魔導書と卵達

白川伊吹

1 始めまして

初めて小説を書きます。よろしくおねがいします。



「それでさ、この本!結構いい感じだと思わない?」

僕の名前は青葉樹(あおばいつき)。
今日から白川学園で2年生になる魔法使いです。
今は白川学園に向かって電車を降りて歩いているところです。
そして、僕が昨日買ったこの大きな魔導書を見せているのは..

「んー?...何これ、科学魔法?」

彼の名前は鹿島明(かしまあきら)。
僕と同じで今日から2年生になる魔法使いです。
髪は男にしては長いほうで茶髪。背は僕より小さいです。
仏の様な優しさで僕を毎日癒してくれます。

「そうそう!特にこのフラスコを爆発させるやつ!できたらかっこいいとおもわない?」

「うん...かっこいいとは思うけど危ないね..」

確かにフラスコの破片が刺さったら痛いな..
そんなことを考えていると前が真っ暗になった。

「だーれだ?」

「...涼?」

「正解!よくわかったね〜」

そりゃあ1年生の頃から毎日のように目隠しをされたら誰だかわかるだろう。
彼の名前は中村涼(なかむらりょう)
高校一年生のころからの友達だ。
背が僕よりも高い。黒髪。
いたずら好きな彼には毎日のように事件が発生します...たまに僕も巻き添えを食らうことがあるのでやめてほしいところですね。

「それにしてもなんだその本は、...科学魔法..?」

「そうだよ、科学魔法。昨日買ったんだ、いい感じじゃない?」

「いいねいいね、俺科学魔法大好きだしね、特にこのフラスコを爆発させるやつ、これは面白そうだな。」

こんなやつと同じ考えだなんて、僕も落ちたものだな。

「...樹と同じこと言ってる..」

そんな明の言葉を聞きながら、道の角を曲がると、少し前の電柱の下に女の子が見えた。

「おはよう!佐々木さん!」

僕が手を振りながら近づくとその少女は、こちらを振り向き手を振った。

「おはよう樹くn...私は生まれて初めてそんな大きな本を持ちながら登校している人を見たよ。」

彼女の名前は佐々木光(ささきひかり)。
1年生の後半で知り合った魔法使い。
すっごい真面目で努力家な彼女は美しい黒髪ストレートの髪と、綺麗な小顔を持っているけど..背がすごい小さい。

「あはは、昨日買ったんだー、それにしても佐々木さん、そんなところでなにをしているの?」

彼女は電柱の下でなにかを見るような仕草をとっていた。

「んー?ああ...その..ちょっと新しい魔法を考えててね..」

新しい魔法を考えるのに何故電柱の下に座り込む必要があるのだろうか。

「ふーん..でもなんでそんなとこに座り込んでるの?」

僕は心の中で思ったことを言葉に変えてみた。

「え...あー..いや...その...」

なにやら怪しいぞ、もうちょっと追求してみようかな、と思ったところで仏が現れた

「佐々木さん、急がないと学校遅れちゃうよ?結構時間もないみたいだし..」

何、もうそんな時間か、僕達もそろそろ急いだ方がいいか、

「あ..ああ!もうそんな時間なのね!あ、ありがとう明くん!そ..それじゃいきましょうか!」

「そんなに焦らなくても..ほら!一緒に行こうよ光さん!」

そう言って僕は彼女が立ち上がりやすいように手を差し伸べた。

「あ、ありがとう..」

そういった彼女は僕の手をとる...つっめた!何これ!人の体温じゃねえ!
だが僕も一人の男。ここで手を冷たいなどといったら彼女はどんな顔をするだろうか.......どんな顔をするんだ..?

「ほらー!いちゃついてないではやくいくぞ!バカ樹!」

「いちゃついてなんかないよ!おりょうさん!」

おりょうさんとは僕が1年生の頃涼につけたあだ名というかバカにする時に使う呼び名である。

「んだとぉ!?だれがおりょうだぁ?」

「お前のことだこの...バカおりょう!」

「あ゙あ゙?やるかバカ樹ィ?」

「上等だ、おりょうさんよぉ!前回は俺の魔法に負けてたなぁ?」

「...遅刻しちゃうよ」

明の言葉でお互いが腕時計を見る。

「...うわ!やば!もうこんな時間!?あと3分もあるか?」

「一日目から遅刻とかシャレにならないぜ!...樹!お前のせいだからな!」

涼は走りながらそう言った!

「あ!おいこらまて!俺を見捨てる気か!(?)...そーいえば光さんは?」

「こんな馬鹿どもに付き合ってると遅刻するって言って先に行っちゃったよ」

「oh...」

一緒に佐々木さんと登校できなかったのは残念だが今はそんな場合じゃない!まじで一日目から遅刻とかやばいって!

「...樹も涼も何も変わらないね..」

明はそういいながら僕を追いかけて走り出した。

























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