魔導書と卵達

白川伊吹

3 全校集会

全校集会、それは面倒くさい学校行事ランキングの上位にも入ると言われているかなりめんどくさい行事である。そもそも行事なのか?

『山田先生って人すごい綺麗だねー』

『クラスに友達居なさすぎワロタw.....』

『あー..ほんと暑苦しい..魔法ぶっぱしていいかな?』

皆自由に喋りすぎじゃないかな、まだ始まってないとはいえそろそろ始まるんだからもうちょっと声の大きささげない?...口で言えたらなぁ...
僕は発表が苦手な訳でもないしコミュ力は普通にある方だと思っている。昔応援団をやっていたほどだ、
でも人を注意することがあまり得意じゃないんだよね...
そんなことを考えていると、教頭らしき人物がマイクを手に取り、喋り出した。

「えー..皆さんおはようございます。教頭の川上です。それでは入学式を始めます。」

そんなわけで入学式が始まった、一応椅子が用意されているので結構楽だ..椅子が魔法で出来ているのが気になるけど..

「はい、皆さんお久しぶりですね。校長の月影です。今日は素晴らしいくらいの晴天で、魔法の調子も良いのではないのでしょうか?えー..私が高校生の頃は...」

うわー..長そうだなぁ...ああ...暇だ...ちょっとみんなの様子でも見るか...

まず明。うわっ、めっちゃ真面目に聞いてる。これは僕がおかしいのか?これでは僕が悪いみたいじゃないか、次、いこう。

次、涼、...寝てやがる..なんていい顔して寝てるんだ、ていうかあそこら辺皆寝てるじゃねえか、なんだ?睡眠魔法でも誰か使ったのか?..僕も寝ようかな...

次、佐々木さん、..といいたいところだが、流石に女子までは見えないな...…バレないかな?

そう思い僕は内側の胸ポケットからシャーペンを取り出した。

コメント

コメントを書く

「学園」の人気作品

書籍化作品