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ようこそ!生徒会室から異世界部へ!

時塚オイモ

第4話 ようこそ!生徒会室へ!

勇姫さんが僕の所に来た瞬間、また皆からの視線を感じる……よく見たら、勇姫さんの後ろに凛もいる。僕は一体何事なんだ!?と思いながら、とりあえず冷静に落ち着いて周りの目線を気にしながら頷く。


「そうだけど、どうしたの?」


すると勇姫さんは、僕に沢山の敵を作るような発言を笑顔で何の躊躇もなく、さらっと言った。


「これから一緒に来て欲しい所があるんだけどいいかな?ご飯も一緒に食べよ!」


クラス全員が一斉に騒ぎ出す。って!何ですかー!?この展開は!怖い!幸せな事が起こり過ぎて何か怖い!でも、折角誘ってくれたのに断るのは悪いし、断ったら皆の目線が怖いし……よしっ!


「ええ。良いですよ!」


僕は笑顔で安全且つ冷静な判断をした。まぁ、元々断る理由なんて無かったしね。


「良かったぁ!じゃあ、今から行こ!」


勇姫さんは天使のような笑顔で僕の手を掴んで何処かへ走り出し、凛も一緒に走り出す。こらこら!廊下は走ったら駄目だろ!と思うものの自分も走ってるので注意が出来なかった。すると、色んな所から殺気の気配を感じる。いや!どうすればいいんだよ!!そう思いながら、とりあえず勇姫さんに引っ張られるがまま何処かへ移動していた。すると勇姫さんは突然足を止めた。


「着いたよー!」


「到着にゃー!」


「えっ!?ここは………」


僕は驚いた。何故なら、目の前には高価そうなドアがありそのドアの上には……………『生徒会室』と書かれた紙が貼ってあったのだから。


………え?ええっ!?生徒会室ー!?僕、何か悪い事しましたか!何で生徒会室に連れて来られたんだ!一体何をされるんだ?僕は胸の鼓動を必死に抑えていると凛が勢いよくドアを開けた。


「たっだいまー!!」


「お帰りなさい。あら優さん、いらっしゃい。突然呼び出してごめんなさいね。」


そこには、黒くて大きくこれもまた高価そうなソファの所に金髪縦ロールで胸が大きい女性が座っていた。というか、瓜神先輩だった。


「えっと……何で僕は此処に連れて来られたんでしょうか?」


僕は、今の状況が全く理解出来ず、とりあえず一番質問したい事を質問した。すると、瓜神先輩が真顔で喋る。


「それは……率直に言います。貴方は特別な、それも異例な類の人間なのです。」


「…………はい?」


特別?異例?瓜神先輩は一体何を言っているんだ?そもそも、その言葉は全然理由になっていないと思うんですが……てか、更に理解出来なくなってしまったんですが!


「いきなり何を言っているのかと思っても仕方ありません。ですが、信じて欲しいのです。私は人の『力』・『体力』・『精神』などが分かるのです。今朝、貴方を調べさせて頂きました。」


今朝……?あっ!もしかして、瓜神先輩が僕のおでこに手を当ててたあの時か!


「そして結果、力は一般の人と同じで体力も一般の人と同等でした。しかし、精神だけは…………分からなかったのです。このような事は初めてです。『精神』というのは『魔力』と同じ。言わば精神が強い人程、魔力が強くそして魔法が使えるようになるのですが、普通の人間の精神はたかが知れている程、小さいので魔法が使えません。ですが、優さん。貴方は精神が小さいどころか、全く分かりませんでした。」


僕は、さっきから何を言っているのか分からなかった。でも、何でそんな事が分かるのか不思議に思ったので聞いてみた。


「どうして、瓜神先輩はそんな事が分かるんですか?」


「うふふふ。それでは、少し出掛けましょうか。」


そう言うと、瓜神先輩はソファから立ち右手を出して急に呪文のような言葉を唱え始めた。


「え?出掛けるって……何処へ?」


不思議に思いながら、僕は瓜神先輩に聞くと


「大丈夫!見てたら分かるよ!」


そう言って、勇姫さんは笑顔で瓜神先輩を見る。


「汝。我が声を聞き、異界の門を解き放ちなさい。承認せよ。我が名はウリエル=チェシル。」


僕は驚き過ぎて声も出なかった。何故なら呪文のような詠唱が終わった瞬間、室内にさっきまで無かった少し大きい扉が現れたのだ。そして、更に瓜神先輩が現実離れした信じられない言葉を笑顔でサラッと言った。


「何処へですか?勿論。『異世界』ですわ。」


な、何がどうなってるんだ!?異世界?そんなの小説か漫画だけの話じゃないんですか!?


「う、瓜神先輩?何を言ってるんですか!てか、この扉は何ですか!てか、どうやって出したんですか!?」


ツッコミたい事が多過ぎるのもあるが、目の前で起きた現状に完全に混乱していた。すると、瓜神先輩は笑顔で


「あらあら、うふふふ。そうですわね。いきなり異世界なんて混乱してしまいますわよね。でも、入ってみたら分かりますわ。あ!それと優さん。」


そう言って自分の両手を合わせる。


「な、何ですか?」


「私の事は『瓜神』ではなく『エル』とお呼び下さい。」


ええっ!?何で今なんですか!てか、突然すぎます!嬉しいですけど!いや、そうじゃなくて今の状況を教えて頂けないでしょうか!瓜………エル先輩!!もう色々と急展開過ぎて頭とツッコミが追いつかないですよ!


「は、はぁ……分かりました。エル先輩。」


エル先輩の名前を言うと、隣から


「はい!はーい!」


元気な可愛い声が聞こえたので横を向くと勇姫さんが笑顔で何故か挙手をしていた。


「何かな?勇姫さん?」


「じゃあ!じゃあ!私の事も『勇姫』じゃなくて『希』って呼んで欲しいなぁ!」


希は満面な笑顔で僕を見る。………ハッ!あまりの可愛さに見惚れてしまった!


「分かった。よろしく!希!」


「うん!こちらこそよろしくね!優君!」


そう言って、希は僕の手を引っ張り勢いよくその先に何があるか分からない未知の扉を開けた。これから見る光景はきっと、楽しくて小説や漫画にも出てくる新世界なのだろう!そして、僕達は異世界で旅をして沢山の人達と出会いモンスター達と戦い、最後はドラゴンと戦って英雄となるのだ!僕はドキドキしながら眩しい光に一度目を閉じすぐに開ける。するとそこには……………


太陽が眩しく輝く程の青い空に空気が美味しく気持ちの良い風。綺麗に揺らぐ草原。そして…………『ドラゴン』がいました。

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