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ようこそ!生徒会室から異世界部へ!

時塚オイモ

第5話 ようこそ!異世界へ!

そして・・・・・・・・・現在。


「エルちゃん!リィンちゃん!足止めよろしくね!」


希はそう言うと、その場で立ち止まり呪文を唱え始めた。


「ええ。リィン、行きますわよ。」


「任せるにゃ!行くにゃよー!」


2人は、怒ったドラゴンが希の所に行かせないように、リィンがドラゴンの周りをグルグルと回って注意を引いている内に、エル先輩が魔法でドラゴンだけ重力を重くし動けないようにしている。


「我が声を聞き、真の力を解放せよ!勇者!勇姫希の名において命ずる!」


希が呪文を唱えていると、希の剣が段々黄金色に染まっていく。そして、呪文を唱え終わると、剣は眩しい程の綺麗な黄金色に輝いていた。


「行っくよーーー!!」


そう言って、希は剣を構えてドラゴンの方に狙いを定める。すると、ドラゴンの近くにいたエル先輩と凛は慌ててその場を離れた。というか、逃げた。何で、そんなに慌てているんだろうか?そう思った時、希の剣先に赤黒いオーラのような物が集まって、どんどん球の形になっていく。そして、希は叫んだ。


「『エクス・プロージョン』!!」


希が技名を叫ぶと、ドラゴンに向かって赤黒い球を放った……というか、投げ飛ばした。


ドラゴンの体は粉々に吹き飛び、技の威力が強すぎたのか、物凄い強風が襲い、更にさっきまでドラゴンがいた場所は綺麗な草原がまだ残っていたのだが、今では綺麗な草原は跡形も無く、まるで核兵器でも使ったような光景が目の前に広がっていた。


「ふー。終わったー!終わったー!」


希は、何事も無かったような笑顔で振り向き僕を見る。いや、それよりも…………


「希さん?今の技は?」


「え?あー!さっきの技ね!『エクス・プロージョン』っていう技だよ!」


「エクス……プロージョン………?」


「そう!エクス・プロージョン!……あれ?どうしたの?優君。」


「『エクス・プロージョン』は『エクス・プロージョン』っていうのは……最強魔法の一種で!杖や魔道具を使い、その技を出したら倒れるほど体力と魔力が消耗するんだよ!なのに……なのに!何で希はそんなに元気なんだ!?そもそも、最強魔法を剣で放つとかその剣は魔剣なんですか?それに、あんなドラゴンを呆気なく倒すとかどんだけ強いんですか!いや、それよりも魔法というのは普通………」


30分経過・・・・・・・・・


「つまり!『エクス・プロージョン』は格好いい名前だけど、剣で技を出すのだから他の名前に変えた方が良いと思うんだ!きっと全国の魔法ファンもそう思っている!うん!」


僕はつい熱くなってしまい、ファンタジーでは定番の大魔法『エクス・プロージョン』についての話を希達にしていたら気付けば、30分以上も話し込んでいた。その所為で、希達の顔は固まっていた。


はっ!………しまったぁぁぁ!?僕とした事がぁぁぁ!小学生の時からファンタジー系のアニメに憧れて、恥ずかしい事に中学生時代に『ブラック・ルール(中二病)』という『ブラッディ・ヒストリー(黒歴史)』を……って、僕は何を語っているんだぁぁぁ!!不味い!落ち着け!雨宮優!冷静になるんだ!今、するべき事は只一つ!希達に僕の黒歴史を知られない事だ!よし!ここは笑顔で!


「って、友達が話し込んでいたのを思い出したんだ!」


僕は、笑顔で誤魔化そうとしたが………


「嘘だよね。」


「嘘にゃ!」


「嘘ですわね。」


くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!


「それはさて置き、大丈夫でしたか?優さん。」


エル先輩が話を変えて僕に怪我などしていないか聞いてきた。ありがとうございます!やっぱりエル先輩は天使です!それに、良い匂いもする……てか、顔近っ!?


「はっ!だ、大丈夫です。それよりも、さっきのって……」


「ええ。ドラゴンですわ。でも、変ですわね。普通はこのような草原にドラゴンが現れる筈が無いのですが。」


「まぁ、細かい事は気にしなくていいにゃ!もう、終わった事にゃんだからにゃ!」


「あ、あの!此処って一体何処……なんですか?」


僕は、此処へ来てずっと皆に質問したかった事をようやく質問した。


「あらあら。そう言えばまだ説明していませんでしたね。ここは異世界、『ルーディナル』の東にある都市『ステア・ルージュ』という場所です。優さんにも分かりやすく言いますと、『ルーディナル』が『地球』で『ステア・ルージュ』が東京の様な所ですわ。ですが、異世界と言っても私達的には向こう側が異世界なのですけどね。」


エル先輩は笑顔でそう言うと、この世界に住んでいる種族の事や皆の事を話し始めた。

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