天界での僕は神様の旦那?

氷月 誠

第一話 「私の旦那になりなさい!」

覚めるとそこには俺の3倍にもなる大きさの巨大な女性がいた!
「きゃあっ!」
俺は、一瞬にして意識がはっきりとし、その巨大な女性に不覚にも女子ような声が漏れ出てしまった。

「あぁ、すまない。この姿でいつも仕事をこなしているため、ついついこの姿で君を驚かせてしまってすまない。少し待っててくれ」とだけ言うと目の前の巨大な女はみるみるうちに一般の人と変わらないくらいの大きさになった。
しかし、それでも170cmはあるであろう俺よりも少しばかり大きく「モデルでも通用するんじゃないか?」と俺は心の中で思った。

「そんなに縮んだ私が美しいか?モデルだなんて照れるじゃないか」

「えっ?」
なんで俺の考えてることがわかるんだ!

「なんで俺の考えてることがわかるんだ?、だって?」
「そりゃ私は女神だから君の考えてることはすべてみえてしまうのだが?」

「まじで?」

「マジだ!」

「そんなのありかよ?」

「ありだ!」




まぁ、そんなこんなで今目の前には超絶美女の女神様が居るわけだが、いつもの俺なら迷いなく惚れてしまうだろう。しかし状況が状況だそれどころではない!

そうここは、天界!
しかも、女神の部屋だ!
机と椅子以外は真っ白で何もない部屋に今俺はいる!白すぎて自分まで白くなりそうだ。

「すまんな。さっきは心の中を読んでしまって。」

「今も俺の心を読めたままなのですか?」

「いや?今は、さっき君にあげたそのペンダントの効果で心は読めない。」

そう静かに答える、女神。

「あの、僕死んだんですよね?」

「ああ、私を助けてな」

「えっ?俺が助けたのってめちゃくちゃ、ちっちゃい子だった気がするんですけど?」

「この姿だと地上では目立ってしまうため少しばかり変装をしていたんだ…」

「そうだったのですか。しかし、あれが女神様で良かったですよ!本当の事故ならどうしようかと思いました!」

「いや?本当の事故に変わりはない…     なぜなら君が死んでしまったからだ。」

「まぁ俺のことは気にしないでください生まれ変わったら超モテまくって今度は婚期逃しませんから。はっはっは!」

「そのことなんだが、君が生まれ変われるのは5年後になる」

「そんな先ですか?」

「最近なぜだか、死者が多くてな、前までは長くてもせいぜい3年だったのだがな」

「そんなにですか…」

「そうだ。そこで…一つ提案なんだが」

「はい。なんでしょうか」

なぜか、女神様が一旦黙りその場にいる全てのもの(二人だけだが)が沈黙してしまった。なぜなのか、ほのかに女神様が頬を赤らめている。その姿に昔の恋人のことを思い出しなぜか、鼓動が早くなるのを自分でも意識出来るくらい感じた。

「い、言わないんですか?」

「いや…その…なんだ、私の旦那にならないか?」

「はい?」






初投稿なので少し短めにしました。
批評のほどどうぞよろしくお願いします。
できれば、アドバイスや感想なんかもお願いいたします。

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