東方霊華楼(とうほうれいかろう)

鯖助

回想二「幽々子の死後」

亡霊となったが、いつもどうり起きた幽々子だが
起きてからすぐ、見慣れない行動を取っていた
「なぁ、あれ死んだ幽々子様だよな?」
「ええそうよ。なんで?」
「いやほら、あれ見てみろよ」
そう言うと楼軌は幽々子を指さした
「あなたは掃除係!んーあなたは洗濯係ね!」
するとそこには
幽霊達に指示をする幽々子の姿があった
「なぁ紫さんよぉ」
「な、何よ?」
動揺しつつ紫が答える
「あんた、幽々子様の記憶いじる時
    変な記憶も突っ込んだか?」
「バレちゃったかー」
「バレるぞそれぐらい」
「実はね、ちょうど冥界の主が居なくて
    その主を幽々子にしようと思ったけど
    記憶がそのままじゃまずいでしょ?
    だから自分が冥界の主であること
    冥界が白玉楼の隣にあるってことを記憶に入れた」
「あ、あと庭師のお孫さんの子にも
    同じ記憶入れたわよ」
「妖夢にもかよ!」
「でもこれで問題なくここで生活出来るわよ?」
「幽霊いるけどな!」
2人が話していると1体の幽霊が
焦りながら2人に向かってやってきた
「あの、あんた華道楼軌だよな?
    あんたの噂里で聞いてたんだ
    ものすごく強い桜色の服の奴が冥界にいるって」
(紫の奴、里の奴らの記憶いじったか)
「そうだが、何か用か?俺に出来ることなら
    なんでも言ってくれ」
楼軌がそう言うと幽霊は少し落ち着いた様子で
話し出す
「あんたと手合わせしたいんだ。
    里じゃ道場仕切ってたんだぜ?
    頼むよ」
「でもあんた、体ないじゃないか
    どうやって戦うって言うんだ?」
「実はな、冥界の主に許可を得れば、
    一時的に実体を表す事が出来るんだ」
そう言うと霊は
伸び縮みしながら実体へと変化していく
「うわ、マジかよ」
「私は見物しときまきましょうか」
紫は少し離れてニヤニヤしながら2人を見つめる
準備が出来たのか実体を取り戻した霊が話しかける
「準備が出来たよ、本気で頼むよ」
「分かった、三郎少し離れてろ」
「こっちも話についていけねぇわ離れて寝とく」
そう言うと霊と楼軌は剣を構える
「霊とはいえ手加減なしだぜ」
「安心しな、霊は斬られても問題ないし
    あんたを退屈させるような技は見せないよ」

回想2「幽々子の死後」────完

どうも、作者の鯖助でございます
東方霊華楼を御観覧いただきありがとうございます
この話で回想(プロローグ)は終了となります
次回から本編となります
もうひとつの東方小説も制作中です
今後とも未熟な作者をよろしくお願い致します

────鯖助────

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