二重人格のいじめられっ子が転生されたら
3話「寮の部屋で」
 寮に着くと僕はまずベッドに飛び込む。
 やべぇよこれ!……高級品だ。
 そう思いながら顔をベッドにウリウリしてると
「おーい広夢ー!入っていいかー?」
「島田!?...どうしたの?」
「いやー部屋にいても女子達来るわで大変なんだわー。しかもやることないしさ?」
 うわーこいつちゃっかり...
 とりあえず島田を中へ招く。
 ていうかこいつ勇者だったよな?いいなーいいなー。
 そう思い島田の顔を見てみるとあまり嬉しくないのか、いや、悲しい顔をしていた。
 
「俺さ、勇者になったじゃん」
「そうだな」
「俺この世界では静かに暮らしたかったのに……」
 そういう事か。
 妙に納得できた。
 確かこいつ日本では目立ったけどキャラ作ってた感じがしたからな。
 そんなこんなでちょっと励ましの言葉を言おうとした瞬間島田がバッと目の前に何かを見せてきた。
---------------------------------------------------------------------------
島田誠
希望
職業ー勇者
筋力ー200
魔力ー150
知力ー100
瞬発力ー200
判断力ー200
固有スキル
「全ステータス特化」
「全属性特化」
---------------------------------------------------------------------------
 あららー自慢ですか?僕を泣かせに来たんですか?
 ていうかニヤニヤすんな!俺の心配返せ!
「この筋力ってやつが高いからかめっちゃ走んの速くなったんだよ!さっき部屋来る時軽く走ったら……言葉に出来ないほどすごかった。」
 
 羨ましい...。
 俺なんて筋力乏しいってもんじゃないぞ!
 異世界行っても心も体も変わりませんでした!!
 するとドアの外から
「広夢くん?今いる?」
「はい。島田も一緒ですが...」
「あっ!そうなんだ...。じゃー、また後で来るね!!」
 そんなことを言って帰って行った。
 何しに来たんだ、?
 まぁいっか。
 
「島田ーそういえば」
 そう言おうとすると遮るかのように島田が
「広夢ーたぶん鈴さん広夢のこと好きだぜ?」
 などといつもの調子で...
 は?何言ってんだこいつ。そんなこと、本当だったら武田たちに何されるか...。
 ていうか現実的に99.9%ありえないぞ!?洗剤のCMの確率と同じくらいありえないぞ!?
 そうやってあたふたしてるとそれと比例してるかのように島田の顔のニヤニヤ度が上がっていく気がする。
 こいつっ!
 すると島田が何事も無かったかのように僕に一言。
「応援してる」
「おいおい、」
「それと俺のことは気にしなくていいぞ?筋力上がったりとそれなりにいいことあったから今は気が楽なんだー。」
 
 俺に気を使っているのか、やっぱり最後は悲しそうな気がした。
 でも俺はほうっておくことにした。
 俺も一人でやりたいって時あるからな。
 そう思い、そのことについてはあまり関わらないようにすると決心した。
「じゃーそろそろ戻るわ俺。なにか困ったりした時はいえよ?俺のこの才能でアニメみたいな1発凄いのかましてやっから!」
 そんなこと言ってくれるなんて頼もしいな。
「期待してるよ。」
「おう!」
 そして島田が部屋を出る。
 すると
 バタン!ドタドタッ
 ん?ん?大丈夫か?あいつ。
 そう思っていると閉じかけていたドアが急に開く。
「広夢くん!ちょっと...入ってもいい、かな?」
 上目遣い凄いです!じゃなくて顔赤いな...走ってきたのかな?
 そんなことを思いながら如月さんの顔を見ていると、下を向いてもっと顔を赤くさせている。
 というか返事してないな...。
「あ、全然!入っていいですよ!」
 そう言うとちょっと気持ちが落ち着いたのか、言葉使いはいつも通りだった。顔色も。
 すると急に頭の中で誰かに声をかけられる。
『おいおーい!きこえますかー?あ、あーあーんふん!広夢ー?』
『し、島田!?』
『おー!凄いなこれ!!さっ何か言いたいことでも?いうスキル手に入ったんだわ!』
『お前なんでもありだな...』
『あと、鈴さんとどう?』
『え!?なんでお前知って「ブツん」』
 切られた……後で説教してやる!散々からかいやがって!!
 如月さんの方を見ると頭にはてなを浮かべてる。
 そりゃそうだよなー如月さんと話してる途中にイライラしてるなんてどう考えても失礼極まりないもんなー。
 そう思うと自然と気持ちが落ち着く。
 それで...
「どうしたんですか?僕の部屋に来てなにかいいたいことでも?」
「あ!うん!そう言えばね、明日からダンジョンに向けて訓練するんだって……。いじめとか広夢くんが受けないように私が守るからこれからも宜しくね?」
「ありがとうございます!でもそのような事をわざわざ言いに来たのですか?」
「私にとっては大事なことなの!!」
 そう言うとちょっと怒ったように部屋から出ていってしまった。
 そう言えば如月さんもステータス良かったんだよな。
 あ〜考えるだけでモヤモヤする!!
 こういうちっぽけな事で小さなストレスが蓄積していく。
 僕は今日の分の薬を飲んで何するかを考える。
 僕は高級ベッドで一息つくことにした。
 何もしないよりはマシだろう。
 そう思うとすぐに眠りにつけた。
 その寝顔は、この後どういう悲劇が自分を襲うのか、まるで何も予想できていなかった顔だった。
 やべぇよこれ!……高級品だ。
 そう思いながら顔をベッドにウリウリしてると
「おーい広夢ー!入っていいかー?」
「島田!?...どうしたの?」
「いやー部屋にいても女子達来るわで大変なんだわー。しかもやることないしさ?」
 うわーこいつちゃっかり...
 とりあえず島田を中へ招く。
 ていうかこいつ勇者だったよな?いいなーいいなー。
 そう思い島田の顔を見てみるとあまり嬉しくないのか、いや、悲しい顔をしていた。
 
「俺さ、勇者になったじゃん」
「そうだな」
「俺この世界では静かに暮らしたかったのに……」
 そういう事か。
 妙に納得できた。
 確かこいつ日本では目立ったけどキャラ作ってた感じがしたからな。
 そんなこんなでちょっと励ましの言葉を言おうとした瞬間島田がバッと目の前に何かを見せてきた。
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島田誠
希望
職業ー勇者
筋力ー200
魔力ー150
知力ー100
瞬発力ー200
判断力ー200
固有スキル
「全ステータス特化」
「全属性特化」
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 あららー自慢ですか?僕を泣かせに来たんですか?
 ていうかニヤニヤすんな!俺の心配返せ!
「この筋力ってやつが高いからかめっちゃ走んの速くなったんだよ!さっき部屋来る時軽く走ったら……言葉に出来ないほどすごかった。」
 
 羨ましい...。
 俺なんて筋力乏しいってもんじゃないぞ!
 異世界行っても心も体も変わりませんでした!!
 するとドアの外から
「広夢くん?今いる?」
「はい。島田も一緒ですが...」
「あっ!そうなんだ...。じゃー、また後で来るね!!」
 そんなことを言って帰って行った。
 何しに来たんだ、?
 まぁいっか。
 
「島田ーそういえば」
 そう言おうとすると遮るかのように島田が
「広夢ーたぶん鈴さん広夢のこと好きだぜ?」
 などといつもの調子で...
 は?何言ってんだこいつ。そんなこと、本当だったら武田たちに何されるか...。
 ていうか現実的に99.9%ありえないぞ!?洗剤のCMの確率と同じくらいありえないぞ!?
 そうやってあたふたしてるとそれと比例してるかのように島田の顔のニヤニヤ度が上がっていく気がする。
 こいつっ!
 すると島田が何事も無かったかのように僕に一言。
「応援してる」
「おいおい、」
「それと俺のことは気にしなくていいぞ?筋力上がったりとそれなりにいいことあったから今は気が楽なんだー。」
 
 俺に気を使っているのか、やっぱり最後は悲しそうな気がした。
 でも俺はほうっておくことにした。
 俺も一人でやりたいって時あるからな。
 そう思い、そのことについてはあまり関わらないようにすると決心した。
「じゃーそろそろ戻るわ俺。なにか困ったりした時はいえよ?俺のこの才能でアニメみたいな1発凄いのかましてやっから!」
 そんなこと言ってくれるなんて頼もしいな。
「期待してるよ。」
「おう!」
 そして島田が部屋を出る。
 すると
 バタン!ドタドタッ
 ん?ん?大丈夫か?あいつ。
 そう思っていると閉じかけていたドアが急に開く。
「広夢くん!ちょっと...入ってもいい、かな?」
 上目遣い凄いです!じゃなくて顔赤いな...走ってきたのかな?
 そんなことを思いながら如月さんの顔を見ていると、下を向いてもっと顔を赤くさせている。
 というか返事してないな...。
「あ、全然!入っていいですよ!」
 そう言うとちょっと気持ちが落ち着いたのか、言葉使いはいつも通りだった。顔色も。
 すると急に頭の中で誰かに声をかけられる。
『おいおーい!きこえますかー?あ、あーあーんふん!広夢ー?』
『し、島田!?』
『おー!凄いなこれ!!さっ何か言いたいことでも?いうスキル手に入ったんだわ!』
『お前なんでもありだな...』
『あと、鈴さんとどう?』
『え!?なんでお前知って「ブツん」』
 切られた……後で説教してやる!散々からかいやがって!!
 如月さんの方を見ると頭にはてなを浮かべてる。
 そりゃそうだよなー如月さんと話してる途中にイライラしてるなんてどう考えても失礼極まりないもんなー。
 そう思うと自然と気持ちが落ち着く。
 それで...
「どうしたんですか?僕の部屋に来てなにかいいたいことでも?」
「あ!うん!そう言えばね、明日からダンジョンに向けて訓練するんだって……。いじめとか広夢くんが受けないように私が守るからこれからも宜しくね?」
「ありがとうございます!でもそのような事をわざわざ言いに来たのですか?」
「私にとっては大事なことなの!!」
 そう言うとちょっと怒ったように部屋から出ていってしまった。
 そう言えば如月さんもステータス良かったんだよな。
 あ〜考えるだけでモヤモヤする!!
 こういうちっぽけな事で小さなストレスが蓄積していく。
 僕は今日の分の薬を飲んで何するかを考える。
 僕は高級ベッドで一息つくことにした。
 何もしないよりはマシだろう。
 そう思うとすぐに眠りにつけた。
 その寝顔は、この後どういう悲劇が自分を襲うのか、まるで何も予想できていなかった顔だった。
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