妹はこの世界でただ一人の味方

サラダアブラ

骸骨

結衣は学に攻撃ーーましてや殺しにかかって来た事にイラつきを感じ、ブチギレている。

「・・・殺す・・・。」

結衣は身体強化を瞬時に発動させ、骸骨の背後をとり背骨の場所に全力の蹴りを入れた。なすすべもなく、飛ばされた先には学がいて、学もまた殴ろうと拳を振りかざした。しかし骸骨が鎌をふりかざそうとしていたのを見て瞬時に横へ避けた。
空を切った鎌は地面に刺さり、骸骨はそれを抜こうとしていた。

「結衣。今のうちに階段登るぞ。」

「うん。」

骸骨が守っていた階段があき、そのまま戦闘を続けないで階段を登ろうとした学たちだったが思わずその足を止めた。

「っ・・・結衣。一度戻るぞ。」

「うん。」

階段には100は超えているほど多くの骸骨がいた。今戦っていた骸骨よりは弱いのは分かったが、もし戦っている最中に後ろから攻撃されたら危ないと考えた学は一度広い先ほどの空間に戻ることを選択したのだった。
ちょうど骸骨の方を向くと鎌を引っこ抜いたあとだった。
学たちは腰を低くし、戦闘態勢に入った。
すると骸骨は再び手に持っていた鎌を投げた。二人は先ほどと同じ方向に避けて後ろから来ないように注意した。
しかし考えていたのと違って大きく学たちを避けて部屋の端っこまで飛んでいった。そしてそのまま松明を切っていき、部屋全体が暗くなった。
何も見えなくなった学たちに攻撃が加わる。最初は結衣だった。

「うわっ・・・。」

「結衣大丈夫か!?」

「あ、うん。スキルのおかげで・・・。」

学はすぐさま暗闇でもある程度見えるようになる「暗視」というスキルを作った。
それで部屋を見渡したがその骸骨の姿は見当たらない。

「どこだ?出てこいよ。結衣に攻撃したお前は死刑だ。」

「お兄ちゃんを攻撃したのは万死に値するんだよ。私は一発で殺ってあげるから出てきて。」

自分が敵だったら絶対に出てこないよなセリフを言いながら注意をしている学たちだが、目の前に骸骨が出てきた。どこからでてきたのか分からず困惑したがすぐに攻撃をしようと間合いを詰めた。
骸骨は片膝をつき、鎌を置いた。すると影に飲み込まれた。
すると学の足元から鎌が現れ、足を切ってきた。幸いにも結界が防いだが、学たちは驚愕した。
学は急いでその鎌を掴んだが、影に引っ張られ鎌は消えてった。

「ふふ・・・ま〜たお兄ちゃんに攻撃した。もう許さない!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」

ヘルプ! 妹がおかしくなった!

「落ち着け結衣。今はあいつを倒すことに専念しろ。殺すのは後だ。」

と、学がそう言ったこともあり結衣は一時的に感情を抑えた。

・・・あの骸骨が厄介になったのは松明が消えてから。なら暗闇の時が一番強くなるのか?

「結衣。」

「どうしたのお兄ちゃん?」

声から結衣の場所を特定してそこへ移動した。そして結衣を自分の胸元まで抱きしめた。

「え、ちょっと・・・何してるの?」

「あ、悪い。今から魔法撃つから巻き込まれないようにしたんだけど。嫌だったらやめておくよ。」

そう言って結衣の方から手を離そうとしたが、今度は逆に結衣がその学の手を掴み自分の方に戻した。

「お、お兄ちゃん・・・このままで・・・お願い・・・します・・・。」

「・・・分かった。じゃあ撃つからな。」

さっきより強く抱いて結衣の息が胸に当たりこそばゆくなった学だったが、手を目線の高さまで上げて魔法を撃った。

「〈インフェルノ〉」

そう唱えると学の手から火が出て1mほど離れた場所にその火が移った。そのまま円を描くように回り、学たちを囲むように火は燃えた。
すると元々は影だった場所が火によってそうではなくなった所から先ほどの骸骨が出てきた。
学は未だに燃えている炎を操り骸骨に向けた。骸骨はそれを鎌を振って風を生み出し、そのわずかな隙間から学たちの方向に走ってきた。

「お兄ちゃんに攻撃した罪は重い。死ね。〈ウォーターカッター〉」

肩を掴まれて動けない結衣は頭を少しだけ動かし骸骨の場所を把握した後右手で学の腰を抱いて左手で魔法を撃った。
その魔法は骸骨の足を切断した。切断された骸骨はその場で崩れたが、鎌を投げてきた。

「はぁ・・・結衣がいるのに投げてくるんじゃねぇよ!」

学は瞬時に身体強化を使い、動体視力が上がった体で鎌を持つ部分を掴んだ。そしてそのまま骸骨に投げ返した。骸骨は体を転がしなんとか避けた。
そしてうめき声をあげた。

「ウォ・・・ウゥゥゥゥ・・・。」

すると先程まで階段にいた骸骨が降りてきた。それを見た結衣は名残惜しそうにしながらも学から離れ言った。

「お兄ちゃん。お願いなんだけどあの骸骨たち相手しててくれない?」

「いいぞ。じゃあちょっと殺ってくる。」

学は骸骨を殲滅させるべく結衣と一度離れた。結衣はというと先程から倒れたままの骸骨のところまで歩いた。

「さっきからよくもお兄ちゃんを攻撃してたね。許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない。絶対に許さない!・・・人の言葉理解できる? 君はこれから死ぬよ。いや、殺しちゃうから。」

 そう言い学が投げて突き刺さった鎌のところまで歩いて行き引っこ抜いた。鎌を引きずりながら再び骸骨のところまで歩いて行き、鎌を頭の上まで振りかざした。
そしてそれを骸骨の頭にーーーーー


「・・・結衣の方は片付いたのか。んじゃ俺も・・・っと。」

学は最後の三体を同時に倒し、この階を制覇したのだった。

「ふぅ・・・結衣おつかれ。」

「うん。お兄ちゃんもね。」

そう言いハイタッチをした二人だったが、階段から足音が聞こえてきたため自然とそちらを向いた。
そこから現れたのは前に会ったしつこい男だった。そのパーティメンバーだと思われる女もいた。そしてその男の肩にはカラカラが乗っかっていた。

「お、いたいた。悪かったな。ここまで来るってことはそこそこの実力者だったんだろう。俺の見る目が腐ってただけだったみたいだな。」

「ああ。そうみたいだな。テメェの目は腐ってた。うちのスライムを連れてきてくれてありがとな。それだけは礼を言う。」

そう学が言うと男はニッと笑い学に言った。

「何を言っているんだ?このスライムは俺のスライムだ。お前のじゃない。」

そう聞かされた学はカラカラとの契約を確認したが、それが解除されてることに気づき、「ああ」と言葉をこぼした。

「どうやってやったのか聞いてもいいのか?」

「悪いが自分の手の内を明かすほど馬鹿じゃないんでね。」

やっぱり無理か。まあぶっちゃけ言ってしまうとどうでもいい。もう一回契約をしなおせばいいだけだからな。

すると男が不意に言葉を発した。

「実はこのナイフで人を殺すとそいつが収納していたものが全て俺の収納に入るんだよ。しかも殺した人間の収納の量も増えて一石二鳥なんだ。・・・そろそろ収納の量を増やしたくて殺したいんだよ。」

「そうか。俺たちは基本的にそういう厄介ごとには絡みたくないんでな。別に場所でやってくれ。」

学はどういう展開になるか分かってはいるが、万が一という可能性もあるので言うだけ言ってみた。

「悪いが死ぬのはお前たちだ。」

そう言って男は走ってきた。

はぁ・・・連戦かよ。

「結衣。害虫退治を始めようか。」

「うん。」

戦闘開始ーー



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以下作者のコメント
本当は昨日出す予定だったんですけど、予約入れるの忘れてました。すいません。

そしてこれが記念すべき50話。ここまで約3ヶ月です。(12/5発投稿)
いつも見て下さってる全ての皆様に感謝申し上げます。

それではまた次回。多分明後日か明々後日になりそうです。

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コメント

  • サラダアブラ

    人が思った9割は気のせいです(`・ω・´)キリッ

    1
  • 田中  凪

    妹ちゃんにヤンデレ要素入ってる気がするのは気のせいなのだろうか…………

    1
  • サラダアブラ

    有難う御座います。これからも頑張っていきたいと思います。

    0
  • たーくん

    50話目の投稿おめでとう御座います。
    3ヶ月間継続して投稿する事も凄いと思います。
    これからも頑張って下さい。

    1
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