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ようこそ!生徒会室から異世界部へ!

時塚オイモ

第21話 ようこそ!ステア・ルージュへ!

僕達はある場所に転移していた。そこは、とても広い場所で、見ただけで心が踊ってしまうほどワクワクする場所。RPGゲームをした事がある人なら誰でも喜んでしまうだろう。そう、目の前には…………… とてもファンタジーな街と遠くに見える大きなお城が見えていたのだから。


ルーディナル ステア・ルージュ都市


此処が………『ステア・ルージュ』。なんて存在感なんだ。これこそ、ザ・ファンタジーだよ!そういえば、この前はステア・ルージュの近くの草原の所に転移しただけだったし、急にドラゴンと戦ったり、色々と本当に酷かった。


「優君!この街がステア・ルージュだよ!」


「どうにゃ!驚いたかにゃ!」


希と凛は楽しそうな顔でドヤ顔をする。


「あらあら、うふふふ。希とリィンったら。」


エル先輩はいつも通りな笑顔で楽しそうな2人を見つめていた。


確かに驚いたけど、何で2人がドヤ顔をするのか全く理解が出来ないんだが………


「凄い……本当に凄いよ!」


僕は、この大きい街を見渡しながら呆然な顔をして見惚れていた。


「そうだ!優君は初めて此処に来たんだし、街案内するよ!」


「希!それは名案にゃ!」


2人とも、とても楽しそうな顔ではしゃいでいる…………可愛い……………


「あらあら、うふふふ。2人とも。それは良い案ですが、本来の目的を忘れていますわよ。」


エル先輩がそう言うと、2人とも一瞬固まって、ガッカリした顔で下を向く。


「そうだったよ………」


「クエストがあったんだったにゃ………」


「ですが、クエストまでまだ時間はありますし、優さんに街案内でもしましょうか。」


エル先輩は笑顔で2人に言うと、2人は嬉しそうな顔で喜んでいた。


「やったぁー!」


「それでこそ、女神ウリエルにゃ!」


2人とも、また笑顔ではしゃいで………可愛い…………


「あらあら、うふふふ。では、案内しましょうか。」


僕たちは大通りを歩いていた。右も左も、お店や屋台が並んでいた。すると、何処からか美味しそうな匂いがした。


「にゃ!?このジューシーな匂いは!?」


「行こう!優君!」


希と凛はそう言うと、僕の両手を掴んで突然走り出した。


「えっ!?ちょっ……待っ………だぁぁぁぁぁぁぁ!!」


2人は凄い速さで、美味しそうな匂いがする方に向かった……というか、引っ張られた。


そして辿り着いた所に、一軒の屋台があった。


「にゃー!美味しそうにゃ!」


「優君!これが、この街の名物!」


『ジュリエル・トーンだよ!!』


希と凛は2人同時に、名物の名前を言ってくれた。


『ジュリエル・トーン』。希と凛から聞くには、『クリスタル=トーン』という『銀色の牛』から、100匹に1匹しか出ないと言われる、まるで宝石のように輝く黄金のロースの事で、一度食べると病みつきになり一生忘れられないという事らしい。


でも、確かに凄く良い匂いがするお肉だ。
しかも、焼くにつれて更に光っている。


「おっ!ジュリエル・トーンじゃねーか!」


「本当だ!ジュリエル・トーンですよ!」


ん?後ろから、何処かで聞いた事があるような声が…………


僕は後ろを振り向くと、そこに居たのは…………


「親父!そのジュリエル・トーン全部くれ!」


「あーもう!欲張っちゃ駄目ですよ!順番は守らないと『トルコ』さん!」


「良いじゃねーか!な!『お松』!」


…………誰だぁぁぁぁ!?『トルコ』に『お松』って誰だぁぁぁぁ!完全にあれじゃん!どう見ても『トリ○』に出てくる美食屋『トリ○』と料理人『小○』じゃん!この世界、何時から『トリ○』の世界になったんだよ!てか、もう本当にやばいよ!著作権で訴えられちゃうよ!許可を貰ってるならともかく、無許可じゃん!駄目じゃん!どうするんだよ、これぇぇぇぇ!!


「おっ!希にリィンじゃねーか!久しぶりだな!」


「あ!皆さん!お久しぶりです!」


「久しぶりー!トルコさんにお松くん!」


「元気だったかにゃー!」


ええっ!?この2人、何時の間にトリ○と小○と仲良くなってるんだよ!!僕だけか!この状況がおかしいと思っているのは僕だけなのか!?


「おう!この通り元気だぜ!………ん?ふんふん……おいお松!向こうからもっと美味そうな匂いがするぞ!」


「あっ!トルコさん!それでは失礼します。待って下さいよー!トルコさぁーん!」


もう…………何でもありなのか、この世界……………


「あらあら、うふふふ。やっぱりジュリエル・トーンだったのね。もう、希にリィンに優さんまで食いしん坊だったなんて。」


そう言って、エル先輩とクランは歩きながら合流した。


ちっがーう!希と凛はともかく、僕は何も知らずに2人に引きずられただけだから!僕は別に食いしん坊でも何でも無いですからぁぁぁぁ!


そう思っていると、ジュリエル・トーンの香ばしく、美味しそうな匂いがしてきた。すると、僕のお腹から………


ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ


皆はニヤニヤしながら僕を見つめる。


ち、違う!これはお腹の虫が鳴ってるだけで…………


ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ


ですから!これは、何処かでミサイルが落ちた音で…………


ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ


………………認めますよ!そうですよ!僕はこの匂いを嗅いだ瞬間から食べたくて食べたくてずっと、そわそわしてるほどの食いしん坊ですよ!


僕は顔を真っ赤にして両手で顔を塞いだ。


「はい!優君!」


希は何時の間にか、ジュリエル・トーンを皆の分まで買ってくれていて、僕に渡した。


僕は黄金に輝くお肉をひと口食べた。


「う…………」


「う?」


希はニッコリとしながら、首を傾げる。


「うっまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」


僕の大きな声は、世界を一周したかのように感じた。


てか、何だこれ!肉!?本当に肉なのか!?まるでマシュマロのような柔らかさと高級ステーキのような弾力!それに噛んだ瞬間に、大量に溢れてくる肉のジュース!こんなの……………病みつきになっちゃうじゃないかぁー!!


僕はあまりの美味しさにジュリエル・トーンを勢いよく食べていると、エル先輩は笑顔で次の目的……というか本題を話した。


「うふふふ。優さん。これを食べ終えたら、あの『お城』に行きますよ。」


そう言ったエル先輩は目的地に指をさした。


「え?お城?」


僕はエル先輩が指をさした場所を見ると、そこにあったのは……………


「あれって……まさか……………」


大きな氷と湖に囲まれている、1つの大きな城があった。その姿はまるで、神秘的な芸術的な威風堂々とした姿で、見るもの全てを魅了する程の存在感。その城は、この国を代表する王族が住まう場所。そう……………


『フリューゲル城』という名のお城だった。

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