箱の中で

#ばかタン⚠︎

第2話 どうしよう…



綾「とりあえず、携帯が繋がるか試してみましょう。」


綾が携帯を取り出す。

輝花「どう?いけそう?」


私は綾の携帯をのぞき込む。


綾「はぁ…ダメね…思った通り圏外よ…」


輝花「そっかぁ…」


二人ともどうすることも出来ずに座り込む。


綾「うーん……やっぱり部屋の隅から隅まで探しましょう!何かあるかもしれないわ!」


綾が立ち上がり探しに行ってしまう。


輝花「こんな真っ白な部屋になにかあるわけないじゃない…」


そう言いながら私も立ち上がり探す。



どれくらい経っただろうか。未だに何も見つからない。



輝花「どうして…これだけ探しているのに…」


私は泣きそうになる。



綾「ん…?何かしら…これ…」


綾が何かを見つける。


綾「輝花ー!ちょっと来てー!」


輝花「なにー?なにか見つけたー?」


私は小走りで綾の所へ駆けつける。


綾「ここ、うっすらだけど、ドアの形よ。ここを…押せば開くかもしれない。」


輝花「す、すごい!やった!これで出られるんだ!」


私は嬉しくて綾を抱きしめる。


綾「開けるわよ…」


綾がドアを強く押すと、ギィィっという音とともにドアが開いた。



輝花 綾『えっ…?』



その瞬間。私達は言葉を失った。




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