本日は性転ナリ。

漆湯講義

96.失敗はsay交のモト

家に着いて洗濯物をだすと鼻歌交じりに早速料理を始めた。

よしっ♪まずは野菜を炒めて…

"ピロン"

…っと!なんだろ。

携帯が鳴った。

送り主は"稚華さん"だった。

"こんばんわ♪この前は色々と大変だったね♪笑
突然なんだけど、明日ヒマ??
ちょっと会ってもらいたい子が居るんだけど…"

ホントに突然だなぁ。笑

会ってもらいたい子??誰だろう…
稚華さんの友達なら心配ないか♪

えっと…"いいよ♪イツドコにする??"っと♪

私もすっかり女子になっちゃったな。笑

けどまぁこれが本当の私なんだし。

するとすぐに返事が来た。

"ココ♪私んち♪いいっ???"

えっ?稚華さんの家?!なんか緊張するなぁ…

文章の後に位置情報が添付されていた。

校区は違うけど以外と近いなぁ。

そのあとは今見ているテレビの話やこの前のお花見の後日談等を何通かやり取りをした。

なんでもない会話がとても新鮮で、時折香ってくる焦げた匂いも気にならな…ってあぁぁ!!!!



…そして朝が来た。

昨日の匂いまだ残ってる…

母さんはこの匂い気づいたよね…笑

まぁ"娘"が頑張って毎日料理作ってるんだもん。微笑ましく見守ってくれ…

机の上に書き置きがあった。

"そこに掛けてある明日着る予定の服に焦げた匂いが染み付いているのでクリーニングお願いします。瑠衣も失敗するのね。笑"


はい…

この些細なやり取りも大きな進歩だよね?私が焦がしてなかったらこのやり取りもなかったわけだし!!

よし♪今日もポジティブポジティブ♪

…というか私"衣瑠"に慣れちゃってたんだな…

支度をすませると、クリーニング屋さんへと向かった。












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