妹はこの世界でただ一人の味方

サラダアブラ

意味深

学は眠りから覚めて、久しぶりの感覚に襲われた。それをするのは数年ぶりだった。

「・・・寝坊した。」

窓から見える景色はもうお昼だった。

結衣は朝食どうしたんだ?適当に食べてればいいんだが・・・。それよりも昨日のことが心配だ。どんな顔して会えばいいんだよ。
いつも通りで大丈夫だよな?
いや、まずは寝坊したことを謝らないとな。そのせいで朝食食べ逃してると思うと自然と罪悪感が込み上げてくるな。

学はそんな事を考えながら、部屋を出ると目の前に結衣が座っていた。
学が出てきたことに気がついた結衣は目をキラキラさせた。
反対に学は、いきなりいたことに驚いて心臓の鼓動が速くなった。
ある程度学が落ち着くと、学はジト目で結衣を見つめた。

「どれくらい待ってたんだ?」

「う〜ん・・・朝の8時くらいからかな?だから4、5時間くらい?」

「結構待ってんだな・・・朝食は?」

「食べてないよ。1人で食べたって味気ないから。」

「そりゃ悪かったな。今から作るから。」

「あっ!待って!今日は私が作るよ。」

学は視線を下に降りる階段から結衣へと変えた。その顔はうずうずしているような感じだった。
学は何かあるのだろうと思い、それを承諾した。

「分かった。じゃあ今日一日頼む。」

「はーい。任されましたぁ。」

トコトコと小走りでキッチンへ行く結衣を見て、学は静かに安堵の息を漏らした。

特に変わった反応はなかったから大丈夫そうだな。結衣もあんまり気にしてなさそうだったし、しばらくはこのままの生活でいいか。

そう考える学とは裏腹に、結衣は焦っていた。

こんな態度で大丈夫だったかな!?昨日あんなことしたのに・・・。反応しなかったからなんとも思ってないのかな?う〜・・・気になる。
ま、まぁ今はご飯だね、ちゃんと美味しいって言われるくらい作れるようにしないと。
・・・お兄ちゃんならなんでも美味しいって言いそうだけど・・・。

結衣はどんな変な料理を出してもそう言いそうな学を思い浮かべながらキッチンへと足を運ぶのだった。




学は結衣がご飯を作っている合間の時間に一冊の本を読んでいた。剣に関する本で、日本刀と西洋剣の違いについて書かれていた。

なるほど・・・日本刀は薄いため折れやすいのか。代わりに相手を斬り裂くことに特化している。
逆に西洋剣は分厚い刀身を持ち、両側に刃がついているのがほとんどなのか。武器そのものが重いから、たとえ刃が折れても鈍器として使える。さらに突き刺すことにも特化してる・・・全然知らないことだったな。

刀を自分で作ってみようと思った学は興味本位に本を買って読んでみたが、これが思った以上に深く読みふけっていた。
実際、西洋剣では斬れなかった氷が日本刀では斬れた実績もある。そういう意味では日本刀は折れやすいながらも威力は強いことがわかる。

「ただなぁ・・・。」

最悪スキルを習得すれば職人レベルの刀を作ることはできそうと学は思っていた。しかし今以上の斬れ味・・・もっと正確にいうのであれば魔物や魔族にも通用する刀が欲しかったのだ。
そんな刀が作れるのかどうかという疑問が湧き、どうしても学は行動に移せなかった。

「ま、考えても仕方ねぇか。とりあえず下に降りるか。」

学はその本を机に置き、結衣が料理をしてるであろう一階へと足を向けた。その後、学にとって最悪なことが起きるとは知らずに・・・。



ポケットに手を突っ込んだまま歩いていた学が曲がり角を曲がろうとした瞬間、目の前に走って来た結衣が現れてぶつかった。

結衣はぶつかった衝撃で尻餅をついてしまい、たまたま履いていたスカートの中から下着が学の視界に入った。結衣は即座にスカートで下着を隠すように抑え、真っ赤になった顔で学を見上げた。
学は昨日の今日という事もあり、若干気まずさを覚えながらも黙って手を差し伸ばした。結衣はその手を掴み、持ち上げられるように立たされた。
学は手を離そうと動かしたが、結衣が手のひらを指でなぞってたりしたせいで離すことができなかった。


結衣の小さい手が俺の手をなぞってるって・・・少しくすぐったいんだが。ていうか一体なんの意味があって・・・。

結衣は熱心になぞっていて、側から見たらキチ○イにしか見えないだろう。しかし学がそんな事を思うはずもなく、ただ結衣に手を預けるのだった。



それから手が解放されたのは数分後のことだった。結衣は「またやっちゃった...」などと小声で言っていたが、学は意図が理解できなかった。

「言いそびれたけどぶつかって悪かったな。」

「あ、ううん。走ってた私も悪かったし・・・って! 忘れてた!ご飯できてたんだった!」

「・・・冷える前に急いで食べるか!」

「うんっ!」

学と結衣はキッチンまで走って行くのだった。






「ふ〜・・・美味しかった。ご馳走様。」

「お粗末様でした。口にあったようで良かった。」

一言で言えば結衣の料理は昼間に食べるものではなかった。しかし豪華に盛りつけられていて、味付けも学の好みにバッチリだった。
一体どこで好みの味を知ったのか不思議で仕方のない学だったが、特に気にはしなかった。
料理のメインは肉で、前に街で買った高級肉を存分に使っていた。
高級肉というだけあって、柔らかくいつまでも食べれそうな肉だった。

「結衣、明日何が食べたい?なんでもいいぞ。」

「なんでもいいの?」

「もちろん。」

結衣はうーんっと唸りながら考えていて、学は長考の予感がしたので紅茶を飲もうと、お湯を沸騰させていた。そしてお湯が沸騰して、2人分の紅茶を作り終えた頃に結衣は結論づけた。

「決まったよ!」

「ん。紅茶いれたから飲みな。それで何がいいんだ?」

学はそう言ってから紅茶を一口飲んだ。紅茶が学の口の中に入っている時、結衣は言った。

「私は学が食べたい(意味深)!」

「げふっ!がはっがはっ!」

学は器官に紅茶が入ったようで咳き込んでいた。危うく吐き出しそうになった口を拭うと、紳士のような笑顔で聞き返した。

「なんて言ったんだ?」

「学が食べたい(意味深)。」

「却下。」

「・・・なんでもいいって言ったのに。」

ぶーたれる結衣を横目に学はどこでそんな言葉を覚えていたのかという考えが頭の中で回っていたのだった。

余談だが、結衣が明日学に作って欲しい料理はシチューになった。



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以下作者のコメント
この三日間はあまり面白いネタがありませんでした。特に話す事もないですね・・・。
あ、『昨日の今日で』という言葉を使いましたが、正直使い方があっているのか分かりません。もし間違ってたら教えてください。一応独自では調べたんですけど、勘違いという事もあるかもしれないので。

そういえば六月って9回土日があるんですよ。その内6回が予定が入ってて潰れるんですよ。しかも日曜日全滅(笑)
受験が近づいたせいですかね・・・。

・プール大会
・陸上大会
・数検
・英検
・塾
・塾テスト

上2つとかどうでもいいものですね。部屋に引きこもってたい・・・。←ニート発言禁止

時間も時間なのでこれで失礼させていただきます。

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コメント

  • サラダアブラ

    大胆な子だよ...

    1
  • ノベルバユーザー284939

    大胆な子やな

    2
  • サラダアブラ

    タッツーさん。有難う御座います。これからもよろしくお願いします。

    1
  • サク. ap

    追い付きました!
    読んでいて楽しかったです‼
    自分も去年、受験生でした。
    ※一応今も受験生ですが
    現実から目をそむけてます(笑)
    これからも続きを楽しみにしています!でも、キツいときは勉強優先ですよ❗応援してます(^o^)v

    2
  • タッツー

    フォロー1000人越えおめでとうございます。(1日で)全話読ませて貰いました。とても面白かったです。これからも頑張って下さい。

    2
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