お嬢様は軍師様!
お嬢様 逃げる3
(どうしよう・・・・。)
アメリアはこの状況をどう切り抜けようか、頭をフル回転している最中だ。
①逃げる→絶対追いかけてくる。
②何事もなかったように話しかける→知り合いになりたくない
③叫ぶ?→目立つ
(①は・・・体力しだいだな。③はないだろ③は。せめて②の選択でいくしかない。)
「大丈夫ですか?」
「はっ・・・はぃぃ」
「お手をどうぞ・・・。」
スッ・・・
クロームから左手を差しのべられた。
「だ・・・大丈夫ですから。一人で立てますので」
「駄目です!・・・。あなたの美しいドレスを汚す訳にはいけません。」
(ちょっっ・・・顔アップで言わないでくださ~い!!)
真面目な顔で言われるとなんでこう、ドキドキしてしまうのか。
心臓が持たない。
アメリアは、相手のセリフで顔が赤くなりそうになった。
しかも、やんわりと断ろうとしたはずなのにクロームは手をおろすこともせず、むしろズイッと手をだしている。
(マナーだから手を取るべき??でも、顔が赤いのがばれる!)
「失礼。」
フワッーーーー
差しのべられた手がアメリアの右手を掴みそっと引き上げられた。
(わっっ・・・)
引き上げられた事によって体が、前のめりになってアメリアはぶつかりそうになったが、クロームの右手がアメリアの左肩に置いた為、ぶつかることはなかった。
「あ・・・ありがとうございます。」
(あ・・・)
握られた右手からクロームの手が感じられる。
彼の手はマメが出来ていて、とてもゴツゴツしていた。
アメリアはそっと左肩に添えられたクロームの右手を見ると彼の右手は所々、傷口が見える。
(前とは違う・・・。)
前に会った時はとても綺麗な手をしていた。
綺麗だと言っても、多少の傷はあったが今ほどの傷はついていなかった。
彼はあの時から鍛練をしたのだろう。
彼の手から滲み出るような努力を感じる。
「綺麗な手ですね・・・。」
「え?」
アメリアは思わずそう呟いた。
「人々を守る手をしていますね。」
彼はきっと素晴らしい騎士になるだろう。
アメリアはそう思った。
「以前どこかで会ったことありませんか?」
「はい?」
クロームは目の前の少女の言葉に少し違和感を感じた。
違和感?違う、どこかで聞いたことがある言葉だ。
言葉だけではない、声もだ。
少し高めの声、最近聞いたことがある。
どこだろうか・・・。
『国民を守る為に戦っているのでしょう』
ふと、クロームの頭に過った。
そうだ、あの時の少年だ。
俺を考え方、いや違う生き方を変えた少年。
その子が言った言葉だ。
でも、今の格好を見れば少年ではない。
少女だったのか・・・?
「もしや、軍師様ですか?」
クロームは目の前にいる少女に尋ねた。
違うと言われたら、その軍師の手がかりでも見つけたい。
でも、もしそうだと言われたら・・・。
(貴女の側に・・・)
ゴスッッーーーー
「ぐふぅぅ・・」
突然、右側から来た衝撃に思わずよろめいてしまった。
アメリアはこの状況をどう切り抜けようか、頭をフル回転している最中だ。
①逃げる→絶対追いかけてくる。
②何事もなかったように話しかける→知り合いになりたくない
③叫ぶ?→目立つ
(①は・・・体力しだいだな。③はないだろ③は。せめて②の選択でいくしかない。)
「大丈夫ですか?」
「はっ・・・はぃぃ」
「お手をどうぞ・・・。」
スッ・・・
クロームから左手を差しのべられた。
「だ・・・大丈夫ですから。一人で立てますので」
「駄目です!・・・。あなたの美しいドレスを汚す訳にはいけません。」
(ちょっっ・・・顔アップで言わないでくださ~い!!)
真面目な顔で言われるとなんでこう、ドキドキしてしまうのか。
心臓が持たない。
アメリアは、相手のセリフで顔が赤くなりそうになった。
しかも、やんわりと断ろうとしたはずなのにクロームは手をおろすこともせず、むしろズイッと手をだしている。
(マナーだから手を取るべき??でも、顔が赤いのがばれる!)
「失礼。」
フワッーーーー
差しのべられた手がアメリアの右手を掴みそっと引き上げられた。
(わっっ・・・)
引き上げられた事によって体が、前のめりになってアメリアはぶつかりそうになったが、クロームの右手がアメリアの左肩に置いた為、ぶつかることはなかった。
「あ・・・ありがとうございます。」
(あ・・・)
握られた右手からクロームの手が感じられる。
彼の手はマメが出来ていて、とてもゴツゴツしていた。
アメリアはそっと左肩に添えられたクロームの右手を見ると彼の右手は所々、傷口が見える。
(前とは違う・・・。)
前に会った時はとても綺麗な手をしていた。
綺麗だと言っても、多少の傷はあったが今ほどの傷はついていなかった。
彼はあの時から鍛練をしたのだろう。
彼の手から滲み出るような努力を感じる。
「綺麗な手ですね・・・。」
「え?」
アメリアは思わずそう呟いた。
「人々を守る手をしていますね。」
彼はきっと素晴らしい騎士になるだろう。
アメリアはそう思った。
「以前どこかで会ったことありませんか?」
「はい?」
クロームは目の前の少女の言葉に少し違和感を感じた。
違和感?違う、どこかで聞いたことがある言葉だ。
言葉だけではない、声もだ。
少し高めの声、最近聞いたことがある。
どこだろうか・・・。
『国民を守る為に戦っているのでしょう』
ふと、クロームの頭に過った。
そうだ、あの時の少年だ。
俺を考え方、いや違う生き方を変えた少年。
その子が言った言葉だ。
でも、今の格好を見れば少年ではない。
少女だったのか・・・?
「もしや、軍師様ですか?」
クロームは目の前にいる少女に尋ねた。
違うと言われたら、その軍師の手がかりでも見つけたい。
でも、もしそうだと言われたら・・・。
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