箱の中で

#ばかタン⚠︎

第3話 次の部屋

ドアの先にはもう一つの部屋があった。そこにはテレビが1台置いてあるだけだった。



輝花「また、部屋が…もう、いつまで続くの…」



私はため息をつく。



綾「でも、一歩進展ね!このテレビは何かしら?」



綾はテレビの横にあったリモコンのボタンを押した。



ピッ プツッ パッ



テレビの画面に映ったのはウサギのキャラクターだった。



?「やぁ!二人とも!よくここまでやってこれたね!おめでとう!」



ウサギのキャラクターは不気味に笑いかけてきた。



輝花「あっ…あ、あんた何者なの!?私達をここへ閉じ込めたのはあんたなの!?早くここから出してよ!」



私はウサギのキャラクターに怒鳴りかけていた。



うさお「まぁまぁ、そんなに怒らないで!順を追って説明するよ!まず、ボクの名前から!ボクの名前はうさお!よろしくね!」




ただのウサギのキャラクターなのかもしれない。でも私にはそれが不気味にしか感じられなかった。


輝花「ふざけないで!?早くここから出して!」



私は目に涙を溜め言う。



綾「うさおくん、質問をいいかしら?」



綾は怖がりもせずにウサギに話しかけている。



輝花「綾…やめなよ!何されるかわからないよ。」



私は綾の腕を掴み止めようとする。




綾「このままなんの情報も得ずに終わるのは勿体ないわ。」



うさお「うんうん!いいよ!なんでも質問して!」



ウサギのキャラクターは嫌な笑みを浮かべる。



綾「じゃあ、私達をここへ連れてきたのは誰?」



うさお「ボクのご主人様だよ!」



綾「ご主人様?飼い主ってこと?」



うさお「うん!ボクの大好きなご主人様!」



綾は普通にウサギと会話をしている。



綾「じゃあ次に、ここはどこかしら?」



うさお「………………………………………」



綾「あら、ずるいわね。無言だなんて。」




うさお「それは…言えないんだ。その代わり、君達をここへ連れてきた理由を教えよう!」




プツッ…パッ



画面が切り替わり、ルーレットのようなものが出てきた。


うさお「いいかい?このルーレットにはね、お題が書いてあるんだ!二人にはそれをクリアしてもらうよ!」



輝花「お、だい?そんなことして…なんの意味があるのよ!?」



私は恐怖で頭が混乱していた。




綾「輝花…落ち着いて…」




綾が私の背中を優しく撫でる。少し落ち着きを取り戻した。



うさお「いいね〜!二人とも仲がいい!」



輝花「当たり前よ!私と綾は幼馴染だもん!小さい頃からずっと一緒にいるのよ!」




私はうさおを睨みつける。




うさお「小さい頃からか、それは凄いな!…まぁ……今からその絆を断ち切ることになるんだけどね…!」



綾「どういう…意味よ…」






私達二人は、まだ知らなかった…このウサギの卑劣さを…





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