妹はこの世界でただ一人の味方
あるなしクイズ
今回は本編と全く関係ない完全な番外編です。なので今回の設定は次回以降なかったことになります。ただ遊ぶだけの回になりますので、まぁなんか「ふーん」って感じで読んでください。
時刻はもうすぐ夜に差し掛かる頃、2人は椅子に座っていた。その表情は苦痛に染まっていた。
「暇だな。」
「そうだね。」
私はお兄ちゃんの顔見てるだけで退屈ってことはないんだけどね。
つまるところ、何もすることがなかったのだ。しようと思えば街に出かけるなり(顔ばれはしているが)ストアでなにかを買うこともできた。
しかし2人はそれをしなかった。否、できなかった。
「なんで魔法が使えないんだろうね・・・。」
「さぁ・・・原理を知らないからなんとも言えないな。」
今朝から学たちは魔法が使えなくなっていた。それの原因は分かるはずもなく、また収納にしまっていた物も取り出せないためほとんど時間を潰すものがなかった。
「お兄ちゃん・・・。」
お兄ちゃんは暇をしてるみたいだし、私もお兄ちゃんとの交流は深めておきたい。
「なんだ?」
「あるなしクイズやらない?」
「うわっ・・・懐かしいな。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここであるなしクイズを知らない人のために説明しましょう。
どういうクイズかというと、片方は何かがあるもので、もう片方はその何かが無いもの。
「何か」はそのときに出題する人が考えます。
例えば「灯り」にはあって「ライト」には無い。
「木の実」にはあって「葉っぱ」には無い。
「ザクロ」にはあって「マンゴー」には無い。
答えは色が言葉に含まれているかいないかです。
「灯り」には「赤」。
「木の実」には「黄」。
「ザクロ」には「黒」。
頭が柔らかい人はすぐに解けたでしょう。昔僕がよくやっていました(一人で)
注意)このゲームは二人以上を想定して作られたものです。一人だと問題を考えることしか出来ませんよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とりあえず最初に二人は三分間問題を考える時間を作った。なんの音もしない空間で学は腕を組み、結衣は目を瞑って考えていた。
「「最初はグー、ジャンケンポン。」」
学がグー、結衣がパーだったため、学からのスタートになった。
「じゃあまずは簡単な問題からな。『肉にはあって、魚にはない』『西にはあって東にはない』『葉っぱにはあって、茎にはない』まずは3つでどうだ?」
「う〜ん・・・。」
こういうクイズに頭の良さはあまり関係ないんだよね。発想を工夫して・・・。
結衣は一瞬考えたが、すぐに答えが出た。
「九九・・・かな?」
「早いな。正解だ。2×9、2×4、8×8だな。じゃあ次は結衣の番だ。」
正解したことが嬉しいのか、若干笑顔の結衣は嬉々として問題を出した。
「じゃあ次は私の番ね。『もずくにはあってワカメにはない』『キリンにはあってゾウにはない』『井戸にはあって水道にはない』どう?分かる?」
私はこれしか思いつかなかったし・・・やっぱり頭固いなぁ。もっと柔らかければお兄ちゃんみたいになれると思うのに。
「・・・1分時間くれ。」
学は悔しそうにそう言うと目を瞑って考え始めた。
・・・お兄ちゃんがすぐに解けない問題なんだ。意外といい線行ってたんだ。
そしてたっぷり一分間時間を使った学は恐る恐るといった感じで口を開いた。
「あるの方は一文字消すと曜日になるってことか?」
「正解だよ。やっぱり時間をあげちゃえば解かれちゃうね。」
「そうだな。次は俺の番・・・と言いたいとこなんだが、三分間で一問しか考えられなかったんだ。結衣は思いついたか?」
ドキリと結衣の心臓が一瞬だけ強くうった。しどろもどろになりながらも結衣は答えた。
「できたって言えばできたし・・・できなかったって言えばできなかったかな。」
「まぁいいや。一応出してくれよ。」
どうしよう・・・流石にこんなのは・・・いや、お兄ちゃん、学なら大丈夫にはず。
いつのまにか結衣の薬指にはキラリと光る指輪が。それを見た結衣は小さく笑い、問題を口にした。
「ちょっと変だけど・・・『昔の私にあって、今の私にもある』『昔のお兄ちゃんにはないけど、今のお兄ちゃんにはある』どうかな?」
「あー・・・簡単だな。」
それを聞いた結衣は恥ずかしそうにしながらも嬉しそうな表情を隠せなかった。
「答えは恋愛感情だな。好きだぞ結衣。俺の奥さん。」
「私も大好きだよお兄ちゃん。ううん、私の旦那さん。」
二人の唇は互いに吸い寄せられていき・・・。
ポスッ
「・・・ほぇ?」
「もう10時過ぎたぞ。寝すぎると鬱になりやすいし、体重も増えやすい、寿命も縮んでいいことなんてないぞ。」
学が枕を結衣の顔へ落としたことで結衣は眠りから覚めた。そして自分がどんな夢を見ていたかも。
「・・・ごめんお兄ちゃん。十分だけ待ってくれない?あとで行くから。」
「分かった。じゃあとでな。」
音を立てながら扉が閉まり学が落ちるのを確認すると、結衣は布団にくるまって、ベッドの上を転がった。器用なことに落ちない程度の速さだった。
いやいやいや!流石にあれはない!恥ずかしいし、お兄ちゃんにも申し訳ない!願望入り過ぎでしょ!ああああああああああああ!!
・・・今日お兄ちゃんの顔見れないなぁ。
おまけ
「顔赤いけど熱でもあるのか?」
結衣の顔を覗き込んだ学だが、すぐに顔をそらされてしまう。
「熱はないから大丈夫。自分が情けなくて・・・。」
「??」
学がそのことを知ることはない。
-------------------------------------------------
以下作者のコメント
夢オチですね。一番簡単な終わり方です。おふざけというか日常はとりえず終わりにして次からは本編に戻ります。
まーテストの点数が悪過ぎたせいでスマホが没収されるかもしれませんが、タブレットでなんとか更新していきたいと思います。更新の仕方が分かればですけどね。
そうそう、僕が小説を書いているのは基本的に知人に入ってません。二人例外はいるんですけど、同じマンションの人が書いているのを知っていたらしく、死にたくなりました。黒歴史絶賛更新中ですもんね。
今年夏コミ行く人いますか?僕は売り子としていきますよ。もしかしたら・・・ってことがあるかもしれませんね。まぁどこの売り子までは言えませんけど。
それじゃあサッカー日本代表を応援しましょう!
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時刻はもうすぐ夜に差し掛かる頃、2人は椅子に座っていた。その表情は苦痛に染まっていた。
「暇だな。」
「そうだね。」
私はお兄ちゃんの顔見てるだけで退屈ってことはないんだけどね。
つまるところ、何もすることがなかったのだ。しようと思えば街に出かけるなり(顔ばれはしているが)ストアでなにかを買うこともできた。
しかし2人はそれをしなかった。否、できなかった。
「なんで魔法が使えないんだろうね・・・。」
「さぁ・・・原理を知らないからなんとも言えないな。」
今朝から学たちは魔法が使えなくなっていた。それの原因は分かるはずもなく、また収納にしまっていた物も取り出せないためほとんど時間を潰すものがなかった。
「お兄ちゃん・・・。」
お兄ちゃんは暇をしてるみたいだし、私もお兄ちゃんとの交流は深めておきたい。
「なんだ?」
「あるなしクイズやらない?」
「うわっ・・・懐かしいな。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここであるなしクイズを知らない人のために説明しましょう。
どういうクイズかというと、片方は何かがあるもので、もう片方はその何かが無いもの。
「何か」はそのときに出題する人が考えます。
例えば「灯り」にはあって「ライト」には無い。
「木の実」にはあって「葉っぱ」には無い。
「ザクロ」にはあって「マンゴー」には無い。
答えは色が言葉に含まれているかいないかです。
「灯り」には「赤」。
「木の実」には「黄」。
「ザクロ」には「黒」。
頭が柔らかい人はすぐに解けたでしょう。昔僕がよくやっていました(一人で)
注意)このゲームは二人以上を想定して作られたものです。一人だと問題を考えることしか出来ませんよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とりあえず最初に二人は三分間問題を考える時間を作った。なんの音もしない空間で学は腕を組み、結衣は目を瞑って考えていた。
「「最初はグー、ジャンケンポン。」」
学がグー、結衣がパーだったため、学からのスタートになった。
「じゃあまずは簡単な問題からな。『肉にはあって、魚にはない』『西にはあって東にはない』『葉っぱにはあって、茎にはない』まずは3つでどうだ?」
「う〜ん・・・。」
こういうクイズに頭の良さはあまり関係ないんだよね。発想を工夫して・・・。
結衣は一瞬考えたが、すぐに答えが出た。
「九九・・・かな?」
「早いな。正解だ。2×9、2×4、8×8だな。じゃあ次は結衣の番だ。」
正解したことが嬉しいのか、若干笑顔の結衣は嬉々として問題を出した。
「じゃあ次は私の番ね。『もずくにはあってワカメにはない』『キリンにはあってゾウにはない』『井戸にはあって水道にはない』どう?分かる?」
私はこれしか思いつかなかったし・・・やっぱり頭固いなぁ。もっと柔らかければお兄ちゃんみたいになれると思うのに。
「・・・1分時間くれ。」
学は悔しそうにそう言うと目を瞑って考え始めた。
・・・お兄ちゃんがすぐに解けない問題なんだ。意外といい線行ってたんだ。
そしてたっぷり一分間時間を使った学は恐る恐るといった感じで口を開いた。
「あるの方は一文字消すと曜日になるってことか?」
「正解だよ。やっぱり時間をあげちゃえば解かれちゃうね。」
「そうだな。次は俺の番・・・と言いたいとこなんだが、三分間で一問しか考えられなかったんだ。結衣は思いついたか?」
ドキリと結衣の心臓が一瞬だけ強くうった。しどろもどろになりながらも結衣は答えた。
「できたって言えばできたし・・・できなかったって言えばできなかったかな。」
「まぁいいや。一応出してくれよ。」
どうしよう・・・流石にこんなのは・・・いや、お兄ちゃん、学なら大丈夫にはず。
いつのまにか結衣の薬指にはキラリと光る指輪が。それを見た結衣は小さく笑い、問題を口にした。
「ちょっと変だけど・・・『昔の私にあって、今の私にもある』『昔のお兄ちゃんにはないけど、今のお兄ちゃんにはある』どうかな?」
「あー・・・簡単だな。」
それを聞いた結衣は恥ずかしそうにしながらも嬉しそうな表情を隠せなかった。
「答えは恋愛感情だな。好きだぞ結衣。俺の奥さん。」
「私も大好きだよお兄ちゃん。ううん、私の旦那さん。」
二人の唇は互いに吸い寄せられていき・・・。
ポスッ
「・・・ほぇ?」
「もう10時過ぎたぞ。寝すぎると鬱になりやすいし、体重も増えやすい、寿命も縮んでいいことなんてないぞ。」
学が枕を結衣の顔へ落としたことで結衣は眠りから覚めた。そして自分がどんな夢を見ていたかも。
「・・・ごめんお兄ちゃん。十分だけ待ってくれない?あとで行くから。」
「分かった。じゃあとでな。」
音を立てながら扉が閉まり学が落ちるのを確認すると、結衣は布団にくるまって、ベッドの上を転がった。器用なことに落ちない程度の速さだった。
いやいやいや!流石にあれはない!恥ずかしいし、お兄ちゃんにも申し訳ない!願望入り過ぎでしょ!ああああああああああああ!!
・・・今日お兄ちゃんの顔見れないなぁ。
おまけ
「顔赤いけど熱でもあるのか?」
結衣の顔を覗き込んだ学だが、すぐに顔をそらされてしまう。
「熱はないから大丈夫。自分が情けなくて・・・。」
「??」
学がそのことを知ることはない。
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以下作者のコメント
夢オチですね。一番簡単な終わり方です。おふざけというか日常はとりえず終わりにして次からは本編に戻ります。
まーテストの点数が悪過ぎたせいでスマホが没収されるかもしれませんが、タブレットでなんとか更新していきたいと思います。更新の仕方が分かればですけどね。
そうそう、僕が小説を書いているのは基本的に知人に入ってません。二人例外はいるんですけど、同じマンションの人が書いているのを知っていたらしく、死にたくなりました。黒歴史絶賛更新中ですもんね。
今年夏コミ行く人いますか?僕は売り子としていきますよ。もしかしたら・・・ってことがあるかもしれませんね。まぁどこの売り子までは言えませんけど。
それじゃあサッカー日本代表を応援しましょう!
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コメント
さらだ
手伝う人は福島から来ますよ(笑)しかも個人的にはきついジャンルなので頑張ります。
さらだ
有難う御座います。こうして見て頂けるのはとても嬉しいです。
ミラル ムカデ
夏コミ行きたいですぅ~
でもボク田舎なので……
売り子頑張ってください
瑠璃
頑張ってください
いつも応援してます!
さらだ
いつもいつもコメント有難う御座います。