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才能が全ての世の中で、オレの才能は器用貧乏……

矢追 参

第一話

 とある陰鬱とした放課後の風景。図書館のテーブルと椅子を挟み、二人の男女が座っていた。
 一人はオレ、もう一人は長い黒髪を一つに結び、結わえた髪を肩から前に流すように垂らしている女の子だ。その女はオレがずっと見ているからか、鬱陶しいそうに目だけをオレに向けて不機嫌そうに眉を顰めた。

「何よ……千葉ちば修太郎しゅうたろうくん。可愛い私をずっと見ていたいというのは分かるけれど……気持ち悪いからやめてもらっていいかしら?」

 彼女の名前は千石せんごく揚羽あげはだ。オレと同じ国立色彩高等学校二年である。
 容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能……才色兼備の化身、完璧超人『千石揚羽』。校内で知らぬ者はいない有名人である。
 それっきり千石は、オレへの興味を失ったかのように白く細い指で本のページを捲り、白ぶちメガネのレンズ越しに彼女は文字を読み込む。
 華奢な身体とスラッと真っ直ぐに伸ばされた背筋、凛とした雰囲気はどこか剣士にも似た鋭い気配を漂わせていた。
 オレはそれで、苦虫を噛み潰した顔になりつつも、千石揚羽に切り返した。

「うん。たしかに千石さんは可愛いよね!」

 スマイル全開。猫かぶり100%の笑顔で、オレは言った。が、そんなオレに返ってきたのはゴミを見るような目だった。
 おっとぉ……千石さん、とっても目つきが鋭いので怖いんですけれど……。

「猫かぶるのやめてくれないかしら……気持ち悪いわ」
「ねぇ? 君、気持ち悪いって言い過ぎだから」

 オレのライフはもうゼロだ。女の子の気持ち悪いって言葉は、どうしてこんなに鋭利なのだろうか。切れ味良すぎて、泣ける。
 千石は一つため息を零し、片手で読んでいた本を閉じると口を開く。

「あなた、無駄口を叩いている暇があるのなら勉強なさい。見返したいのでしょう?」

 千石はそう言ってテーブルに身を乗り出して、オレの手元に広がるノートやら教科書やらを覗き込んだ。
 その際に、千石の豊満な胸がテーブルに押し付けられている様を見て……オレのマイサンが、「こんにちは!」と挨拶してきた。
 うるせぇ! 今出てくんな!

「あら?どうかしたかしら?」
「いえ、何でも」

 ムギュゥっと柔らかそうな双丘に目が自動的に動かされてしまう。あの胸、大きすぎて引力でも働いているんじゃないだろうか。
 オレは頭を振って煩悩を振り払い、千石の端正な顔を見ないよう、図書室の高い天井を見上げてオレは口を開いた。

「勉強ね……問題ねぇよ。ちゃんとやってる」
「本当かしらね……?」

 訝しげな目で下からをオレを睨む千石。
 上目遣いかっわいいー!
 おっと、つい本音が漏れた。さすが完璧超人……上目遣いも一級品といったところか……。
 千石は確認するように身を乗り出したまま、オレの勉強ノートに目を落としていた。オレがどれだけ勉強しているのかは、ノートを見れば一目で分かることだろう。
 二年に進級してから一ヶ月と少し……中間試験がもうすぐそこまで迫っていた。そのためオレは、こうして完璧超人から勉強を直接教えてもらっているわけだが……一つ訂正しておくと、オレは成績が悪いわけではない。
 オレの成績は全教科平均点よりも少しいい程度で、評価は普通も普通。なんなら顔も普通だし、スポーツも普通。色々なことを器用にできる代わりに、色々なことが中途半端に終わる……それがオレ、千葉修太郎だ。
 だから、本来なら別に千石揚羽から勉強なんて教えてもらう必要もないんだが……この話を持ちかけてきたのは千石の方からだ。千石がオレのために・・・勉強を教えているのだ。そして、それはオレ自身が望んだことでもある。
 千石は暫くオレのノートを見ると、一つ頷き満足げに微笑んだ。

「ええ……問題なさそうね。さすがだわ」
「当たり前だっつの。これは……オレがオレのためにやってることなんだからな」

 まさか千石に褒められるとは思わなかったので、不意なことでオレは気恥ずかしくなり、あちらこちらに視線を彷徨わせながら言った。
 そんなオレに千石は優しく微笑みかける。
 あらやだ……笑った顔も可愛いわぁ。おっと……だから気持ち悪いと言われるんですよね〜。自重しましょう……。

「そうね……たしかにその通りよ。これはあなたのための、あなただけの問題。私はあなたに力を貸すだけ」

 その通り。
 オレはオレのために千石の力を借りているに過ぎない。
 オレが今、勉強している理由は中間試験で一位になるためだ。これはオレという存在を学校の連中に知らしめるために必要なことだ。
 オレは目を瞑り、ふと進級して一週間の時のことを思い出す。それは、オレがこうして千石と関わり合いを持つようになった理由であり、オレが勉強する理由である。


 ☆☆☆


 科学が進んだ結果……科学は人間――一個人の才能を発見することができるようになった。
 そのおかけで、人々は次々に自分の才能が活かせる世界で働き、学び、鍛え……現在では各分野で才能溢れる若者達が世界を引っ張っている。
 才能が全てとなり、才能によって未来が決定付けられる世界――それを人は才能社会と呼び、人々は才能を伸ばすことだけを考えるようになった。
 国立色彩高等学校は、日本政府が直接管理運営する世界で有名な、才能を伸ばすことに主眼を置いた教育機関だ。
 この高校から世界に若き才能の塊が飛び立ち、世界で活躍しているという。
 オレはその国立色彩高等学校……色彩高校に在籍しており、今年で二年に進級した。進級してから一週間経った今ではクラスで既にグループが乱立しており、オレは上手く一つのグループに溶け込めていた。

「へぇ? お前、【バスケットボール】の才能かぁ〜。じゃあ、バスケ部に入るのか?」
「あぁ、そのつもりだぜ! お前は?」
「おぉ! 俺は【物作り】の才能だぜ! 技術部に入ろかなって考えてるんだ」

 などなど、教室内では生徒同士で自分がどんな才能を持っているのかを話していた。男子グループでも、女子グループでも話している内容は同様に、才能について……。
 オレは男子グループの中に溶け込みながら、当たり障りのない上辺だけの笑顔を取り繕って、他の奴の才能自慢を頷いて聞き続ける。
 はぁ……面倒くせぇ。才能の話なんて、良い才能を持ってる奴からしたら、そりゃあ楽しいだろうよ……だが、ことオレに関しては全く面白くもない。

「そういえば、千葉の才能ってなんだ?」

 と、案の定グループ内で唯一未だに才能が訊かれていなかったオレに、一人の男子生徒が訊ねてきた。
 こうしてお前らのクソつまんねぇ話を笑顔で聞いて同調してやる才能だよ! と、大声で言ってやりたい。
 本当はこんなことしたくないが、折角の高校生活を一人で過ごすのは嫌だ。孤独を孤高と偽って、「一人狼のオレカッコいい」とかそういうのは中学生の時にやったから懲りた。
 実は影で、「いつも一人で可愛そう……」とか「誰か一緒にお昼食べてあげたら? www」「お昼毎回寝てるじゃんwww人生つまんなそwww」などと、色々言われていたのをオレは知っている。
 てか何草生やしてんだよ。しばくぞ? 芝刈りだけにしばくぞ? うん……自分で言って、つまらないと思いました。まる。
 とにかく、そんな後ろ指差されて、影でぐちぐち言われるのはもうごめんだ。笑顔を取り繕って猫がぶってでも友達を作ると決めて以来、オレは高校一年の時からこうだ。

「あぁ! 僕の才能? ちょっと恥ずかしいなぁ……僕の才能って、みんなの才能より地味だし」

 うわっ……キモい。鳥肌立つわ。
 オレは自分で演技しておきながら身震いしていた。誰からも好かれそうなキャラを演じるオレは、オレのキャラじゃなさすぎてキモい。ヒィィィィィ!って感じで全身の毛が逆立つ。
 オレの弱々しいキャラに男子生徒達が、弄りながらもしつこく聞いてくる。
 才能を持つものは自己顕示欲が強い。自分よりも下のものを探すことが好きで、自分よりも格下を見つけると優越感を得る。
 というか……人間ってそういうもんだよなぁ。格下相手だと上から目線で悦に浸り、格上相手だと媚び媚びする。
 てか、媚び媚びするってなんだよ……。
 オレのキャラはそこはかとなくこういう奴らにウケが良い。オレはどこか自信なさげな男の子を演じながら仕方なく答える。

「僕の才能は……【器用貧乏】だよ」

 オレの言葉に男子生徒達は互いの顔を見合わせて大いに笑った。

「な、なんだよそれ! www」
「器用貧乏ってwww」
「あはははーそうだねー」

 オレからは乾いた笑いしか出てこない。オレだって好きでこんな才能を持って生まれてきたわけじゃないが、生まれ持った才能がこれだった。
 オレの才能は【器用貧乏】。なんでも人並みにこなすことができるが、なんでも中途半端に終わる……そんな才能だ。
 こうやって人に話せば笑われて、指差されるような……そんな才能だ。

「おっ、千葉! ちょっとプリントを職員室まで運んでくれないか?」

 と、オレが男子生徒達と話している折に、オレのクラスの担任がオレにそう言った。なんでオレなんだよ……と、内心で悪態を吐いたが、オレの今のキャラは誰からも嫌われないキャラだ。
 先生に対しては真面目な生徒のキャラを使っているため、こうして先生から学級委員の代わりに頼まれ事をされることが多い。
 オレはさっきまでいたグループの連中に一言断ってからスイッチオン……真面目なキャラを演じる。

「分かりました。今、行きます」
「おう〜頼んだぞ〜」

 オレは担任に頼まれたプリント用紙を抱え込み、教室から出て職員室へと運んだ。
 この高校は国が運営しているだけあって敷地は広い。全寮制で一人一部屋与えられているし、なんなら敷地内にコンビニとかその他色々あったりする。娯楽施設もあれば、デパートもある。
 ぶっちゃけ、ここで一生過ごせる環境だ。職員室は、教室が並ぶ教室棟の一番下の階にある。
 二学年の教室は二階にあるため、オレはプリントを抱えたまま階段を下りて職員室へ向かう……と、その途中のことである。
 廊下の曲がり角の先から小柄な女の子が走ってきたため、オレは気付かずにその女の子と不運にもぶつかってしまったのだ。

「んきゃ!?」
「うわっ!?」

 オレも女の子も悲鳴を上げ、女の子は尻餅ついて倒れこみ、オレはぶつかった衝撃でプリントを廊下にばら撒いてしまった。
 この野郎......。
 心の中でぶつかった相手を罵ろうと、目の前で尻餅をついている女の子を見て……オレは内心で罵るのをやめた。
 開きかけた口を閉じ、スイッチオン。

「すみません! 大丈夫ですか?」

 オレはそう言って屈み、目の前でお尻を地面にぶつけた衝撃で、「いてて」とお尻を摩る女の子に、オレは手を伸ばした。
 女の子は肩口で切り揃えられた活発そうな短い髪型で、小柄な身長でキュートな女子生徒だった。かなりレベルの高い、可愛い女子生徒だ。

「たはは〜うちこそ、ごめんごめん! ありがと!」

 女の子はそう言ってオレの手を取り、立ち上がる。元気良さそうな女の子は、本来インドア派の暗いオレとは、正反対の明るい女の子である。
 オレは、この女の子を知っている。

「うわぁ、ホントごめんねー? プリント拾うの手伝うね!」
「全然大丈夫だよ。ありがとう!」

 爽やかな笑顔で、申し訳なさそうにオレがばら撒いたプリントを拾う女の子は……一ヶ崎いちがさき色葉いろはだ。
 俺と同じ二学年であり、【絵描き】という才能を持つ有名人。現役高校生にして人気イラストレーターとして、多くの作品に引っ張りだことなっている……正直、この学校で彼女を知らない奴はいないだろうってくらいに名前が知れ渡っている。
 チラッと俺は一ヶ崎を見る。
 加えて一ヶ崎のこの容姿……発育不足感はあるが天真爛漫で明るい性格、天然っぽい彼女を嫌う人間は少ない。男女問わず人気がある美少女という部類の人種だ。
 才能があって顔も良い……いやいや、本当に羨ましい限りだ。
 俺はいつもの対人スイッチをオンにして、当たり障りのない程度の、普通の笑顔を浮かべて彼女に話しかける。

「僕も前を向いて見てなかったし……ごめんね? 怪我はなかった?」

 一ヶ崎とプリントを拾いながら、俺は彼女へ少しでもお近づきになるために話しかける。
 ふはは! 美少女とこうやってお近づきになる機会なんて、俺の【器用貧乏】な人生の中で何回あるか分かったもんじゃない!
 今思えば、後悔してもしきれないほどに俺はその機会を逃してしまった……小学校の時のカナちゃんとか、中学校の時のハナちゃんとか……いや、ロリコンじゃないよ? 昔のことを思い出して後悔してるだけだよ?

「うん! 怪我は……大丈夫かな。ちょっとお尻が痛いけどね〜。はいっ! これプリント!」
「あ……うん。手伝ってくれてありがとう」

 俺は相変わらずキラキラした彼女の笑顔を受けながら、一ヶ崎がせっせと集めていたプリントと自分が集めたプリントを重ねて再び抱えた。
 一ヶ崎はふと、沢山のプリント用紙を抱える俺を見るや否や……ひょいっと俺が抱えるプリントを半分ほど掻っ攫いニッコリと笑みを浮かべた。

「えへへ〜ぶつかっちゃったお詫び! うちも運ぶの手伝うよ」

 そう自ら提案してきてくれた一ヶ崎に俺は……よっしゃあぁぁぁぁぁ! と、心の中でガッツポーズをとった。
 ちょっとちょっと? どうしたってんだ……? まさかここまで俺にチャンスが雪崩れ込んでいるとは……これを逃す手はない!
 俺はここ一番で爽やかな笑顔を、顔面に塗りたくった。

「ありがとう。先生に頼まれたんだけど……結構大変でさ」
「あはは〜それは大変だったね〜? それで、どこに運べばいいの?」
「職員室だよ……あ、僕は千葉。千葉修太郎っていうんだ」
「千葉……あ! うち、一ヶ崎いちがさき色葉いろは!宜しくね〜」

 こちこそ宜しく美少女!
 おっと、間違えた一ヶ崎さんだったね! ごめんごめん。人間、顔だけじゃないよね。うんうん……一ヶ崎ね一ヶ崎。巷じゃ、頭空っぽだけど見た目が良いから全部許すと言っている、一部の男子生徒に人気がある一ヶ崎さんね。
 ちなみ、それ言ってるのオレ。
 天真爛漫とか、活発とか、明るい性格とか……響きのいい褒め言葉だが、悪く言えば頭空っぽのバカなのだ。
 一ヶ崎色葉は、絵を描く以外のことはてんでダメダメなポンコツ人間としても有名人である。
 人を疑うことを知らず、オレのような下心満載な男子生徒に取り入られ易い。
 しかし、なんかオレの名前を聞いた時に一瞬眉を寄せて神妙な面持ちをしていた気がするんだが……気のせいか?

「千葉……千葉修太郎くん……ね。ねえねえ!」
「何かな?」

 気になって考え込んでいたオレに、一ヶ崎は先ほどと同じようにニッコリとした笑顔を浮かべて声を掛けてきたので、オレは途中で思考を切りやめて、一ヶ崎に目を向ける。

「そろそろ職員室に行こうよ!休み時間終わっちゃうよー」
「あ、あぁ……うん。そうだね」

 たしかにな……。
 オレは一ヶ崎の提案に頷き、職員室へ向かってプリントを先生の机に置いてきた。
 それからオレと一ヶ崎で教室を出ると、一ヶ崎の方から驚いたことにこんなことを言ってきた。

「ち、千葉くん! その……連絡先交換しようよ!」
「え!?」

 え!?(二回目)

 思わず声に出したのに、内心でも驚きの声を上げてしまった。職員室を出たらオレから言おうと思ってたのに……まさか一ヶ崎から来るとは!
 もしや、オレに一目惚れでもしたのか……? この良くも悪くも普通顔のオレに? ついにオレにモテ期が到来か!?
 ねぇか……。
 だってオレ、良く悪くも普通顔だもんな……おや? 何やら目から汗が……。

「どうしたの?」
「……いや、なんでもないよ。大丈夫……連絡先だよね?」
「うん! 『ルアイン』のふるふる交換しようよ! ふるふる交換!」

 ふるふる交換!
 ふるふる交換と言えば、『ルアイン』というSNSアプリに搭載された近くにいる人同士で、スマホをふるふるすることで連絡先が交換出来てしまうという……あの機能!
 オレは震える手を必死に抑えながら、ポケットにあるスマホを取り出し、『ルアイン』を開いてふるふる交換機能を起動……ニコニコと太陽のような笑顔を浮かべる一ヶ崎と一緒にスマホをふるふるして……オレのスマホちゃんがピコンっとバイブレーションしたかと思うと、携帯画面に『いろは☆』という名前が表示された。
 友達に追加するかしないかと項目が出てきたので、オレは直様追加を押す。と、オレの数少ない『ルアイン』友達の欄に『いろは☆』が追加された。
 うひょおおぉぉぉぉ!!

「千葉修太郎くん……だね。ねえ、うちこれからシュウくんって呼んでいーい? 千葉くんだとちょっと友達っぽくないし、修太郎くんだと長くて噛んじゃいそうなんだよね」
「もちろん! じゃ、じゃあ僕も一ヶ崎さんのこと……い、いい色葉ちゃんって呼んでいいかな ︎」
「うん? いいよ〜」

 ぶっちゃけ、かなり挙動ってしまったが……やはり、一ヶ崎色葉はそれを気持ち悪がることもなく笑顔で頷いてくれた。
 え? もしかして天使?
 そうか……これが本物の天使か(真剣)
 まあ、そんな下らないことはともかく……こうして色葉ちゃんと連絡先を交換できたことは、全人類……は言い過ぎとしても、学校の男連中に自慢できるな! 実際に自慢したらオレの四肢と首がさようならするけども。
 …………。
 よし。このことは死んでも、誰にも言わないようにしよう。

「じゃあ……い、色葉ちゃん」
「うん! シュウくん!」

 はい、天使が降臨しました。
 いかんいかん……と、オレは平常心平常心と昂ぶる気持ちを抑え込み、煩悩を振り払うために頭を振った。そんなオレを色葉ちゃんは首を傾げて不思議そうに見つめながらも、和かな笑顔を見せてくれた。

「あ、そうだ! シュウくんに折り入ってお願いがあるんだけど……ほ、放課後時間空いてるかな?」
「え? お願い? ぜーんぜん大丈夫だよ!」
「…………? そう? ありがとね」
「いえいえ」

 ははは。君の好感度を上げるためのイベント、フラグ回収をしないわけないじゃないですか!
 あははははは。
 そして、次の授業の予鈴が鳴ったので放課後に校門前で待ち合わせという約束をして、オレと色葉ちゃんは別れた。
 いやぁ〜放課後が楽しみですなぁ。

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