妹はこの世界でただ一人の味方

サラダアブラ

愛しの妹

13階

ズガァァァァァァン!!!

ダンジョンの上層部・・・13階で魔物が吹き飛ばされる音が響いた。吹き飛ばされたのは体力と守りに定評がある魔物だった。吹き飛ばされた先で、魔物は立ち上がった。見た目はほとんど人で、下の階で見たゴーレムのようだった。
対する学と結衣の顔や、服は砂で所々汚れていた。何度も攻撃を加えても立ち上がり、なかなか死なないゴーレムを見て段々とイラついていた。

「またか・・・あと何回攻撃すれば終わるんだよ・・・。」

「ていうかちょっとずつ数も増えて来てるんだけど。・・・このままじゃ押されるよね?」

今でこそ2人は一体ずつ戦っているが、その戦ってるゴーレムの後ろには新たに3体が見えていた。しかしその動きは遅く、戦いの時以外は行動が違うことを意味していた。

「こいつら魔法反射してきたからちょっとめんどくさいな・・・。いっそのこと上級に上げるか?」

「・・・それだと周りが壊れるかもしれないんじゃない?」

2人の会話は中断された。先ほど吹き飛ばしたゴーレムが2人に襲いかかったためだ。
学は流れるように相手との距離を詰めると、全力で蹴り飛ばした。
結衣は相手の攻撃を避けた後に蹴り飛ばした。2人の行動は違うものの、お互いの邪魔にはならないようにリズムを取ってある。
2人はなんとも思っていないが、戦闘中にお互いのことを考えて行動できるのは上位ランクの人にしかできない芸当なのだ。

「まただ・・・また立ち上がったぞ。どうすりゃいいんだよ。こうなったら強行突破でもするか?」

「ま、まあそれは最後の手段って事で・・・。にしても本当に倒れないね。知識がないって本当に不利だね。」

「そうだな・・・。帰ったら知識を増やさないとな。街にでも行くか。」

新しく出てきた三体が合流して、2対5になった。

「やっぱりこういうのがダンジョンだな。今までのやつらは弱くて倒し甲斐が無かった。」

「お兄ちゃんが戦闘狂になってる・・・。そんなお兄ちゃんもカッコいいんだけど・・・。」

こいつらの基本的な攻撃手段は、俺たちと同じ格闘術。レスリングや、柔道などの日本の知識を使っている。たまたまこういった戦い方があるのかもしれないが、もしそれが外れた場合誰かが教えたことになるのかな。
他にも目潰しや、数にものを言わせた戦い方をする。逆にその程度しかしてこない相手なんだが、防御力、体力が今まで以上に厄介だ。

「長期戦になるのはもう仕方がないか・・・。結衣。辛かったら休めよ。最悪俺1人で戦うから。」

「・・・0点。やり直し。」

「・・・倒しきるまで一緒に頑張ろうな。愛しの妹よ。」

反応がどうなるか見たかった学はサラッと結衣にそう言うと反応を見た。

「・・・・・・・・・。」

学は反応がない結衣の方を見た。結衣は相手を見据えたまま、学の言葉が聞こえてないかのように佇んでいた。

怒ってるのか?・・・まあ戦い途中にそんなふざけた事を言ってたら当然か。俺も結衣に習ってしっかり気を引き締めないとな。

学は結衣の冷静さを感心して戦いに備えていた。しかし、学の想像とは違い結衣の心は学の声が聞こえないくらい動揺しているのだった。

い、愛しい・・・。確か愛しいには2つの意味があったはず・・・。かわいそう、気の毒という意味。そして・・・可愛い、恋しくてたまらないという意味だったはず・・・。気の毒という意味ではなさそうだし・・・遠回しにお兄ちゃんが私のことを大好きだと言ってくれてる気がする。わ、私のことが・・・。

突如結衣は浮遊感に襲われた。はっとして意識を戻すと、結衣は学の腕の中に収まっていた。学は心配するような顔で結衣に顔を近づけており、意識を戻した結衣は学の顔がいきなり目の前に現れたように感じた。

「なななな・・・何してるの!?」

いきなり近距離で叫ばれた学は耳がキンとするのを我慢して逆に聞き返した。

「いや、何してるって言われても・・・結衣が何してるんだよ。集中してるのかと思ったらボーッとしてるだけだったし。もう少しで目潰しされるところだったぞ。」

「え・・・。」

学は結衣を抱えたまま空中で一回転すると、少し距離をとった一度結衣を落ち着かせるためだ。

「あ・・・ご、ごめんなさい。もう大丈夫。」

「・・・無茶はするなよ。」

「ごめんなさい・・・。」

学は結衣を下ろして、さっきまで結衣に触っていた手を見た後強く握って思ったことがある。

暖かかったな・・・。一応言っておくが変質者ではないので目を瞑ってほしい。

2人は再び戦い始めた。少しずつ増える相手、しかし完全に倒すことができない状態が続いた学は一度撤退をするべきかと考えていた。

魔法は反射される。倒しても倒しても起き上がってくる。それに数も多い。本当にお手上げ状態だな。次は・・・7体。

結衣よりも先に学が動き1対7という圧倒的不利な状況に突撃した。
学は掴んで来ようとする腕を避けながら1体目の顔を殴り飛ばした。2体目、3体目も同様に殴ったが、4体目を殴ろうと足を踏み込むと滑って転んでしまった。否、転ばされた。
結衣がすぐに駆けつけて来るのが見えたが、それと同時に再び歩いてきてる敵も見えてしまった。

「結衣! こっちはいいからあっちの足止めを頼む! 30秒以内に戻る!」

「・・・うんっ!」

結衣は学の方を心配そうに見ながらも、先ほどの失態を取り戻すために学の指示に従った。

学は一体の手を掴んで攻撃を抑えていたが、残りの三体が攻撃の手をやめるわけもなく、敵は学の頭目掛けて右ストレートを放った。
学はそれをギリギリまで引き寄せて、顔を横に避けた。地面が少しえぐれ、小石が学の顔に当たる。
学は掴んでいた敵のお腹らへんを天井へと蹴り上げた。そして瞬時に上体を起こし最初の敵同様に天井へと蹴り上げ、結衣のカバーへと戻った。

しばらく結衣と一緒に戦っていた学だが、頭の隅に疑問が浮かんだ。『何故先ほど倒した敵は襲ってこないのか?』と。

学は目の前の敵の警戒を怠らずに後ろを向いた。そこには先ほどのまで学と戦っていた魔物がいたが、ピクリとも動いていなかった。

・・・動いてないのか。動かなくなった原因は何だ?さっきの行動を思い返せ。
相手の腹を蹴飛ばしたことか?天井にぶつけたことか?

学は天井を見た。するとキラリと光った物があった。学は「何故ここに・・・。」と思いながらもその物体の正体が分かった。
その物体は針だった。

学の目がスッと鋭くなった。

あの針・・・普通の針と何ら変わりはない。毒でも塗られてると思ったが、こいつらの守備力から針が完全に通るとは考えにくい。

「もしかして・・・。」

学はうつ仰向けになって倒れている魔物をうつ伏せにして背中の部分を見てニヤついた。

「思った通りだったな。・・・さあ反撃だ。」

背中には無数の針跡と血が流れていた。


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以下作者のコメント
そうですね・・・何から話しましょうか。
昨日ですね、7度7分の熱を出して朝の7時に寝たんですよ。で、起きたのがまあビックリ。夜の9時でした。ビックリ:(;゙゚'ω゚'):
その間トイレもご飯も食べなかったんですよね。結構驚いています。ちなみに今日の朝、熱を測ったら平熱の6度4分まで下がってたので一安心といったところですね。

次に・・・この話結構書く進みが早かったんですよね。それこそ2000字くらいまでは20分程度で書けたんですよ。

学は一体の手を掴んで〜〜

という所から時間がかかりましたね。ネタを思いついていたのに途中夕食を挟んでたら、ど忘れしてました。思い出すまでに時間がかかってしまい申し訳無いです。


最後はぶっちゃけどうでもいい話です。
今日塾の月テストがあったんです。数学の問題が一通り終わって見直しをしようと1Pを開いたんですよ。その1問目が

ー13ー(ー7)

というものだったんですよ。(見にくくてすいません。)
これをですね、僕は最初ー5って書いてました。死にたいです。見直しで気付けて良かったです。
見直しは大事ですよ!!!(笑)

それではまた次回

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コメント

  • サラダアブラ

    タイチョウカンリ ダイジ

    1
  • 田中  凪

    受験当日に体調崩さないように気をつけないとですねぇ!
    ( ・∀・) ニヤニヤ
    体調管理、だいじ

    2
  • サラダアブラ

    そうですね・・・。勉強は辛いですが、頑張りましょう。志望校に受かるといいですね。

    1
  • TNTの部屋

    今回も面白かったです。
    まさか作者さんも中三だったとは(自分も中三),,,,
    お互い受験頑張りましょう(´;ω;`)

    1
  • サラダアブラ

    有難う御座います。グータラな生活なので毎日が休みみたいなものですけどね(笑)

    0
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