Crowd Die Game
様々な秘密。そして、第四ステージへ。
今、俺は少しピンチに陥っている。
何がピンチって言うと………足が痛い。
………俺は今正座をさせられているのだ。
もちろんただの正座なら俺は慣れている。だが。
下にはギザギザとした石の台が置かれており、上には重い石がどんどんの積み上げられている。
…………昔の拷問法の一つだ。説教や尋問の時によく使われていた………これほど痛いとは想像していなかった。
そして………なぜそうなっているのかと言うと。
時は数分前、あの大男を倒したあとの話の時だった。
俺は魔法が元から使えたということがバレてしまい……なぜ使わなかったのかと問われた。
すると俺はこう答えた。
「使うとマーリンの意味がなくなるし、強すぎるからゲームを楽しめないかなーって」
そう言ったら怒られた。
そして今に至る。
「なぁ………それって僕からしたら舐められてるってことなんだけどさぁ………それは気のせいだよね?」
クウガが怒ったように言った。
しかしクウガそれは違うぞ。
それは気のせいではない。
「舐めてたよ!うん!」
ドヤ顔でそう言ってしまった。
自分で自分を苦しめることになるのに………
「因果応報だねー、それは仕方ないよー」
呆れるようにリューネが言った。
しかし俺は納得せず、反論した。
「いやいやいや!使わなくて済むんなら使わなくていいだろ!なんでそれで怒られんの!?」
「それがゲームを、このデスゲームを舐めてるってことに繋がんだよ。バーカ。ぶわぁぁぁぁぁあかぁぁぁあ!」
イラァ………
クウガにイラつく。どうしよう。これどけてぶん殴っていいかな?
「使った方が優位に立てるなら、使った方が良かっただろう。現に、あの男の時は使った。」
「別にあれは使わなくてもよかったけど、そうすっと捕えられずにずっと暴れ回ってたろ!だから使ったんだよ!」
しかも、今まで使わずに優位に立ててたし!
「黒魔一族なら、相手を一瞬で滅殺することなんて余裕らしいからねぇ………それ使われてりゃ、コボルトロードの時苦戦しなかったのに。てか負けかけてたじゃんあれ。」
ぐっ………コボルトロード戦の時は頭に血が上って………って違うぞ。
「バカはお前だったな………コボルトロードは完全魔法耐性持ちだ。一撃で倒すのは魔法では不可能だ。」
90%も軽減されるんじゃ、どんだけ威力が強かろうがダメージは少ない。剣じゃないと倒せない。
「いや、お前だよ。剣に魔法纏えば、すぐに終わったのに。」
は?いやいやいやいや。
「変わんねぇだろ、魔法なんだから。」
「いや、変わるね。魔法を剣に纏った時点で、それは魔法の判定がなくなるんだ。」
そんなのおかしい。魔法を纏っているんだから、魔法は魔法のままだ。理論的にはこっちのが正しい。
「ゲームの設定がそうなってるらしいよ。」
「そんなの知るはずねぇだろ!知らないのに出来るわけねぇし!」
設定上どうなっていても、俺には知る由もない。と言うより、それ知ってたら最初からしてるよ。
「えー、僕でも知ってるのに?」
「俺でも知ってるぞ」
ナードとクウガが、そんなことも知らないの?っと言いたげにこちらを見てきた。
お前ら運営側だっただろうが。
「わ、わかったわかった。じゃあこれからはたまに魔法使って戦うから!それでいいだろ!」
と言うより、隠してて何が悪いんだろう。別によかった気が………
「そうですよ。まったくクウガ君は余計なことばかりする。後で罰として牛乳触手風呂に入ってもらいますね。」
この声は………って何そのいかがわしい風呂。その罰見てみたい。入りたくはないけど。
「時計うさぎ、次のゲーム内容か?」
俺は声の主にそう問うた。
声の主は時計うさぎだった。
「ええ。次のゲーム次第で、終わりますよ。しかし、次のゲームはそう簡単には終わりませんがね。」
「早く次のゲーム内容言ってくれよ。」
俺が急かすと、時計うさぎは首を横に振った。
「その前に、あなた方には今からこの穴を抜けてもらいます。ロッククライミングでもいいですし、魔法で浮かんでもいいですよ。」
つまりここを早めに出ろということか?
じゃあ、と俺は上に乗っていた石を無理矢理どかし(どかそうと思えばいつでもできた)、その場に立った。
すると、クウガに頭を押さえつけられた。
「おい………誰が立っていいって言ったよ……」
「………俺が言った」
「却下、座れ。」
いやいやいや。進まなきゃいけないのに……
「お前、牛乳触手風呂に入れるぞ…………」
断固拒否しようとすると、クウガがそう言った。
え、てことは
「クウガと一緒に入るの?やだなぁ…………」
おもむろに嫌そうな顔をして言った。
「は?僕入らないよ?なんで僕はいることになってんの?」
あれ?こいつもしかして……
「時計うさぎが入れるって言ってたぞ………」
惚けようとしてないか?
「え?なんて?なんも聞こえなかったぞ?」
こいつ………!
「とーけーいーうーさーぎーがーいーれーるーってー!言ってたぞー!」
俺はクウガの耳元で叫んだ。
「うるっせぇ!時計うさぎが入るって言ってようが僕には関係が」
「お前を入れるって言ってたの!」
「僕にナニを入れる気だ!変態か!」
「お前!惚けんのもいい加減にしろよ!お前を牛乳触手風呂に入れるって言ってんの!時計うさぎが!」
まぁ、クウガは少し女の子に近い顔立ちをしているので、ナニを入れてもいいのだが。
いや、良くないか。
「えぇーーー?僕を何に入れてナニを入れるってー?」
こいつ………!
俺は呟き、というより囁きのように一言言った。
「お前の耳は節穴か。この変態ロリコンめ。」
「誰が変態ロリコンだボケぇ!僕は普通にJKとかの方が好きじゃぁぁあ!」
「はい変態認めたぁぁあ!変態は認めたぞこいつ!というか聞こえてんじゃねぇか俺ボソって言ったのに!」
「ああぁぁぁあ!?謀ったなお前えぇぇぇぇえ!」
「うるせぇよ喚くなこのBL小説では受けタイプめ!」
可愛らしい顔立ちしやがって!お前女じゃねぇのか!?
「誰がBL本に出てくる受けタイプの男だってぇ!?男なんかと一緒にすんなぁ!」
声は普通より少し高い程度。後で聞いたらなんか俺のが高いって言われた………泣くぞ。
ん?と言うか………
「なんで男って部分追加して言ったの?男なんかとって言ったの?男って言われるのい……や……な…の……………えぇ!?」
待て待て待て。男って言われるのが嫌ってのはつまり………。
「お前女だったの!?」
そう言えば、コロッセウムでも、俺たちと風呂の時間ずらして入っていたな。
それは、女だからか………
クウガは視線をずらしてもじもじしている。
男の格好で。
気持ち悪いわ!
「そうですよ、今まで知らなかったので?」
時計うさぎが笑いながら言った。
というかお前まだいたの?
「俺は一応知ってはいたが………言うべきだったか?」
「いや、ナード、言う必要なかったぞ。どうせバレてる。」
「もういいでしょ!僕の話なんて!次進むよ!早く!」
そんな話をしていたらクウガに怒られてしまった。
赤面してるぞ、照れすぎだろ。大丈夫か?
とは言ったものの。
「登らなきゃって言っても、どうやって?」
俺とマーリンは浮遊魔法があるから行けるが………それもつまらんしなー、俺走ってこかな。
「さぁ?みんなに聞いてみたら?」
クウガは他人事のように言った。
すると、今まで黙っていたガランが口を開いた。
「攀じ登るしかないな。それ以外方法がない。忍者みたいに歩けるやつなんていないだろうしな。」
いやぁ、残念、うちのクレナイさんは忍者みたいに歩けるんですよ………。つか走ってく。
「オーケー。じゃ、クレナイ、俺らは走ってこうぜ。先行ってるな、みんな。」
現実的に不可能だが、このゲームで身体能力が上がった俺達には可能だ。
さっきの男との戦いの時も、この穴を走って登りながら攻撃していた。
「先に登った方の勝ちな。行くぜ?」
俺はCrenaiとクラウチングスタートの体勢になり。
「よーい…………どんっ!」
一気に走り抜けた。ほぼ同時に走り始めたが、着くのはどちらになるのやら。
「………あいつら人間かよ……」
「まぁ………両方スピードタイプだから………」
マーリンは浮遊魔法で飛んでいた。しかし俺たちよりは到着が遅そうだ。
俺は足に少し魔力を移した。
すると、ぐんと、さっきより早くなった。
そして、先に上に着いたのは………俺だった。
「よっしゃ!勝った!」
「負けた………次は負かす……絶殺」
「怖ぇよ!?」
何その新しい言葉!絶殺って!
「超怖………ってか………」
俺は……いや、俺達は、走ってきたが。
みんなは石掴んで登ってを繰り返している。
「おっせぇなぁ…………ロッククライミングかぁ………」
…………よし。
「縄持ってるか?」
俺はクレナイにそう聞いた。しかし、俺が指示をするまでもなく。
「あとは縄の先を落とすだけ。」
準備は既にしていたようだ。
これを落としたら下にいるやつは上がりやすくなる。
「みんなこれ掴んで上がってこーい!早めに上がらないと落とすぞー」
ちょいと脅しを入れてみる。
そりゃ本気ではないけどね。
「うぉぉぉおりゃぁぁぁぁぁ!」
みんなその言葉を聞いて早く登ってくる。
みんなの頬には汗が浮かんでいた。
そして、引き攣った顔が浮かんでいた。
「…………はぁ……はぁ……もう………全員登れたか……?」
ガランが息を切らしながら聞いた。
「一応俺の知る限り全員だな………さて…」
俺はあたりを見渡した。
「……………ここ……………どこ…………」
そこは…………森の近くだった。
暗い森が見える。
森を見ていると、後ろに開いていた穴が塞がった。
「…………逃げられないよってことかな……」
クウガが言った。
その言葉によって、中には決意が生まれた者がいた。
絶対に………このゲームに勝つ、と。
中には泣き崩れた者もいたが、それでも戦うと決意はしていた。
「さて、感傷に浸っているところ悪いのですが………」
時計うさぎがまだいたらしく、話の続きを切り出した。
「このゲームのルールについて、追加がございます。まず、第四ステージの説明をします。」
うさぎはそう言うと、なにか紙を取り出した。それを俺に渡すと、すっと、後ろに下がった。
その紙は………地図だった。
「それは、第四ステージのステージ地図でございます。この一帯を含め、戦闘区域、安全区域、拠点区域が表示されます。」
「………ってことは、この地図はほかの人たちのいるところも映してるのか?」
「いえ、分布までは映っておりません。あるのは地形のみです。」
なるほど………
「そして、ここにいる皆様が一つのチームとなります。そのチームのことを、『クラン』と申します。クラン名はお好きに決めてください。また、クランリーダーもお好きに決めていただいて構いません。」
クラン……要はギルドみたいなものか。
「メンバーの入れ替えは出来ません。脱退、加入、勧誘等も認められません。そして……そのクランで……」
時計うさぎはいつものように、不気味な笑みを向けた。
「殺し合いをしてもらいます。」
「「「なっ………!?」」」
「正確には、戦略戦ですね。サバイバルゲームをご存知でしょうか?」
時計うさぎは急に、こちらに問いかけてきた。
「──あぁ。エアガンを使用し、撃ち合いをして楽しむリアルFPSだな。」
「では、サバイバルゲームの勝利のルールとして、三つほどあるのは?」
「……確か、殲滅戦、フラッグ戦、大将戦……」
「その通り!よくご存知ですね!」
俺は時計うさぎに褒められたが、嬉しくはなかった。
そんな俺の気持ちも構わずに、時計うさぎは話を続けた。
「では、各々のルールについては?」
「殲滅戦は相手を全滅させたら終わり。そしてフラッグ戦はフラッグを取れば終わり。最後に大将戦は大将が負けた時点で終わり。」
「本当によくご存知で。大将戦については、名前が違う場合もありますがね。そしてこの第四ステージのルールは………」
なんだ?サバゲーのルールが関係してるのか?
「全てを採用しております。フラッグを取る、もしくはクランリーダーを殺す、そして………」
時計うさぎは一息置いて話した。
「──敵を全滅する……でございます。」
………なるほど、それが殺し合い、という訳か。
しかしそのルールだと………
「フラッグをとった場合、負けたチームはどうなるんだ?」
「いい質問です。その場合、負けたクランメンバーの人権、生命権等は勝利クランに譲渡されます。」
………それはつまり。
「敗北クランは勝利クランの奴隷になるってことか?」
「………大まかに言うとそうなります。」
つまり……このゲーム。
人が死ななくても進むらしい…………。
「そして、この第四ステージが………」
まだあるのか?
俺達は時計うさぎの言葉を待った。
「──終わり次第ラストステージへ進みます。」
「──なっ……!?」
ということは、このステージを進めば、あとはラスボスだけ………!?
「しかし、そのためには他のクランを全て敗北させる必要があります。」
「……つまり全勝しなければ進めない、均衡状態が続くと終わらないってこと?」
抑えきれなかったのか、クレナイが聞いた。
説明だけ聞くとそうなるが………
「ええ、そうですよ。」
「……くっ………」
クレナイが悔しそうにしている。
よく見れば、みんなの顔とどこか絶望に満ちたような………。
その顔には驚愕も含まれているのかもしれない。
「………さすが、ハーデス様は驚かれませんね。」
「……まぁ、予想はしてたからな。一応俺も参加者として理解とかもしとかないとだしな。」
俺は柄にもないことを言った。
参加者だからと言って、いつもだったらルールを聞かずに進める。
大体やってれば身につくようなゲームが多いからだ。
経験、というものは大抵重視される。
「そうですか………では、ルールの説明は以上となります。なにかご質問は?」
時計うさぎに聞かれたが、質問をする者はいなかった。
そしてそのまま………時計うさぎは闇に消えた。
「………なぁ、どうする?やはり決めておいた方がいいのではないか?」
「そだね、一応作戦立てれる人がなった方がいいかなって思うよ、私は。」
何の話かと言うと、クランリーダーを決めるか決めないかの話だ。
と言っても、確実に決めなければ、時計うさぎにランダムで決められるため、不利になる可能性もある。
それを考えると、自分たちで決めることは得策だとは思う。
「でもさ、このメンバーの中にいると思う?ほとんど脳筋じゃん」
クウガは皮肉なのか、バカにしたかのように言った。
だがな………クウガ。
「ブーメランを盛大に飛ばしたが、大丈夫か?」
その発言、お前も入ってるからな?
「うぐっ………そんなことぐらい、僕だってわかってるよ。でも実際そうでしょ?この中に作戦考えれるやつ、いるの?」
それは俺も思った。みんな、作戦考えるの向いてなさそう。
まだ、クレナイはいけるか………
「そうだね。私も無理だよ。基本、言われたことを聞く程度にしかできない。」
しまった、クレナイも無理かぁ………!
ん?と言うより、作戦を考えることさえできたらいいんだよな?
「………これ、サバゲーって言うより………戦略ゲー?」
勿論、サバゲーにおいても戦略は大事である。
だが、戦略ゲー、とひとまとめにしたのには理由がある。
………俺自身が、サバゲー経験は少ないが、戦略ゲーはだいぶやったからだ。
多少の作戦ぐらいは立てられる。
「ん?戦略ゲーだと何かあるの?」
「いや……戦略ゲーなら俺は結構やったことあるからさ……ゲーマー舐めちゃいけねぇぜ?」
ゲームは小さい頃からやりっぱだ!ちなみに、全ジャンルしてきた。
「………何戦何勝何敗何分け?」
「え?んー、多分、500戦498勝2分けだったかな?」
「………無敗?」
「確か。」
それがどうかしたのか?
「………ハーデス以外いないじゃん、リーダー。」
「…………え!?」
いやいやいやいや!無理!俺にそんな荷が重いことなんて……
「そう言えば、ハーデスって意外と統率力あるよね。私達に指示したり、先頭を引っ張っていくというか………」
「そ、それは………たまたまだよ!俺そんな力ないし………!」
「それわかる!あ、それに、強いからすぐやられないしね!」
「そ、最後の砦になるでしょ?」
そ、そうなのか?いやいやいや。
「俺はそんな上に立つものじゃないよ。指示を出すのと命令するのとではまた違うし……」
俺は昔からリーダーに向いていなかった。そう思っている。
精々作戦参謀辺りだ。
「でも、適任がいない以上、ハーデスにやってもらうしかないよ。それとも僕がやろうか?めちゃくちゃな指示になるよ?」
それは勘弁………
「………ねぇ、ハーデス。どうしても……いや?」
クウガはこちらに身を捩らせてくると、上目遣いでこちらを見てきた。その姿はなんとも可愛いものだった。
「……わ、わかった………やるよ……」
俺は半分、クウガの可愛さにやられた感じがして悔しかった。
「………しっかし、森がだいぶ続いてんなぁ………」
俺達は森の方を見て言った。
そして俺は、重大なことに気づいた。
「あっ………今思えば、俺達………」
それは、死を覚悟しなければならないようなことだった。
「……寝泊まりする場所ないじゃん………地べたも危ないし………」
近くに建物らしきものも見当たらなかった。
「え………じゃあ、造らなきゃいけないってこと………?」
「……そういうことになるな。」
俺達のクランは15名ほどの人数だ。その人数が住むのに必要な部屋の数は約20部屋。
その部屋数の館を造ろうとすると、木材が数100本はいる。それに、ダイニングやリビング、浴場などは大きめの部屋がいい上に、ただの家ではいけない。
ちゃんと拠点になるよう、作戦会議室などの部屋も必要になる。そうすると、部屋数は25~30は必要になる。
木材が1000本あったらギリギリ行けそうな感じである。
つまり。今から館を造るには………相当な時間がいる。
「まじかよ。それじゃ野宿?」
「お風呂どうするの!?」
「料理をする場所もありませんし……」
「会議とかを人に聞かれる危険性もあるな。」
みんな、数々の不満をぶちまけてくる。
俺に言うな、俺も泣きそうだ。
早速リーダーをやめようと思ってしまった俺だった。
「とりあえず!近くに川もあったし、火も簡単に焚けるから、風呂は安心してくれ!あと、寝るときは俺かクレナイ、ナードのうち誰かは見張りにつく!交代制でいいか?あと、料理はちょっと粗末になるし栄養偏りそうだが、ベイクラビットの肉とかで我慢してくれ!場所は空いてるところを自由に使ってもらって構わない!作戦は川のそばで、誰も近くにいない時に会議をする!みんないいな!?」
みんなはその指示をちゃんと守ってくれた。
ちなみに、ドラム缶のようなものも近くに沢山落ちていた。
これはしばらくドラム缶風呂決定だな。
そしてなぜか、風呂焚きで、クウガの時に俺が風呂を焚くことになった。なぜか。なぜだ?
とりあえず、第四ステージの1日目の夜は、こうして、賑やかな終わりを告げた。
そしてそれは…………地獄の始まりとなった。
ちなみに、クウガは胸が小さく、肌も綺麗だった。
その後めちゃくちゃ殴られた。
可愛いのになぁ………勿体ない。ちなみに一番はマーリン、二番目にクウガだぞ!何の順位かは秘密。
何がピンチって言うと………足が痛い。
………俺は今正座をさせられているのだ。
もちろんただの正座なら俺は慣れている。だが。
下にはギザギザとした石の台が置かれており、上には重い石がどんどんの積み上げられている。
…………昔の拷問法の一つだ。説教や尋問の時によく使われていた………これほど痛いとは想像していなかった。
そして………なぜそうなっているのかと言うと。
時は数分前、あの大男を倒したあとの話の時だった。
俺は魔法が元から使えたということがバレてしまい……なぜ使わなかったのかと問われた。
すると俺はこう答えた。
「使うとマーリンの意味がなくなるし、強すぎるからゲームを楽しめないかなーって」
そう言ったら怒られた。
そして今に至る。
「なぁ………それって僕からしたら舐められてるってことなんだけどさぁ………それは気のせいだよね?」
クウガが怒ったように言った。
しかしクウガそれは違うぞ。
それは気のせいではない。
「舐めてたよ!うん!」
ドヤ顔でそう言ってしまった。
自分で自分を苦しめることになるのに………
「因果応報だねー、それは仕方ないよー」
呆れるようにリューネが言った。
しかし俺は納得せず、反論した。
「いやいやいや!使わなくて済むんなら使わなくていいだろ!なんでそれで怒られんの!?」
「それがゲームを、このデスゲームを舐めてるってことに繋がんだよ。バーカ。ぶわぁぁぁぁぁあかぁぁぁあ!」
イラァ………
クウガにイラつく。どうしよう。これどけてぶん殴っていいかな?
「使った方が優位に立てるなら、使った方が良かっただろう。現に、あの男の時は使った。」
「別にあれは使わなくてもよかったけど、そうすっと捕えられずにずっと暴れ回ってたろ!だから使ったんだよ!」
しかも、今まで使わずに優位に立ててたし!
「黒魔一族なら、相手を一瞬で滅殺することなんて余裕らしいからねぇ………それ使われてりゃ、コボルトロードの時苦戦しなかったのに。てか負けかけてたじゃんあれ。」
ぐっ………コボルトロード戦の時は頭に血が上って………って違うぞ。
「バカはお前だったな………コボルトロードは完全魔法耐性持ちだ。一撃で倒すのは魔法では不可能だ。」
90%も軽減されるんじゃ、どんだけ威力が強かろうがダメージは少ない。剣じゃないと倒せない。
「いや、お前だよ。剣に魔法纏えば、すぐに終わったのに。」
は?いやいやいやいや。
「変わんねぇだろ、魔法なんだから。」
「いや、変わるね。魔法を剣に纏った時点で、それは魔法の判定がなくなるんだ。」
そんなのおかしい。魔法を纏っているんだから、魔法は魔法のままだ。理論的にはこっちのが正しい。
「ゲームの設定がそうなってるらしいよ。」
「そんなの知るはずねぇだろ!知らないのに出来るわけねぇし!」
設定上どうなっていても、俺には知る由もない。と言うより、それ知ってたら最初からしてるよ。
「えー、僕でも知ってるのに?」
「俺でも知ってるぞ」
ナードとクウガが、そんなことも知らないの?っと言いたげにこちらを見てきた。
お前ら運営側だっただろうが。
「わ、わかったわかった。じゃあこれからはたまに魔法使って戦うから!それでいいだろ!」
と言うより、隠してて何が悪いんだろう。別によかった気が………
「そうですよ。まったくクウガ君は余計なことばかりする。後で罰として牛乳触手風呂に入ってもらいますね。」
この声は………って何そのいかがわしい風呂。その罰見てみたい。入りたくはないけど。
「時計うさぎ、次のゲーム内容か?」
俺は声の主にそう問うた。
声の主は時計うさぎだった。
「ええ。次のゲーム次第で、終わりますよ。しかし、次のゲームはそう簡単には終わりませんがね。」
「早く次のゲーム内容言ってくれよ。」
俺が急かすと、時計うさぎは首を横に振った。
「その前に、あなた方には今からこの穴を抜けてもらいます。ロッククライミングでもいいですし、魔法で浮かんでもいいですよ。」
つまりここを早めに出ろということか?
じゃあ、と俺は上に乗っていた石を無理矢理どかし(どかそうと思えばいつでもできた)、その場に立った。
すると、クウガに頭を押さえつけられた。
「おい………誰が立っていいって言ったよ……」
「………俺が言った」
「却下、座れ。」
いやいやいや。進まなきゃいけないのに……
「お前、牛乳触手風呂に入れるぞ…………」
断固拒否しようとすると、クウガがそう言った。
え、てことは
「クウガと一緒に入るの?やだなぁ…………」
おもむろに嫌そうな顔をして言った。
「は?僕入らないよ?なんで僕はいることになってんの?」
あれ?こいつもしかして……
「時計うさぎが入れるって言ってたぞ………」
惚けようとしてないか?
「え?なんて?なんも聞こえなかったぞ?」
こいつ………!
「とーけーいーうーさーぎーがーいーれーるーってー!言ってたぞー!」
俺はクウガの耳元で叫んだ。
「うるっせぇ!時計うさぎが入るって言ってようが僕には関係が」
「お前を入れるって言ってたの!」
「僕にナニを入れる気だ!変態か!」
「お前!惚けんのもいい加減にしろよ!お前を牛乳触手風呂に入れるって言ってんの!時計うさぎが!」
まぁ、クウガは少し女の子に近い顔立ちをしているので、ナニを入れてもいいのだが。
いや、良くないか。
「えぇーーー?僕を何に入れてナニを入れるってー?」
こいつ………!
俺は呟き、というより囁きのように一言言った。
「お前の耳は節穴か。この変態ロリコンめ。」
「誰が変態ロリコンだボケぇ!僕は普通にJKとかの方が好きじゃぁぁあ!」
「はい変態認めたぁぁあ!変態は認めたぞこいつ!というか聞こえてんじゃねぇか俺ボソって言ったのに!」
「ああぁぁぁあ!?謀ったなお前えぇぇぇぇえ!」
「うるせぇよ喚くなこのBL小説では受けタイプめ!」
可愛らしい顔立ちしやがって!お前女じゃねぇのか!?
「誰がBL本に出てくる受けタイプの男だってぇ!?男なんかと一緒にすんなぁ!」
声は普通より少し高い程度。後で聞いたらなんか俺のが高いって言われた………泣くぞ。
ん?と言うか………
「なんで男って部分追加して言ったの?男なんかとって言ったの?男って言われるのい……や……な…の……………えぇ!?」
待て待て待て。男って言われるのが嫌ってのはつまり………。
「お前女だったの!?」
そう言えば、コロッセウムでも、俺たちと風呂の時間ずらして入っていたな。
それは、女だからか………
クウガは視線をずらしてもじもじしている。
男の格好で。
気持ち悪いわ!
「そうですよ、今まで知らなかったので?」
時計うさぎが笑いながら言った。
というかお前まだいたの?
「俺は一応知ってはいたが………言うべきだったか?」
「いや、ナード、言う必要なかったぞ。どうせバレてる。」
「もういいでしょ!僕の話なんて!次進むよ!早く!」
そんな話をしていたらクウガに怒られてしまった。
赤面してるぞ、照れすぎだろ。大丈夫か?
とは言ったものの。
「登らなきゃって言っても、どうやって?」
俺とマーリンは浮遊魔法があるから行けるが………それもつまらんしなー、俺走ってこかな。
「さぁ?みんなに聞いてみたら?」
クウガは他人事のように言った。
すると、今まで黙っていたガランが口を開いた。
「攀じ登るしかないな。それ以外方法がない。忍者みたいに歩けるやつなんていないだろうしな。」
いやぁ、残念、うちのクレナイさんは忍者みたいに歩けるんですよ………。つか走ってく。
「オーケー。じゃ、クレナイ、俺らは走ってこうぜ。先行ってるな、みんな。」
現実的に不可能だが、このゲームで身体能力が上がった俺達には可能だ。
さっきの男との戦いの時も、この穴を走って登りながら攻撃していた。
「先に登った方の勝ちな。行くぜ?」
俺はCrenaiとクラウチングスタートの体勢になり。
「よーい…………どんっ!」
一気に走り抜けた。ほぼ同時に走り始めたが、着くのはどちらになるのやら。
「………あいつら人間かよ……」
「まぁ………両方スピードタイプだから………」
マーリンは浮遊魔法で飛んでいた。しかし俺たちよりは到着が遅そうだ。
俺は足に少し魔力を移した。
すると、ぐんと、さっきより早くなった。
そして、先に上に着いたのは………俺だった。
「よっしゃ!勝った!」
「負けた………次は負かす……絶殺」
「怖ぇよ!?」
何その新しい言葉!絶殺って!
「超怖………ってか………」
俺は……いや、俺達は、走ってきたが。
みんなは石掴んで登ってを繰り返している。
「おっせぇなぁ…………ロッククライミングかぁ………」
…………よし。
「縄持ってるか?」
俺はクレナイにそう聞いた。しかし、俺が指示をするまでもなく。
「あとは縄の先を落とすだけ。」
準備は既にしていたようだ。
これを落としたら下にいるやつは上がりやすくなる。
「みんなこれ掴んで上がってこーい!早めに上がらないと落とすぞー」
ちょいと脅しを入れてみる。
そりゃ本気ではないけどね。
「うぉぉぉおりゃぁぁぁぁぁ!」
みんなその言葉を聞いて早く登ってくる。
みんなの頬には汗が浮かんでいた。
そして、引き攣った顔が浮かんでいた。
「…………はぁ……はぁ……もう………全員登れたか……?」
ガランが息を切らしながら聞いた。
「一応俺の知る限り全員だな………さて…」
俺はあたりを見渡した。
「……………ここ……………どこ…………」
そこは…………森の近くだった。
暗い森が見える。
森を見ていると、後ろに開いていた穴が塞がった。
「…………逃げられないよってことかな……」
クウガが言った。
その言葉によって、中には決意が生まれた者がいた。
絶対に………このゲームに勝つ、と。
中には泣き崩れた者もいたが、それでも戦うと決意はしていた。
「さて、感傷に浸っているところ悪いのですが………」
時計うさぎがまだいたらしく、話の続きを切り出した。
「このゲームのルールについて、追加がございます。まず、第四ステージの説明をします。」
うさぎはそう言うと、なにか紙を取り出した。それを俺に渡すと、すっと、後ろに下がった。
その紙は………地図だった。
「それは、第四ステージのステージ地図でございます。この一帯を含め、戦闘区域、安全区域、拠点区域が表示されます。」
「………ってことは、この地図はほかの人たちのいるところも映してるのか?」
「いえ、分布までは映っておりません。あるのは地形のみです。」
なるほど………
「そして、ここにいる皆様が一つのチームとなります。そのチームのことを、『クラン』と申します。クラン名はお好きに決めてください。また、クランリーダーもお好きに決めていただいて構いません。」
クラン……要はギルドみたいなものか。
「メンバーの入れ替えは出来ません。脱退、加入、勧誘等も認められません。そして……そのクランで……」
時計うさぎはいつものように、不気味な笑みを向けた。
「殺し合いをしてもらいます。」
「「「なっ………!?」」」
「正確には、戦略戦ですね。サバイバルゲームをご存知でしょうか?」
時計うさぎは急に、こちらに問いかけてきた。
「──あぁ。エアガンを使用し、撃ち合いをして楽しむリアルFPSだな。」
「では、サバイバルゲームの勝利のルールとして、三つほどあるのは?」
「……確か、殲滅戦、フラッグ戦、大将戦……」
「その通り!よくご存知ですね!」
俺は時計うさぎに褒められたが、嬉しくはなかった。
そんな俺の気持ちも構わずに、時計うさぎは話を続けた。
「では、各々のルールについては?」
「殲滅戦は相手を全滅させたら終わり。そしてフラッグ戦はフラッグを取れば終わり。最後に大将戦は大将が負けた時点で終わり。」
「本当によくご存知で。大将戦については、名前が違う場合もありますがね。そしてこの第四ステージのルールは………」
なんだ?サバゲーのルールが関係してるのか?
「全てを採用しております。フラッグを取る、もしくはクランリーダーを殺す、そして………」
時計うさぎは一息置いて話した。
「──敵を全滅する……でございます。」
………なるほど、それが殺し合い、という訳か。
しかしそのルールだと………
「フラッグをとった場合、負けたチームはどうなるんだ?」
「いい質問です。その場合、負けたクランメンバーの人権、生命権等は勝利クランに譲渡されます。」
………それはつまり。
「敗北クランは勝利クランの奴隷になるってことか?」
「………大まかに言うとそうなります。」
つまり……このゲーム。
人が死ななくても進むらしい…………。
「そして、この第四ステージが………」
まだあるのか?
俺達は時計うさぎの言葉を待った。
「──終わり次第ラストステージへ進みます。」
「──なっ……!?」
ということは、このステージを進めば、あとはラスボスだけ………!?
「しかし、そのためには他のクランを全て敗北させる必要があります。」
「……つまり全勝しなければ進めない、均衡状態が続くと終わらないってこと?」
抑えきれなかったのか、クレナイが聞いた。
説明だけ聞くとそうなるが………
「ええ、そうですよ。」
「……くっ………」
クレナイが悔しそうにしている。
よく見れば、みんなの顔とどこか絶望に満ちたような………。
その顔には驚愕も含まれているのかもしれない。
「………さすが、ハーデス様は驚かれませんね。」
「……まぁ、予想はしてたからな。一応俺も参加者として理解とかもしとかないとだしな。」
俺は柄にもないことを言った。
参加者だからと言って、いつもだったらルールを聞かずに進める。
大体やってれば身につくようなゲームが多いからだ。
経験、というものは大抵重視される。
「そうですか………では、ルールの説明は以上となります。なにかご質問は?」
時計うさぎに聞かれたが、質問をする者はいなかった。
そしてそのまま………時計うさぎは闇に消えた。
「………なぁ、どうする?やはり決めておいた方がいいのではないか?」
「そだね、一応作戦立てれる人がなった方がいいかなって思うよ、私は。」
何の話かと言うと、クランリーダーを決めるか決めないかの話だ。
と言っても、確実に決めなければ、時計うさぎにランダムで決められるため、不利になる可能性もある。
それを考えると、自分たちで決めることは得策だとは思う。
「でもさ、このメンバーの中にいると思う?ほとんど脳筋じゃん」
クウガは皮肉なのか、バカにしたかのように言った。
だがな………クウガ。
「ブーメランを盛大に飛ばしたが、大丈夫か?」
その発言、お前も入ってるからな?
「うぐっ………そんなことぐらい、僕だってわかってるよ。でも実際そうでしょ?この中に作戦考えれるやつ、いるの?」
それは俺も思った。みんな、作戦考えるの向いてなさそう。
まだ、クレナイはいけるか………
「そうだね。私も無理だよ。基本、言われたことを聞く程度にしかできない。」
しまった、クレナイも無理かぁ………!
ん?と言うより、作戦を考えることさえできたらいいんだよな?
「………これ、サバゲーって言うより………戦略ゲー?」
勿論、サバゲーにおいても戦略は大事である。
だが、戦略ゲー、とひとまとめにしたのには理由がある。
………俺自身が、サバゲー経験は少ないが、戦略ゲーはだいぶやったからだ。
多少の作戦ぐらいは立てられる。
「ん?戦略ゲーだと何かあるの?」
「いや……戦略ゲーなら俺は結構やったことあるからさ……ゲーマー舐めちゃいけねぇぜ?」
ゲームは小さい頃からやりっぱだ!ちなみに、全ジャンルしてきた。
「………何戦何勝何敗何分け?」
「え?んー、多分、500戦498勝2分けだったかな?」
「………無敗?」
「確か。」
それがどうかしたのか?
「………ハーデス以外いないじゃん、リーダー。」
「…………え!?」
いやいやいやいや!無理!俺にそんな荷が重いことなんて……
「そう言えば、ハーデスって意外と統率力あるよね。私達に指示したり、先頭を引っ張っていくというか………」
「そ、それは………たまたまだよ!俺そんな力ないし………!」
「それわかる!あ、それに、強いからすぐやられないしね!」
「そ、最後の砦になるでしょ?」
そ、そうなのか?いやいやいや。
「俺はそんな上に立つものじゃないよ。指示を出すのと命令するのとではまた違うし……」
俺は昔からリーダーに向いていなかった。そう思っている。
精々作戦参謀辺りだ。
「でも、適任がいない以上、ハーデスにやってもらうしかないよ。それとも僕がやろうか?めちゃくちゃな指示になるよ?」
それは勘弁………
「………ねぇ、ハーデス。どうしても……いや?」
クウガはこちらに身を捩らせてくると、上目遣いでこちらを見てきた。その姿はなんとも可愛いものだった。
「……わ、わかった………やるよ……」
俺は半分、クウガの可愛さにやられた感じがして悔しかった。
「………しっかし、森がだいぶ続いてんなぁ………」
俺達は森の方を見て言った。
そして俺は、重大なことに気づいた。
「あっ………今思えば、俺達………」
それは、死を覚悟しなければならないようなことだった。
「……寝泊まりする場所ないじゃん………地べたも危ないし………」
近くに建物らしきものも見当たらなかった。
「え………じゃあ、造らなきゃいけないってこと………?」
「……そういうことになるな。」
俺達のクランは15名ほどの人数だ。その人数が住むのに必要な部屋の数は約20部屋。
その部屋数の館を造ろうとすると、木材が数100本はいる。それに、ダイニングやリビング、浴場などは大きめの部屋がいい上に、ただの家ではいけない。
ちゃんと拠点になるよう、作戦会議室などの部屋も必要になる。そうすると、部屋数は25~30は必要になる。
木材が1000本あったらギリギリ行けそうな感じである。
つまり。今から館を造るには………相当な時間がいる。
「まじかよ。それじゃ野宿?」
「お風呂どうするの!?」
「料理をする場所もありませんし……」
「会議とかを人に聞かれる危険性もあるな。」
みんな、数々の不満をぶちまけてくる。
俺に言うな、俺も泣きそうだ。
早速リーダーをやめようと思ってしまった俺だった。
「とりあえず!近くに川もあったし、火も簡単に焚けるから、風呂は安心してくれ!あと、寝るときは俺かクレナイ、ナードのうち誰かは見張りにつく!交代制でいいか?あと、料理はちょっと粗末になるし栄養偏りそうだが、ベイクラビットの肉とかで我慢してくれ!場所は空いてるところを自由に使ってもらって構わない!作戦は川のそばで、誰も近くにいない時に会議をする!みんないいな!?」
みんなはその指示をちゃんと守ってくれた。
ちなみに、ドラム缶のようなものも近くに沢山落ちていた。
これはしばらくドラム缶風呂決定だな。
そしてなぜか、風呂焚きで、クウガの時に俺が風呂を焚くことになった。なぜか。なぜだ?
とりあえず、第四ステージの1日目の夜は、こうして、賑やかな終わりを告げた。
そしてそれは…………地獄の始まりとなった。
ちなみに、クウガは胸が小さく、肌も綺麗だった。
その後めちゃくちゃ殴られた。
可愛いのになぁ………勿体ない。ちなみに一番はマーリン、二番目にクウガだぞ!何の順位かは秘密。
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