染のリスクを抑えたいからね。この部屋は2人までしか同時面会できないんだよ。』
そんなルールがあったなんて。
"特別なルール"が存在する部屋に入れられたレイちゃんへの心配が増していく。
『衣瑠。先にいいよッ。』
莉結に小さく"ありがと"と告げ、先生の後に続く。
扉を開けるとそこにはレイちゃんは居らず小さな部屋があった。
『まずはここで靴を履き替えて手洗いと消毒をしてもらえるかな。』
手を入念に洗い消毒をした。
ついこの前まで元気だったレイちゃんが今はこんな事をしなければならない程の場所に居るなんて…
私は未だに現実を受け入れる事が出来ずにいる。
先生のチェックを受けてから、もう1つの扉が開かれる。
扉の先には….稚華さんの姿が見えた。
病室に入るものだと思っていたが、そこにはベッドもレイちゃんの姿もない。
あれ?と思った瞬間、私は息を飲んだ。
涙目で息切れをしながら必死に叫ぶ莉結を見て、自分は利己的な考えで行動していただけなんだと痛感する。
「…でもさぁ、私、どんな顔してレイちゃんに会えばいいかわかんないよ…」
意気消沈した私に、莉結はふぅーっと息を吐いてから静かに言った。
『私だったら…少しの心配と"いつもの笑顔"が1番嬉しいかな。』
莉結の素直な答えに不安が少し和らいだ。
きっとレイちゃんもそう、だよね。
「先生、面会できますか?」
『あ、あぁ…いまお姉さんが面会しているから1人ずつなら構わないよ。』
「1人ずつ、ですか?」
『少しでも感染のリスクを抑えたいからね。この部屋は2人までしか同時面会できないんだよ。』
そんなルールがあったなんて。
"特別なルール"が存在する部屋に入れられたレイちゃんへの心配が増していく。
『衣瑠。先にいいよッ。』
莉結に小さく"ありがと"と告げ、先生の後に続く。
扉を開けるとそこにはレイちゃんは居らず小さな部屋があった。
『まずはここで靴を履き替えて手洗いと消毒をしてもらえるかな。』
手を入念に洗い消毒をした。
ついこの前まで元気だったレイちゃんが今はこんな事をしなければならない程の場所に居るなんて…
私は未だに現実を受け入れる事が出来ずにいる。
先生のチェックを受けてから、もう1つの扉が開かれる。
扉の先には….稚華さんの姿が見えた。
病室に入るものだと思っていたが、そこにはベッドもレイちゃんの姿もない。
あれ?と思った瞬間、私は息を飲んだ。
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