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ようこそ!生徒会室から異世界部へ!

時塚オイモ

第17話 ようこそ!居候に親子丼を!

僕は大きな声で叫ぶと、皆はとてもびっくりした顔で僕を見つめる。


「びっくりしたぁ!」


「びっくりしたにゃ!」


「あらあら、そんなに驚かれて。」


『いやぁ、中々の声でしたな。』


「ん。ユウ、びっくりした。」


「あ、えっと………ごめんなさい。」


いやいやいや!1番びっくりしたのは僕だから!僕の前世が英雄『ユウ・フォルトシアス』で、その英雄と同じ『魔力』を持ってるとかあり得ないって!僕は普通に生まれてきて普通に暮らしてきた普通の人間なんだよ!そんな事、急に言われたら誰だってびっくりするって!


『おや?これは…………』


そう言って時峰(自称・天の声)は、何かを見て急に焦り出した。


『すまない!どうやら、仕事の依頼のようだ。』


「仕事?」


僕は何の仕事か気になり聞いてみると


『ふっ……まぁ………簡単に言えば、熱ーい麻婆豆腐を食べる仕事だよ。では、これにて失礼。』


熱い麻婆豆腐………って!?結局最後までパクんのかい!!


そして、完全に時峰(自称・天の声)の気配が消えた時、エル先輩が満面の笑顔で喋り出す。


「さて!それでは優さんの正体も分かった事ですし、優さんとクランさんの歓迎会でもしましょうか!」


『さんせーーーい!!』


勇姫と凛は笑顔で同意した。


いや、正体と言っても確定した訳じゃないですよ!まだ悪魔で可能性ですし。でも、歓迎会は嬉しいです!


そして、この日の部活は僕とクランの歓迎会で終了した………のだが…………


18時00分・・・・・・・・・


キーンコーンカーンコーン


『下校時間になりました。まだ、校内にいる生徒は速やかに帰宅して下さい。』


僕達は帰りの準備をしていると、1つ気になる事があった。


「えっと、皆は今から帰る訳だけどクランはどうするの?」


僕がそう言うと、皆は一瞬立ち止まった。そう。皆はその重大さをしっかりうっかり忘れていたのだった。僕も含めて………


すると、クランが僕の袖を掴み僕の顔を上目遣いをしながらそれはもう、可哀想な目でアピールしてくる。それを見てエル先輩が両手を合わせて提案をした。


「では!クランさんの主人である優さんが引き取るというのはどうでしょう。確か、優さんは一人暮らしだとか。」


エル先輩は満面の笑みで言うと、希と凛は目を輝かせながら僕に指をさして叫ぶ。


「それだよ!」


「それにゃ!」


おいおいおい!待て待て待て!何でそうなるんだよ!僕はようやく一人暮らしという夢のような生活を迎えられるようになったというのに………ていうかエル先輩!何で僕が一人暮らししてる事知ってるんですか!?


「うん。ユウと一緒にいる……ダメ?」


クランは悲しそうな目をしながら下から僕の目を見てきた。


そんな可愛い顔に悲しそうな目で見られると断れないじゃないか…………


「…………分かったよ。クラン、家に来る?」


僕は諦めた顔でクランに聞くとクランの表情はあまり変わらないが嬉しそうな声で


「うん。行く!」


そう言って、クランと一緒に帰る事になった。


家に到着し鍵を開けた時、僕は帰る前にエル先輩が言っていた事が気になった。


『あ、優さん。今後クランさんが1人になりますと何かと不安ですし、不便にならないようにこちら側で手配をしておきますわ。それではまた明日。』


手配をしておくって一体どういう事なんだろうか………


そんな事を思っていると、クランは心配そうに僕の顔を覗き込んだ。


「どうしたのユウ?お腹でも痛い?」


「ううん!何でもないよ!お腹も空いたしご飯でも食べようか!」


「うん!ゴハン!ゴハン!」


駄目だな。クランに心配を掛けないようにしないとな。よし!今日のご飯を作ろう!


「ユウ!ゴハンは何ー?」


「今日のご飯は……………」


今日は大変な1日だったなぁ。まさか、僕の前世が異世界では英雄と言われている『ユウ=フォルトシアス』と言われたり、彼女、『クラウ=ソラス』通称『クラン』は英雄『ユウ=フォルトシアス』の精霊剣であったり色んな事を言われて頭が混乱して全てを理解した訳じゃないけど、分かった事は2つだけある。1つは僕の家に1人の女の子が住む事になった事。


そしてもう1つは…………今日のご飯は『親子丼』という事だ。


次の日    4月4日    7時30分


ピピピピッピピピピッピピピピッ


目覚まし時計の音が部屋中に鳴り響き、僕は目覚まし時計を押して起き上がる。


「もう朝かぁぁぁぁ!」


僕は昨日の夜の事を思い出していた。


昨日の夜・・・・・・・・・


『ゴハンーゴハンー』


クランの表情はあまり変化が無く無表情のように見えるが、楽しそうなのは何となく分かった。


『お待たせ!今日のご飯は……親子丼だ!』


僕は、茶碗の蓋を開けて親子丼をクランに見せるとクランはジッと親子丼を見つめる。


『はい。これはクランのスプーンだよ。』


クランにスプーンを渡して、僕は手を合わせた。


『頂きます!』


すると、クランは僕の行動を見て質問をする。


『ユウ。『頂きます』って何?』


そっか……クランは400年も封印されてたから『頂きます』という言葉をしらないのか。


『えっと、『頂きます』っていうのはご飯を食べる時の風習……というか儀式みたいなものかな。ご飯を食べる前は『頂きます』食べ終わったら『ご馳走さま』って言うんだよ。』


『ふーん。分かった。』


そう言うと、クランは両手を合わせた。


『頂きます。』


クランはまだこの世界の事をよく分かっていない。これは、僕が色々と教える必要がありそうだ。明日から教えないと。でも、今はとりあえず…………


『頂きます!』


・・・・・・・・・・・・


という事で、今日からクランに色々と教えないといけないんだけど、どうしよう……今から学校があるし、クランを1人にする訳にはいかないし、かといって学校に連れて行く訳にもいかないし………


僕はクランをどうするか悩んでいると、僕のスマホから一件のメールが届いた。


「こんな朝早くから誰だろう?」


そう言って、メールを見てみるとその相手は何と…………エル先輩だった。


てか、いつの間に僕のメールアドレスを登録してたんだあの人!?


そう思いながらメールの内容を見てみる。


『おはようございます。優さん。朝早くからごめんなさい。今から、急いで生徒会室に来れますか?クランさんと一緒に。』


………………………え?

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