お嬢様は軍師様!
お嬢様 幼少期に攻略対象と出会う5
「くそ・・・くらえですと??」
俺は幼い頃から剣の師である父より、色々な事を学んできた。
『騎士とは誇りある者。』
『戦いは正々堂々と戦うものである。』
その言葉を糧にし、幼い頃から厳しい訓練に耐え、力をつけ技術を高めてきた。
そう、生きてきたはずなのに・・・
目の前にいる茶色のマントを羽織った小柄な少年から今までを全否定をされたような気がした。
「・・・貴方は、我々を侮辱するつもりですか。」
あのような眩しい光を利用するなど、見たことがなかった。
上から弓矢を撃ってくるなど、考えもしなかった。
でも、正々堂々と戦う騎士にとっては、卑劣な行動だと思った。
「侮辱ねぇ・・・。」
フードの少年は、卑怯者と罵った俺に対して、声をあらげることもない。
少し声が高く聞こえるのは気のせいだ。
「では、同盟国だった国の寝返りは、卑怯だとは思わなかったのですか?」
クロームは反論が出来なかった。
「それにさっきから騎士の誇りとかずっと言っていますが、私からしたら、ただの自己満足にしか聞こえません。」
「自己満足・・?」
「戦って負けたらどうなるか、考えた事がありますか?略奪され、残された人達は苦しむのですよ。」
「・・・ッ」
負けたらどうなるか、考えた事などあったのだろうか。
いや、考えた事などない。
何故なら、今までセイント王国は大敗などしたことがなかったから、考える必要などないと思っていたからだ。
「騎士は国を、国民を守る為に戦っているのでしょう?それとも誇りを守る為ですか?」
目の前にいる少年の言葉に、クロームは自分を反省する。
国を思う事、国を護る事、騎士になった時からずっと考えたはずだった。
強くなれば必ず勝利する。負けるはずなどない。だって、セイント王国は敗北などなかったから。
そう思ってずっと夢を見ていたのではないかと・・・。
俺は幼い頃から剣の師である父より、色々な事を学んできた。
『騎士とは誇りある者。』
『戦いは正々堂々と戦うものである。』
その言葉を糧にし、幼い頃から厳しい訓練に耐え、力をつけ技術を高めてきた。
そう、生きてきたはずなのに・・・
目の前にいる茶色のマントを羽織った小柄な少年から今までを全否定をされたような気がした。
「・・・貴方は、我々を侮辱するつもりですか。」
あのような眩しい光を利用するなど、見たことがなかった。
上から弓矢を撃ってくるなど、考えもしなかった。
でも、正々堂々と戦う騎士にとっては、卑劣な行動だと思った。
「侮辱ねぇ・・・。」
フードの少年は、卑怯者と罵った俺に対して、声をあらげることもない。
少し声が高く聞こえるのは気のせいだ。
「では、同盟国だった国の寝返りは、卑怯だとは思わなかったのですか?」
クロームは反論が出来なかった。
「それにさっきから騎士の誇りとかずっと言っていますが、私からしたら、ただの自己満足にしか聞こえません。」
「自己満足・・?」
「戦って負けたらどうなるか、考えた事がありますか?略奪され、残された人達は苦しむのですよ。」
「・・・ッ」
負けたらどうなるか、考えた事などあったのだろうか。
いや、考えた事などない。
何故なら、今までセイント王国は大敗などしたことがなかったから、考える必要などないと思っていたからだ。
「騎士は国を、国民を守る為に戦っているのでしょう?それとも誇りを守る為ですか?」
目の前にいる少年の言葉に、クロームは自分を反省する。
国を思う事、国を護る事、騎士になった時からずっと考えたはずだった。
強くなれば必ず勝利する。負けるはずなどない。だって、セイント王国は敗北などなかったから。
そう思ってずっと夢を見ていたのではないかと・・・。
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