馬鹿と天才は紙一重 鼎学園編

奏薇

第5話「鼎学園体育祭・通称大逝祭 開幕戦」

登場人物
(前回と同じなので前略)
御薬袋 力(みないちから)
當童 朗已(とうどうろい)
枝垂 優奈(しだれゆうな)
伊奘 故涛(いざなこれなみ)





Shibai & Izana side
Subjectivity : Shibai

今回の開幕戦のルールはバスケットボールのようだ。
公式ルールにプラスして「スキルの使用を認める」というものと「ボールを破壊したチームは強制的に敗退」というものが追加される。
超次元バスケットボールとでも言っておこうか。
人数違うんだしPW不利じゃない?と思う人もいるかもしれないが、安心してほしい。
PWは強いから1人くらいのハンデはハンデのうちに入らない。
見ていればわかる。

伊「肋助…誰に話しているの…実況忘れないで…」

司「…あっ!すまない」

伊「構わないから実況続けて」

司「おっと…早速PWがシュートしましたね…」

伊「でもやはりT'poも強い。弖蠹蘿君がボールの勢いを「完全消滅」させてしまいました。すぐ自由落下を始めます。」

司「それに対しPWは豊富の「吶喊」を軸に、神裂、没幡で攻め上がっています。神裂は速いですね。ほとんど肉眼では見えません。」

伊「それに対しT'poは…戒君が速いですね…神裂に追いつくほどの速さです…戒君は将来有望ですね…」

司「おっと!神裂遂に大海原戒にボールを取られた!だがその先には枝垂が待ち構えていた!PWの連携には勝てないのか…!?」

やはり没幡の司令塔としての能力はとても高い…
やはり没幡に四字熟語を充てるならば『臨機応変』かな。


a few days ago … 


伊「ところで肋助、」

司「ん?どうした、故杉?」

伊「この時期になって前、御薬袋後輩の「百薬」能力と私の「創造」能力が化学反応を起こしたんだよね。それで私の「創造」能力がいままでLv.5だったのがLv.7まで上がってついでに『全』が付いた。」

司「凄いじゃないか…ついTGKでは朗已か優奈が先に『全』を習得するかと思っていたよ…」

伊「私もそう思っていたのだけれど…まあ嬉しいことだからいいんだけどね、今年は大逝祭でしか発揮できないって考えるとちょっと悔しいかな。」

司「幼馴染に先を越されるとはな…いつも俺が先を越していたのに…まあ、今年はどっちにしろ最後だし暴れますか。」

伊「そうだね。故涛にも伝えとくよ。」

司「おう。目指せ優勝。朗已達の今後も楽になるしな。」


a few days passed …
(大逝祭開幕戦)

T'po side
Subjectivity : Tetora

ヤバい…
押されてきてる…
やっぱつよいな、PWは。
だけどここで気抜いたら國彦に悪い。
面目が立たない。

弖「瑠璃ちゃん!右行って!戒のアシスト!」

朴「了解です!」

戒「瑠璃子!「白夜」!」

朴「戒先輩!「波乖」を!」

警「面白くなってきたぁ!」

警、六、艦「「「 「海」発動」」」

瞬間、フィールドがとても明るくなった。
と、その刹那、現れたと思った「海」が一点に凝縮され、水素原子と酸素現に分かれ、核分裂反応を起こした。
人が死ぬことはないだろうが、負傷はするかもしれない。
國彦、すまん。

PW side
Subjectivity : Shibata

枝「ひゃっはぁぁぁ!面白くなってきたぁぁぁぁぁ!」

優羽、騒ぎすぎだろ。
でも確かに、これは面白い。
強さも尋常じゃない。
だがそれと同時に、集客力も半端じゃない。
きっと今の一撃で今頃全日が沸いていることだろう。
相手が数人負傷してしまうかもしれない、なんて撥斁なら考えていてもおかしくないが、甘いな。
致命傷にさえならなければ天智の「全治」がある。

麓「っ…いったたた…」

神「奴ら…奥の手を使ったわね…私たちはまだ使ってないのに…見せびらかしてどうするn」

豊「 「全治」!」

神「今の発言はなんだったの…ちょっとくらいかっこつけさせてよね、天智」

豊「何言ってんのよ…哉御も諸刃も内出血が見えるわ、相手が奥の手使ったんだから私たちも見せていいじゃない」

麓「といっても、本当の奥の手はまだ國彦先輩が入学してから俺達以外に一度も見せてないじゃないですか」

豊「そうね、まあでもそれは発動しなくても構わないんじゃなi」

没「 「過堕加重」「破壊」戦神よ、我に力を与えよ。」

奴らめ…
調子乗りやがって…
俺が本気出せば余裕で勝てるってのを見せてやる…

豊「あーあ。相手のチーム國彦に本気出させちゃった。でもそんなチーム5年間で初めてじゃない?凄いわね。」


Shibai & Izana side
Subjectivity : Shibai

司「おっと…試合展開が急にT'poに傾いたと思ったらまたPWに移ったぞ…もうこれは超次元バスケの域を越えている…そうか…今は0 対 0で残り時間5秒か…これは得点決めた方が勝ちですn…あ、没幡が入れた。てことは…」

伊「PWの優勝です。公式戦でPWに勝利するチームが出るかと思ったら残念ながらってとこですね…」

司「さて、開幕戦も終わったので、あとはみなさん食事でも演奏でも腕相撲でも好きなことして前夜祭を楽しんでください。See you next time ! 」



あ と が き

今回も読んで頂きありがとうございます。

こういう闘いって書きづらいですね。

チームについて書くことが多くなると思いますが、時々また大逝祭とか球技大会とかのことについて書いていくと思います。

今の時系列はバラバラですが、年度が変わったら(リアルがこの小説の時系列と同じ5月になったら)リアルと小説の中の時間経過なるべく合わせたいと思っています。

次の話では今日活躍した司馬懿君とか、伊奘君とかのいるチーム「TGK」について書きます。

次回もよろしくお願いします。

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